■ラヴバズ
藤かおる×町屋ゆり
『青い花』『放浪息子』の志村貴子先生の描く
女子プロレスラー藤かおるの再生の物語…
…のハズです(^-^;)
志村貴子先生は何気ない積み重ねがうまい先生で、
断定みたいなことはぜず言葉を選んでいる気がします
人間は、そんな単純じゃないんだよ、みたいに?
この『ラヴ・バズ』も、そんな志村貴子先生の人間くさい
ドラマです
ちょっぴり笑えて感動します
右が藤かおる、左が町屋ゆり
『ラヴバズ』は女子プロレスラー「藤かおる」と
「町屋ゆり」の友情と再生の物語…ですが藤かおるは、
よくへこみ、よく逃げます(^-^;)
それでも、なんとなく藤かおるは戻ってくるのですが
…彼女に親近感がわきます
なんといいますか藤かおるを見て、
『私にもあるなぁ~、逃げても、またやり直したくなることが』
と感じるのです(^-^;)
町屋ゆりと藤かおるは、くされ縁という言葉がホントに
ぴったりの仲です
藤かおる、は何度も逃げてるので、今ではゆりちゃんも
少し呆れて「ふーん」「あっそ」とかそっけないです☆
おそらく、かおるが逃げて戻ってくる度にゆりちゃんは
生暖かく相手をしていると思います(笑)
かと思えばお互い本気で言い合いをしたり殴り合いも
しますが、そんなに暗い感じはしません
後に引いてもいませんし、すぐに普通に話してますし
かおるとゆりは、お互い何も隠さず本音で
ぶつかりあってるからでしょう
2人で祭りに行ったりビデオを一緒に見てやる気になったり
お風呂に入ったり☆
不思議なことにウマが合っている2人です
ヘタれなかおる、ですが娘の為に送り迎えをしたりお弁当
を作ったり、と「一応がんばろう」と努力する良い面も
あります☆
今度こそ、がんばろうとする、かおるを今度こそ信じようと
思っているんだろうなぁ、ゆりちゃん(^-^;)
ゆりちゃんは、かおるを何とも思ってないフリをしながら
3巻で、かおるが「ごめんね、ゆりちゃん」と謝った時
、ゆりちゃんは泣いてしまいます
2人の友情を感じる良いシーンです
それとゆりとかおるの憧れで社長のよーこサン、
も素敵です
よーこサンとかおる、ゆりとのやり取りも良いです☆
ゆりとかおるが女子レスラーになったのもよーこサンに
憧れたからなのです
よーこサン、引退しながらも負けず嫌いなのでカムバック(半分かおるが原因)(^-^;)
汗をながしながらがんばるよーこサンへ、かおるなりに
エールを送ります
そしてゆり、かおるコンビとよーこサンの姉妹コン
ビとの対戦が決まります☆
対戦相手でありながらも憧れの人であるためにビデオを
見ても「よーこちゃんカッコいい」と昔のファン目線で
見てしまうかおるが可愛い(笑)
それにツッこむゆりも良い☆
時には厳しく、時にはお母さんのように接するよーこサン
かおるがよーこサンに「鼻すりすりして☆」と甘える
のは何か可愛いです
そして、よーこサンもゆりちゃんも照れるシーンは
むちゃくちゃ可愛いです(笑)
リングネームはキャサリン☆(笑)
よーこサンとの対戦結果は…やはりかおるは
逃げてしまいます。
そして、ゆりはかおるに怒り!蹴り!慰め!…
信じていたから、長いこと付き合っていたからこそ、
逃げたかおるが許せず、そしてまた付き合ってしまうので
しょう。
かおるも精神的に弱い面もありますが、相手の言う事を
素直に認める良い面もあります。
だから、ゆりはかおるがほっとけないんだろうなぁ
(^-^;)
仲の良い子供同士がじゃれあっているようにも
見えますし
「許したなんて言ったっけ?」
「誰もアンタを見捨ててない、みんなアンタに
見捨てられただけ」
おそらく、どちらもゆりのかおるへの本当の気持ちでしょう
、愛憎まじりの複雑な感情です(^-^;)
かおるもかおるなりに反省してます。
『ラヴ・バズ』3巻の25の「恨節顛末記」は特に、
ゆりとかおるのお互いの愛憎と反省の入り混じった
複雑な関係が…どこかユーモラスに、
どこか可愛く描かれています
志村貴子先生は、こういうギャグが、とてもうまい!
あんなことがありながら、すぐにサプライズな試合☆
いいなぁ~タフで陽気で
すんげぇ絆も身体も強そうなんですもの(笑)
ゆりもかおるもよーこサンもみんな元気です☆
みんなまた、かおるを(からかいながらも)生暖かく
迎えてくれました☆
クライマックスは、
「盛り上げたモン勝ちなのです」と、
かおる&ゆりがよーこサンにそれぞれキスを
しちゃいます☆
このシーン、子供の頃憧れてたよーこサンへの愛とか
かおるとゆりのお互いの意地っぱりな感じとか友情とか
いろいろ感じて素晴らしいと思います(^-^)
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