百合とオレンヂ城Ⅱ

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幽霊列車とこんぺい糖

2009-04-06 22:00:00 | 百合姫&百合マンガ

幽霊列車とこんぺい糖


【瑞々しく切なく揺れる少女たちのひと夏】


◆思えば私の夏は、そこから始まった。 
 
 有賀海幸(あるがみさち)=ミサっち
は幸せを意味するリガヤという名の少女と出会います。
 
 
 ミサっち、はとある理由から線路へ飛び降りを
する予定でしたが、線路は廃線。
 そこで出会ったのがリガヤでした。



リガヤ「ボクが、こいつを幽霊列車として甦らせてみせる」

 
 利害が一致した、というか 
まるで共犯のような関係が生まれます。
 
 
 ミサっちは自分の命に保険金をかけて、
母親であるチコちゃんへの老後のお金の為に
線路に飛び降りようとした訳ですが
 

 ミサっちは最初の頃はリガヤが輝いて眩しく
見えていました。
 キレイな外見、軽やかな動き、そして芸術に
対する真摯な態度。 

 
 ミサっち、はリガヤのことを知りませんでしたが
知る人物からリガヤについて耳にします。
 事故のこと、そしてとても大切だった姉のこと
 
 
 リガヤが風邪をひいた時のEPから、リガヤの
姉への深すぎる愛を知ります。

 
 そして事故で姉を失い、それにより7人の命が
失われたことも知ります。

 
 そしてリガヤの姉に拘り続ける狂気も
見えてきます。

 
 リガヤのお陰で少しづつですが前に進んでいた
ミサっち、は意外な人物が絡んだ事でチコちゃん
への心配事は自然無くなりました。
(これが出番は少ないけれど百合的に印象に残る
シーンです、もう昔からチコちゃんが好きだった
のね♪) 
 
 
 
 リガヤとミサっちの利害関係はこれで無くなった
はずなのですがミサっちは自らの意思でリガヤと
向かい合うことを決意します。

 
 私とリガヤに理由はいらない




◆ミサっち「あたしは自分の意思であんたを
     受け入れるわ、文句ある?」


 幽霊列車でのリガヤとミサっち。
 未だリガヤは姉・千織さんしか見えていません。
 体にペイントを塗った狂気のリガヤは
かなり悲しいです、姉に会いたいのか、
それともリガヤ自身の贖罪なのでしょうか?
 時は止まったまま?


 でも、そうでしょうか?ミサっちはリガヤの姉に
似ており、リガヤはミサっちに千織さんの面影しか
見ていないでしょうか?

 
 そうは思いません。

 
 リガヤが自分のことを「リガヤ」と呼ばせている
のはミサっちだけですkirakira2kirakira2
 
 
 バスタオル一枚でミサっちの布団にまたがり
「君は自分の美しさを、価値を浪費しているkirakira2
というリガヤ。
 
 
 ミサっちが作ったお弁当に
「良いお嫁さんになれるよheart」と言うリガヤ
 
 
 それから「死の接吻kirakira2

 
 これらのやり取りを見てリガヤがミサっちを
姉の代替とだけ見ているとは思えませんkirakira2kirakira2
 リガヤにとってもミサっちは大事な存在に
なりつつあった、と思いますheartheartkirakira2kirakira2
 


 ところで…リガヤはミサっちに壮麗な
ウェディングドレスを着せましたが…
イヤン☆heartheart
 というかミサっちもリガヤの服を脱がして洗濯
してましたね^^;heartheart


◆そして幽霊列車metroとこんぺい糖item9


 私は列車が意思を持った存在のように見えました。
 それがリガヤの強い思いがこもった、からなのか
又は姉の千織さん、の幻影なのかはわかりません。
 ですがミサっちが列車を壊してリガヤが正気に
戻るのには納得しました。
 
 
 ようやくリガヤは解放されて前を向き始めた
と思いますkirakira2kirakira2
 

― 長い長いキスの始まりだったkirakira2kirakira2


 
 こんぺい糖はリガヤと姉をつないでいた絆でした
が、お互いの舌でこんぺい糖をとかすように
濃厚なキスをして今リガヤとミサっちの2人を
結ぶ絆となりましたheartheartkirakira2kirakira2

 
 
 捻くれているし少し壊れている2人ですが、
この2人が出会えたから良い風になった、と
思えますheartkirakira2
 出会ったのは運命kirakira2kirakira2
 マイナスとマイナスはプラスですkirakira2kirakira2


 リガヤとミサっち2人の時は動き始めました。
2人の花嫁のハネムーンitem2heartheartkirakira2kirakira2




 時は動き始めましたheartheartkirakira2kirakira2symbol7



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (犬塚志乃)
2009-04-05 22:21:18
こんばんわ、ゆんさん
 ようやくお届けできました♪
 ゆんさんに捧げます♪
 あの…もうひとつ贈るのがあるの☆
ちゅ☆
 きゃっ(照)^^;

 次はスト魔女の小説「いらん子中隊」や
「蒼穹のカルマ」を書きます^^
返信する
Unknown (ゆん)
2009-04-06 02:10:05
こんばんは犬塚さん

幽霊列車~待ってました

ミサっちが、だんだんリガヤにはまっていく感じや、濃厚になっていく空気や、狂気と正気の危うい境界線、常に寄り添う死への願望、それら全てがすごく魅力的な作品ですよね
百合だからこそ、より甘美に美しく彩られているんだと思います

ミサっちよりずっと深く死を見つめ、狂おしい程に求めていたリガヤ。「死」への願望が二人を結び、「生」への転化した
この展開も好き

私も、確かにリガヤはミサっちとお姉ちゃんを重ねてはいたけど、ちゃんとミサっちとして見つめていた部分もあったと思います死しか見えてなくても、お姉ちゃんしか見えてなくても、最後にはちゃんと正気に返って「ミサっち」って呼びますもんね

チコちゃん…あぁ生保レディのダメダメな人が、実は昔からチコちゃんの事…な感じでしたよね
あまりこの二人好きにはなれなかったんですけど、もし生保レディの告白がなかったら、ミサっちは死に惹かれてリガヤを連れて逝ったかもしれませんから、重要ではあったんですよね(^-^ゞ

由布子さんが死を纏うミサっちを見て、魂が似てるというシーン、ちょっと好きリガヤもそれが見えてたんだろうなって
連れていかないで、という台詞も
生と死の境界線にいた千織さんを、由布子さんもちゃんと見てきたんだなって。

最後、ぎゅって手を繋いでひまわり畑に立つ二人が一番好きですけど

幽霊列車の破壊が死の破壊や決別のように私も感じました
ただの列車は、リガヤによって死へと誘う存在に生まれ変わり、死と共に再び眠りについた…二人を生かす為に…。
犬塚さんもおんなじ風に感じてたって事かな?かな??


>ちゅっ
ふふキチュもらっちゃった
ありがとうございます
私もお礼に
ちゅっ
ぎゅっ
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