まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

はじまりの美術館でワークショップ!

2015-11-28 14:19:23 | 人間文化論
先週末は 「はじまりの美術館」アートdeてつがくカフェでした。

今回は初めての試みとして、てつカフェの前にワークショップとギャラリートークが行われました。

この日の 「はじまりの美術館」 は伊藤峰尾氏の作品の個展となっており、

当日は伊藤峰尾氏も1時に来館してくださって、てつカフェが始まるまでのあいだ、

ゆったりと時間を取って伊藤氏とともにワークショップやギャラリートークを楽しむことができました。

こちらが伊藤氏です (ギャラリートークのときの様子)。



伊藤氏は作品作りをするときはきちんと背広姿で取り組むそうで、

この日も来館してから正装に着替えてくださいました。

私のほうが3つほど年上なのですが、いつものような普段着でうかがってしまったので、

若干気恥ずかしい思いをしてしまいました。

さて、伊藤氏の作品はこういう感じのほっこりする絵が多いのですが、







なんといっても特徴的なのは、海外でも紹介された、自分の名前を延々と書き連ねた作品群です。



可能な方はぜひ拡大して見てみてください。

「伊藤峰尾、伊藤峰尾…」 と数え切れないほどたくさん書かれています。

一番上の 「パッソ」 というのは、障がいを持つ方が訓練や創作などを通して自立できるよう支援する、

地域生活サポートセンターの名称で、伊藤氏は自身のアイデンティティをここに置いているそうです。

こちらはいろいろな用紙に書かれたものを集めたものですが、



ここまでくるともう拡大しても見えないことでしょう。

個々の文字とか名前というよりも、この全体としてひとつの作品に見えてきます。

名前以外にもいろいろな言葉を書いた作品もあります。



こうした作品を作製している伊藤氏ですので、

ワークショップでは伊藤氏にこちらがお願いした文字を書いてもらいましょうということになりました。

まずは世話人の特権で私が一番手に名乗りを上げました。



見えますでしょうか、「てつがくカフェ@ふくしま」 でお願いしてみました。



もうこんな感じで1字1字というよりも点や線の1本1本を、

私の見本と見比べながらじっくりと丁寧に書いてくださいました。

こちらが完成した作品です。



今後これをてつがくカフェ@ふくしまのロゴとして使用させていただくことになるかもしれません。

さて、この作品を見て、そしてその作製過程を間近に拝見させていただいて、

美術なんかに何の興味も関心もなかった私のなかにムクムクと創作意欲が湧いてきました。

で、いても立ってもいられず、館長の岡部さんに紙とクレヨンをねだって、

自分も作品作りに挑戦してみることにしました。

伊藤氏を真似て自分の名前をいくつもいくつも書き連ねていきます。

始めてみるとクレヨンというのは文字を書くのに適さない道具だということがわかりましたが、

書きにくいぐらいがちょうどいいです。

伊藤氏のようにじっくりと1本1本の線を丁寧に書いていきました。

たまたまお借りしたのが20色入りのクレヨンだったので、

20色すべてを均等に使いながらカラフルな作品へと仕上げていきました。

完成したものがこれですっ



題して 「まさおさま無限ループ」。

まさおさまさおさまさおさま…と無限に連なっていくまさおさま地獄です。

ひとつの記事を読むとリンクによって同じブログ内の別の記事に飛ばされ、

そこからさらにまた別の記事へ飛ばされるという、

底なし沼のような我がブログ 「まさおさまの何でも倫理学」 のことを表してみました。

処女作にしてはなかなかの出来と、本人としては相当気に入っています。

途中途切れているように見えるところがありますが、

そこは途切れているのではなく白のクレヨンを使ったところです。

本当はメビウスの輪のようにして最初と最後の 「ま」 を繋げられたらよかったのですが、

そこまで考えて作品作りに取りかからなかったので、

最後は真っ黒な 「ま」 で締めて、最初の黒い 「まさおさま」 に戻るという意味と、

ブログを読み続けていくと最後に明らかになるブラックなまさおさまという2つの意味を込めました。

うーん、いい作品だ。

私の中の創作意欲を引き出してくれた伊藤峰尾さん、本当にありがとうございました。

これからも素敵な作品を作り続けていってください。