極端なベテラン重視と固定スタメン
ベトナム戦、オマーン戦と、カタールW杯アジア最終予選を戦う森保ジャパンを見ていると、つくづく森保監督は「ひと世代、サイクルが遅れたチーム作りをするな」と感じる。
具体的には、オマーン戦で途中出場したMF三笘薫、FW古橋亨梧、DF中山雄太あたりはとっくにスタメン出場しているべき選手たちであること。
他方、それを追うFWのオナイウ阿道や前田大然、上田綺世らは、当然すでにベンチ入りし、スタメンを窺っていなければならない選手たちだということだ。
そしていま当然のようにスタメン出場しているFW大迫勇也やMF柴崎岳、MF南野拓実、DF長友佑都らは、すでに競争に負けて退潮しているはずの選手たちである。
つまり、そっくりひと世代ほどチーム作りのサイクルが遅れているのだ。
なぜそうなるのか?
それは森保監督が極端な慎重居士で、ベテラン重視であること。そして彼らによる固定スタメンを好むからだ。
それでもたまたまかろうじて結果が出ているから、首がつながっている。
だが最少得点で勝利したベトナム戦、オマーン戦でのFW伊東純也のゴールがもしなければ、とっくに森保監督の首は飛んでいたはずだ。
つまり我々は今まさに、「亡霊のチーム」による戦いを見せられていることになる。
左サイドは三笘で決まり。南野のポジションはない
その森保監督に今さら提案するのもむなしいが、左のサイドハーフまたはウイングのスタメンは三笘がやはり適任だ。
そして彼と組み合わせる左SBは中山か、旗手がベストだ。
なぜならCMF、CBタイプの中山はサイドを上がるだけでなく、ステイし利き足の左足でビルドアップやゲームメイクを行うこともできるからだ。将棋でいえば「香車」タイプの長友とは対照的である。
ならば左サイドの高い位置でアイソレーションし、1対1の勝負を好む三笘の「後ろ盾」としてもマッチする。もちろん旗手でもいいだろう。
そして現状、左サイドに入っている南野のポジションはない。実力不足というより、彼は中に絞ってプレイするのを好み、サイドに開くタイプではないからだ。
となれば彼はセカンドトップかトップ下の候補になる。もしベンチ入りさせるとすれば、4-2-3-1のFWかトップ下の控えしかない。
「ハーフスペースの魔術師」である山根は多機能型右SBだ
一方、右SBにも触れておこう。
ベトナム戦、オマーン戦で右SBを務めた山根は人を使うのがうまく、攻撃時にはボールを味方に預けて攻めあがり、サイドの選手と協力してハーフスペースを攻略する。
また独力でインナーラップするプレイも得意だ。
彼は低い位置に留まってビルドアップやゲームメイクもできるし、ハーフスペースをインナーラップしゴール前へ出て攻めに絡むこともできる。
つまり彼は「人を使うこと」もできるし、「人に使われること」もできる。
非常に多機能で器用な選手であり、守備だけなら酒井宏樹に1日の長があるかもしれないが、攻撃面までトータルで見れば今後スタメンを張ってもなんら不足はない選手である。
さて、カタールW杯アジア最終予選はついに年を越し、勝負は来年に持ち越された。
われわれは来年、いったいどんなドタバタ劇を見せられるのだろうか?
考えただけで頭が痛い。
ベトナム戦、オマーン戦と、カタールW杯アジア最終予選を戦う森保ジャパンを見ていると、つくづく森保監督は「ひと世代、サイクルが遅れたチーム作りをするな」と感じる。
具体的には、オマーン戦で途中出場したMF三笘薫、FW古橋亨梧、DF中山雄太あたりはとっくにスタメン出場しているべき選手たちであること。
他方、それを追うFWのオナイウ阿道や前田大然、上田綺世らは、当然すでにベンチ入りし、スタメンを窺っていなければならない選手たちだということだ。
そしていま当然のようにスタメン出場しているFW大迫勇也やMF柴崎岳、MF南野拓実、DF長友佑都らは、すでに競争に負けて退潮しているはずの選手たちである。
つまり、そっくりひと世代ほどチーム作りのサイクルが遅れているのだ。
なぜそうなるのか?
それは森保監督が極端な慎重居士で、ベテラン重視であること。そして彼らによる固定スタメンを好むからだ。
それでもたまたまかろうじて結果が出ているから、首がつながっている。
だが最少得点で勝利したベトナム戦、オマーン戦でのFW伊東純也のゴールがもしなければ、とっくに森保監督の首は飛んでいたはずだ。
つまり我々は今まさに、「亡霊のチーム」による戦いを見せられていることになる。
左サイドは三笘で決まり。南野のポジションはない
その森保監督に今さら提案するのもむなしいが、左のサイドハーフまたはウイングのスタメンは三笘がやはり適任だ。
そして彼と組み合わせる左SBは中山か、旗手がベストだ。
なぜならCMF、CBタイプの中山はサイドを上がるだけでなく、ステイし利き足の左足でビルドアップやゲームメイクを行うこともできるからだ。将棋でいえば「香車」タイプの長友とは対照的である。
ならば左サイドの高い位置でアイソレーションし、1対1の勝負を好む三笘の「後ろ盾」としてもマッチする。もちろん旗手でもいいだろう。
そして現状、左サイドに入っている南野のポジションはない。実力不足というより、彼は中に絞ってプレイするのを好み、サイドに開くタイプではないからだ。
となれば彼はセカンドトップかトップ下の候補になる。もしベンチ入りさせるとすれば、4-2-3-1のFWかトップ下の控えしかない。
「ハーフスペースの魔術師」である山根は多機能型右SBだ
一方、右SBにも触れておこう。
ベトナム戦、オマーン戦で右SBを務めた山根は人を使うのがうまく、攻撃時にはボールを味方に預けて攻めあがり、サイドの選手と協力してハーフスペースを攻略する。
また独力でインナーラップするプレイも得意だ。
彼は低い位置に留まってビルドアップやゲームメイクもできるし、ハーフスペースをインナーラップしゴール前へ出て攻めに絡むこともできる。
つまり彼は「人を使うこと」もできるし、「人に使われること」もできる。
非常に多機能で器用な選手であり、守備だけなら酒井宏樹に1日の長があるかもしれないが、攻撃面までトータルで見れば今後スタメンを張ってもなんら不足はない選手である。
さて、カタールW杯アジア最終予選はついに年を越し、勝負は来年に持ち越された。
われわれは来年、いったいどんなドタバタ劇を見せられるのだろうか?
考えただけで頭が痛い。