旭山動物園物語
ペンギンが空をとぶ
をTVで見ました、面白かったです!!
日本最北の動物園・旭山動物園が上野動物園を
越える程の人気を得るまでの苦難の話です。
しかし苦難というよりも
「泣き面にハチ」の連続ですが…
西田敏行演じる園長は入園者を上げるため
いろいろやりますが全然成果は上がりません!
そもそも動物園なのにジェットコースターがある!
動物も何頭かなくなりますし人もなくなります!
■こち亀169巻より
両津「旭山動物公園が繁盛したでしょう?
動物を見る視点を変えたからですよ!!」
…普通の映画なら、
「動物は本来夜行性なので夜に動物を見る」
と新しいことをやったら入園者が上がる展開に
なりますが…
ところがどっこい上がらない入園者数…(^_^;)
そしてウイルス感染騒動!
苦難の状態が最後の最後まで続きます…。
見てて「この動物園、繁盛するんですよね?」
と疑ったくらいです(^_^;)
「明けない夜はないように、止まない雨もないんだよ」
と園長は言いますが、重いセリフですね。
もうドン底のドン底ですから!!
こんなドン底の状態で、この前向きなセリフを
言える人は強い人なんでしょう。
しかも言うのは簡単ではないと思います。
園長はだましだまし動物園を運営し続けます。
役員に、
「なんかしたって入園者は下がり続けてるだろ?」
と言われても、
「なんかしなきゃ、もっと下がるよ」
と食い下がったり…(^_^;)
新しい女性市長に新しい設備を作るのに「2億円」
と言ったあと「4億5千万」と訂正したり…(^_^;)
■サマージャンボ三億円
この園長、転んでも、ただでは
起きないタフさがあります。
ウィルス騒動も…上手く使っているようにも
見えますし。
動物園が繁盛してジェットコースターを
取り壊すのですが、
『動物園衰退の象徴だったジェットコースター』
↑と宣伝する辺り上手いですよね~。
「今は繁盛してるからコースターはありませんよ♪」
と言いたげです(^_^)
榎本明が絵本を描くために動物園を
辞めると言い出した時にも、園長は条件として
「絵本に必ず旭山動物園と書くこと」
「公演で旭山動物園と10回言う事」
を提示します。
細かいというか…なんというか(^_^;)
この園長かなりタフというか…なんというか…
ですが有名になるということはキレイごとだけ
ではない、ということですかね(^_^;)
■マキノ雅彦=津川雅彦
この映画の監督演出うまいなぁ~と
思いましたがラストのエンドクレジットで
マキノ雅彦と知りました!!
マキノ雅彦とは津川雅彦さんのことです。
おじさんが映画監督のマキノ雅弘だから
その後を継いだ様な感じです。
ドン底ドン底と書き続けましたが、
『旭山動物園物語』はそんなに暗い雰囲気では
ありません。
園長がタフでしぶといのもありますが(笑)
わりとコミカルだからです。
マキノ雅彦監督のどこまでマジで、どこまで冗談
なのか?ブラックなギャグなのかテーマがあるのか
わからない微妙な演出は北野武に似ています。
岸辺一徳とゴリラのEPや長門さんとチンパンジー
と象のEPが特に…。
この微妙な演出を…
映画では『動物本来のあるべき姿』と何度か
言われます。
『動物本来のあるべき姿』というのは可愛い
だけでなく動物は本当は怖い、ということを
この映画は描きたいのかもしれない。
…と解釈いたしました(^_^;)
■津川雅彦いわく
これは実際に津川雅彦さんが言われたこと
なんですが・・・
津川雅彦「『旭山動物園物語』には、
キリスト教の平等の精神を詰め込んだ」
と言っています。
『相棒』に津川雅彦さんが出たときに、
キリストを引用してましたが、実際に津川雅彦さんは
キリスト教に熱心だそうです。
これも津川雅彦さんが言っていたのですが、
「旭山動物園は動物を自然のまま、にしている」
と言えば聞こえはいいですが、本当はエサがない
から動物たちが飢えて自然のままでいる、だけ
だそうです・・・(^-^;)
実際、萬田久子さんの側にいた動物が、
あまりにも飢えていたために萬田久子さんに
襲い掛かったそうです。
萬田久子さんと動物の間にオリがあったので
大事にはいたりませんでしたが。
それを見て津川さん、
「お、動物らしくていいな」とか
言っていますが、たしかに『旭山動物園物語』
って、そういう雰囲気で撮影されてますよね
(笑)
なんといいますか、なんでも喋っちゃって
ますよね、津川雅彦さん(笑)
でも、この映画は人間くさいというか
人気が出るのは大変なんだなぁ~、と
いろいろ考えてしまいます。