愛されなくても別に（武田綾乃）

愛されなくても別に

女子２人ルームシェアはじめました？



『響け！ユーフォニアム』の武田綾乃先生の
新作『愛されなくても別に』です☆



大学生の宮田陽彩（みやた・ひいろ）
江永雅（えなが・みやび）



この２人が、とある理由で同棲生活を始めます☆



２人とも家庭環境に問題があり、それが理由で
宮田が家を出て江永の家に転がり込みました☆



宮田陽彩と母親の関係ですが・・・。

そこに、どこか悲しさがあるのは
宮田が心のどこかに、まだ母親を好き
という気持ちがあるように見えるから
でしょう。







始まった宮田と江永の２人暮らし☆

女子２人なので、会話のテンポに適度な柔らかさと
ゆるさがあり、それが素敵なのです♪



『愛されなくても別に』は全三章なのですが、
『裏世界ピクニック』みたいな冒険モノな
雰囲気もあります。



例えば木村さんについてコスモさまのところへ行く
のはＲＰＧっぽいです。



例えるならＮＰＣについていって
『ドラクエ』の光の教団とかに行く
ようなハラハラ感があります。



コスモさま、というか、そこにいる人たちが、
いい人たちで、そこにしか居場所がないのが
かわいそうで。

特に木村さんが、かわいそうで。
木村さん、救われてほしい・・・。



＞雑談

『裏世界ピクニック』に『ハムレット』の
オフィーリアについての言及があります。



オフィーリアは、当作品でも言及されますが、
オフィーリアについて言及する百合は名作
なので『愛されなくても別に』も百合の名作
だと思います☆



雑談も『愛されなくても別に』の魅力の１つです。



で、『愛されなくても別に』で
オリンピックについての話とか聞いてると
「ああ～～あ」と思います。



「オリンピックは必ず２０２０年に開催される」
とか書かれてるし・・・（＾-＾;）



それから作中にある、
「自分がされてイヤなことは他人にもするな」
ですが・・・。



これ、安彦良和先生×ゆうきまさみ先生の対談で
説明されましたが、
ユダヤ教のラビ（教師）がキリスト教徒から
「ユダヤ教の教えをひと言で説明してみせろ」
と言われて、ラビが答えたものだそうです。







最初、は距離感があった２人が
だんだん近くなり、手を握れる
くらいにまでの仲になります♪



きっかけは２人の水族館デートでしょうか♪



あと江永雅が救われた宮田の言葉と
それを江永が宮田に話す回想シーンが
とても素晴らしいです♪



宮田はにおいが気になるクセがあり
だから芳香剤をよく置いていますが
最初は気になっていた江永雅のにおいが、
だんだん気にならなくなりました♪



いまはまだ手探りな宮田と江永ですが、
いっしょに喜びを分かち合える仲には
なれました♪



そして２人に帰る家ができ、少し不器用ですが
江永は宮田の誕生日を祝うこともできました♪



ハッピーバースデー☆
２人ともおめでとう☆







次回の記事は『処刑少女の生きる道』です☆



『生きる道（ヴァージンロード）』と
よみます☆