たぶん「NyCair X」に買い換える
ある日、突然、うちのカミさんが「ダニにやられた」と訴え始めた。彼女の「痒いよアピール」は連日続き、もう家中が大騒ぎになった。
まずベッドを疑い、布団専用のダニ・クリーナーを買った。で、何度もクリーニングした。
その上でもう彼女はベッドに寝るのをやめ、夜になったらリビングのソファ(カリモク製)へ避難した。ソファで寝ると言うのだ。
だがそれでもダニの攻撃は止まない。で、今度はクリーナーでソファを掃除しようとした。
だがそれでもダニの攻撃は止まない。で、今度はクリーナーでソファを掃除しようとした。
このクリーナーは粉塵等を感知すると半透明の部分が赤くなり、掃除がしっかり終われば青になる。
だが(ベッドは青になったのに)、ソファはやってもやっても赤のままだ。いつまでたっても青にならない。結局、終わらず。粉塵を取り切れない。
つまりこやつが犯人なのだ。きっとダニにとって居心地がいい、柔らかいクッション部分に深々と潜っているのだろう。
つまりこやつが犯人なのだ。きっとダニにとって居心地がいい、柔らかいクッション部分に深々と潜っているのだろう。
じゃあ、どうしようか? という話になった。
ちょうど我々は、後頭部までもたれ掛かれる背もたれの長いソファが欲しかったところだった。
ちょうど我々は、後頭部までもたれ掛かれる背もたれの長いソファが欲しかったところだった。
で、いまのところ「NyCair X」(ニーチェア・エックス)というのが候補に上がっている。これはソファというより安楽チェアだ。
グッドデザイン賞を受賞しており、あのニューヨーク近代美術館にも収まっている一品である。
この製品は純国産で、なんと50年の歴史がある。これにも惹かれた。なんだかちょっと私財で日本の企業を応援したい気分になったわけである。
またマットの部分は一枚布の「帆布」(船の帆)でできており、布はバッグで有名な倉敷帆布だ。
この製品は純国産で、なんと50年の歴史がある。これにも惹かれた。なんだかちょっと私財で日本の企業を応援したい気分になったわけである。
またマットの部分は一枚布の「帆布」(船の帆)でできており、布はバッグで有名な倉敷帆布だ。
しかもオットマンという別売りの「足置き」があり、ソファーに座った状態で足を前に伸ばして置ける。またゆらゆら揺れるロッキングチェア・バージョンもある。
✳︎足置きをセットしたところ。正直、寝られる。公式サイトから引用。
この足置き状態が、めちゃくちゃ「いい!」のである。
安楽なのだ。
デザインしたのは新居猛氏(2007年没)というお方。
そしてこのソファを監修した島崎信氏(武蔵野美術大学名誉教授、元デンマーク王立芸術アカデミー研究員)と、その新居氏が初めて出会ったのは、なんと私が生まれたその年の、生まれた土地だったという。
なんてご縁なんだ。超・びっくりである。もはや他人とは思えない。
なんてご縁なんだ。超・びっくりである。もはや他人とは思えない。
まだ試し座りもしてないのに、買う気マンマンになってしまった。
カリモクのソファが「スカウト」された
カリモクのソファが「スカウト」された
ちなみに「NyCair X」も足置きも、折りたたみできる。だから手軽に好きなところへ持っていける。
もちろんアウトドアでもOKだ。
しかも完璧なまでバラバラに分解でき、ソファ部もうすい布製なのでカサ張らない。
【ハンモックの椅子】アウトドアにも使える人気のチェア、ニーチェアを徹底解剖!!
そんなわけで我が家のカリモクのソファは(もったいないが)もう捨てよう、という話になり、さっそく役所に電話しゴミとして引き取りを依頼した。
そして捨てる前日、そのソファを家の前の庭に出しておいた。
するとちょうどそこへ、私が注文していたアマゾンの商品を配達しに人がやってきた。
で、玄関を開けたらその人がひとこと、「あの庭のソファは捨てるんですか? なら、もらえませんか?」と言う。目が心なしか、半笑いだ。
ええっ、いや、そんなものウチとしては願ったり叶ったりですよ。
だってただでさえ捨てるのが忍びないのに、それを人に大切に使ってもらえるなんて。きっとソファも本望でしょう。
なんせあのカリモクのソファは、今まで13年間も毎日の暮らしを共にしてきた仲間なのだ。
ええっ、いや、そんなものウチとしては願ったり叶ったりですよ。
だってただでさえ捨てるのが忍びないのに、それを人に大切に使ってもらえるなんて。きっとソファも本望でしょう。
なんせあのカリモクのソファは、今まで13年間も毎日の暮らしを共にしてきた仲間なのだ。
で、「ただしダニにやられてますよ」との承諾を取った上で、引き取っていただいた。
カリモク君、元気に暮らせよぉ。お互い、頑張ろうなぁ!
カリモク君、元気に暮らせよぉ。お互い、頑張ろうなぁ!