まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

陰部洗浄演習

2012-10-24 06:38:37 | 生老病死の倫理学
先週から気になっていたんですが、看護学校の教室にある掲示が。

【陰部洗浄演習のお知らせ】

一目見たときから目が釘付けでした。

机間巡視のフリをしながら何度も熟読してしまいます。

最初に実施日と3人1組の班分けが記されています。

1人が実施者、1人がサポート役、もう1人が患者役でその役割分担も決められています。

いろいろと注意書きが記されていました。

「*授業前にお湯以外の必要物品を準備する」

「*患者役の学生は、短パン等のうえに陰部モデル、紙オムツを装着し、病衣 (パジャマ) を着用する」

「*担当教員に、自己評価した演習チェック表を提示し、自分の課題を明らかにしてから行う」

「*女性用陰部モデルを装着して実施する」

「*紙オムツは、模擬便、尿取りパッドも使用する」

なんだかもう素人には目眩く神秘の世界という感じで目の遣り場に困ってしまいますが、

もちろんそんなふうに思うのは私が邪 (よこしま) な人間だからであって、

調べてみると、「陰部洗浄」 というのはとっても大事な看護の基礎技術のひとつです。

たいていの看護学校では人形を使って練習しているみたいですが、

装着できる陰部モデルなんていうものがあるんですね。

こうやって看護学生さんたちはいたって真面目に技術の習得に励んでいるのです。

そのおかげで私たちは安心して入院し彼らに下の世話を委ねることができるわけです。

看護学校の皆さん、がんばってこの高度に洗練された文化を身につけ、

弱者をケアするという人間に固有のきわめて人間性にあふれた仕事に就いてください。