地域福祉関係の会議に参加しました。
コロナ禍での地域福祉活動の難しさを改めて感じています。
地域福祉は、人と人とのつながりを作る活動です。
地域社会の人間関係が希薄になってきたということで、改めて結びつきを強めようという活動が取り組まれてきました。
当地でも地区社協を中心に、世代間交流をはかるための稲作の取り組み、介護予防を地域のボランティアにより取り組んできたミニデイサービス、子育てを交流しようという子育てサロンなど、人と人のつながりを作り新たな地域社会の人間関係を作っていく活動です。
これが今、感染予防ということですべて中止となっています。
毎年、民生委員が行っていた高齢者実態調査という取り組みがありますが、これも今年度は中止となりました。
学区の自治会連合会が主催している敬老祝賀会も、関係者に記念品を配布するだけの取り組みになりました。
ミニデイサービスと子育てサロンは、9月から感染予防を徹底して再開してもよいとの方針が示されましたが、多くの所で心配との声があり、再開が先送りされています。
ボランティアが運営するこれらの事業は、ボランティアの善意だけで取り組まれてきて、その事業の中で感染が拡大した時の責任問題などを考えると再開に二の足を踏む気持ちもよくわかります。
ボランティアに支えられる地域福祉活動のもろさが示されているのではないかと考えます。
一方、少人数で対応する「ちょっとした困りごと支援事業」という活動は継続しています。
ゴミ出し、高いところのものを下ろす、庭の草取り、買い物代行など、今までできていたことがけがなどでできなくなった時、ボランティアが支援する取り組みです。
少人数、短時間でできるこのような活動は、お互いに負担にならないことから、コロナ禍でもつながりを作りながら実施できています。
今までの実績にとらわれることなく、ちょっとしたつながりを大切にしていく地域社会の取り組みを、これからは追求していく必要があるのではと考えています。