まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

生誕50周年記念バースデイ・プレゼント

2011-12-29 12:56:23 | 幸せの倫理学
うちの家具のなかで一番高いのはソファです。
アルフレックスというイタリアの家具メーカーのものです。
イタリア人仕様なのでしょうか、デカイです。
いちおう3人がけですが、私はこのソファで横になってテレビを見たまま寝てしまうことがよくあります。
つまり、ソファというよりもベッドといってもいいくらいの大きさです。
実際、ひとが泊まりにきたときにここに1人寝てもらったりするほどです。
これをちゃんと買うと、オットマン付きで70万円くらいするのではないでしょうか?

「でしょうか?」 という曖昧な言い方をしているのは、
ちゃんと自分で買ったわけではないからです。
これは頂き物なのです。
ある方が自分の家で使っていらしたものを、
引っ越しの際に、新しい住居ではもう使わないからと言って、
誰か欲しい人はいませんかと希望者を募り、
何人かの希望者の中からいろいろと条件がたまたま合って、
うちに譲っていただけることになりました。
もちろんタダです。
郵送料のみ負担したにすぎません。
それにしても奇特な方がいらっしゃるものです。
そして、そういう機会にこんなたいそうなものを頂戴できてしまう私の強運も大したものです。
その方のお薦めにより、クッションを集めて背中の下に敷き、
ソファに寝っ転がってお酒を飲みながらテレビを見るとサイコーですよ、
という言葉に従って、ビールを飲みながらヤクルトの試合やDVDなどを鑑賞したものでした。

で、このソファのカバーは真っ白 (正確にはクリーム色?) だったんです。
こんな感じ。



ただ、中古の品でしたし、頂戴したときにすでに若干汚れ始めてはいました。
ソファというのは使ってナンボですし、
それが白となると汚れてしまうのは否めません。
しかし頂いたときはさして気になるほどではありませんでした。
ところが、我が家に来てから加速度的に汚れていったのです。
しかも、汚れるだけではなくてクッション類がすべてヘタっていきました。
休日となるとこの上でずーっと寝っ転がっていて、
さらに食事もこれに座ってカップラーメンを食べたりするのですから、
急速に傷んでしまったとしてもしかたありません。
付属のクッションはいいとしても、座面や背面のクッションが汚れヘタってしまうと、
ソファとしての威厳は著しく損なわれてしまいます。



これ↑はちょっと物悲しいですよね。
で、何とかしたいと思っていたんです。
ソファのカバーは張り替えられるというのは知っていました。
ちゃんとした会社の製品ですから当然やってもらえるでしょう。
しかし、それには相当の費用がかかるらしいということも知っていました。
というわけで、もう何年も前から張り替えたいなあとは思っていましたが、
なかなか手が出ずにいたわけです。

そして、今年。
なんと妻が、私の生誕50周年を祝ってソファを張り替えてくれるというではありませんかっ
おおっ、ありがとうっ
なんて心の広い人なんだ。
私がほぼ1人で独占的に使っていて、しかも私の怠惰な生活により傷んでしまったソファを、
私のために張り替えてくれるなんて。
2年後には君の50周年を大々的に祝ってあげるからね。

というわけで、ソファの補修をしてもらえることに決まったわけですが、
それからが大変でした。
恵比寿にあるアルフレックスの直営店に行って生地を大量に見せてもらったり、
そのうちのよさそうなやつのサンプルを福島に持ち帰って、
ああでもないこうでもないと延々と議論をしたり。
やっと決まったら、今度は張り替えのためソファを工場に送ったり。
張り替えの工程には1ヶ月以上かかりました。
つまり、ソファなしの生活を1ヶ月以上送らなくてはならなかったのです。
ソファを搬出してしまうとリビングはガラーンとしてしまいました。



しかし、これではテレビを見ることができませんので、
代わりにソファベッドを代用としてちんまり置いておいたりもしました。



なんだかものすごくショボイ感じです。
が、それも張り替えが終わるまでの辛抱です。
そして、とうとう今日、張り替えの終わったソファが届いたのです。
担当の方からは、お誕生日に間に合わなくて申しわけありませんと謝られましたが、
1日の遅れくらい誤差みたいなもんです。
カバーが張り替えられ、綿も詰め直して新品同様になったソファが戻ってまいりました。



おおっ、素晴らしい
写メではわかりにくいかと思いますが、
今回は茶系のモダンな感じの生地を選んでみました。
前の時ほど汚れが目立たずにすむでしょう。
座面も背面も付属のクッションもパンパンです。



付属ではないクッションやピンクパンサーさん、センターテーブルも元に戻して、
1ヶ月ぶりに私の居場所が帰ってきました。



うん、豪華だ。
またここでぐうたらできるぞっ。
いえ、ウソです。
いつまでもこの美しさと感動を保てるよう、できるだけここには座らないようにいたします。
本当にありがとうございました。


P.S.
妻は、ソファが戻ってくるのに合わせて、
階段箪笥のディスプレイもクリスマス仕様から正月仕様に変更してくれました。



年内にクリスマス・ディスプレイが片付けられたのは、
引っ越して以来初めてのことかもしれません。
重ね重ね、どうもありがとうございました