まちの安全管理センター

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人工降雨装置

2013-08-22 12:33:20 | 日記
 渇水対策の一環として、東京都は21日、多摩川上流の小河内ダム(奥多摩町)周辺にある人工降雨装置の試運転を行いました。周辺では一時、雨が降ったものの、降水量としてはわずかでした。都水道局は「試運転との因果関係は分からない」としているが、渇水が続けば本格稼働も検討するそうです。装置の稼働は平成13年8月以来です。
 この日は小河内ダムの「小河内発煙所」(同町)と、山梨県甲州市内の施設の計2カ所で装置を動かしました。都は利根川水系で取水制限が行われていることを受け、多摩川水系からの取水量を増やして対応。しかし、多摩川水系のダム貯水量も平年を下回っており、稼働に乗り出したようです。
 人工降雨装置は、水蒸気と結びつきやすい性質を持つ「ヨウ化銀」を燃焼させて、煙を大気中に放出。上空の雨雲の中で、人工的に水滴をつくる仕組みだそうです。昭和41年に約1800万円で4基設置し、これまでに約800回動かした。1基を1時間動かす費用は約2万円だそうです。ヨウ化銀は有害だが、都は「微量で人体への影響はない」としています。
 13年に稼働させた際は、ダム上流で約50ミリの雨が降り、当時の石原慎太郎知事は、「画期的実験の画期的成果」などと語っていました。21日も多少の雨が降ったが、都は「装置の影響かは分からない」と話しています。
 これに対し、九州大学工学研究院の西山浩司助教(気象学)は「装置と降雨の因果関係は科学的に証明できない」と指摘しています。この意見は世界的にみても同様な意見です。「地上発煙では煙の移動や拡散が複雑で、上空6千メートルの雲まで送り込むのは至難の業」と説明、この日の小河内ダム周辺の降雨への影響はなかったとみています。現在では飛行機でドライアイスや液体炭酸を雲の中に散布する方法が主流だそうです。それよりも稼動直後に都心でゲリラ豪雨が発生した為、人工降雨装置が原因ではと疑われています。
 人工降雨をめぐり、2008年の北京五輪では開会式などの雨を避けるため、北京市気象局がヨウ化銀を搭載したミサイルを雨雲に撃ち込む試みが行われた事はまだ記憶に新しいと思います。
 水害対策ですが、都心に降ったゲリラ豪雨の雨を利用できないのでしょうか?東京都外郭放水路を利用すれば可能なのではないでしょうか?「東京都外郭放水路」とは大雨時の浸水被害を小さくするために作られた対水害用巨大施設です。国土交通省が管轄になっています。大雨や台風などで埼玉県、千葉県を通るいくつかの河川の水位が一定値を超えた場合、この施設に水を流しこみ、そこからさらに江戸川へと放水して、浸水被害を少なくしています。