一軒家が100円で売られている。無論、2020年の日本での話である。「空き家ゲートウェイ」と云うサイトで100円または100万円と云う大雑把な値段で紹介しており、そこそこ成約している様である。相続したけど既に持ち家が有ったり、その他大人の事情で空き家は今後も増えていくだろう。資産価値でも有ればともかく、更地にするだけで大赤字になる物件は少なくなさそうである。自治体に寄付しようとしても、「これまで通り固定資産税をお支払い下さいね」とニッコリ断られるそうで、100円でもいいから手放したくなるのも頷ける。好き勝手に改造して秘密基地化したいと云うのが購入者のニーズらしいので、それが地域社会とってプラスになるのかと云う議論もあろうが、ボロボロ状態で放置されるよりはマシなのだろう。100円だったら買ってもいいかなと云う気もするが、その後の修繕の手間を考えると、心身共それなりに余裕が有る趣味人にお任せした方が良さそうなのである。