すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【キリンカップ分析】厳しいプレスを受ける中でどれくらいやれるか?

2016-06-06 10:43:35 | サッカー日本代表
ノー・プレッシャーならできて当たり前

 ブルガリア戦(7-2)の大勝に世間は沸き返っているが、「ああ、またか」という感じだ。メディアは大見出しで景気のいい記事を書けば売れるから毎回イケイケ・ドンドンになる。そもそもキリンカップという花試合で、日本が相手を内容的に蹂躙した例など枚挙にいとまがない。

 確かに日本のデキはよかったが、あの大勝には隠れたアシスト役がいるのを忘れてはいけない。観光気分のブルガリアだ。

 日本の得点シーンで、ブルガリアがどんな守備をしたか?

 1度切り返されたらあきらめてもう追わない。あと1歩足を出せばカットできるのに棒立ち。自陣ゴール前でシュートがくる寸前なのに足を止めてボーッと眺めているだけ(完全なボールウォッチャー)。そんなシーンのオンパレードだった。

 そもそも日本ボールのとき、彼らの中盤でのプレスはユルユルだった。あれなら去年、親善試合で戦ったイラン代表のほうがはるかに激しかった。あのとき日本はまったく何もできなかった。

 相手のプレッシャーさえなければ、できて当たり前だ。昔とくらべ技術レベルが上がった日本代表はもうトルシエ・ジャパンのころから、プレスさえなければあれぐらいはできていた。

 問題は、相手の厳しいプレスの中でどれくらいやれるか? それがW杯本大会での戦いだ。キリンカップ決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、そこを見たい。

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