今年の中国はつくづく不運である。100年に一度の感染症の震源地となり、それを抑え込んだ矢先に100年に一度の長江の大洪水である。偉大なる共産党がそれも抑え込むなり隠蔽なりするのだろうが、それに続けて蝗害が広まりそうな気配を見せている。パキスタン国境からはサバクトビバッタが、ラオス国境からは黄色角竹バッタが侵入しており、後者は放置すれば雲南省を経て穀倉地帯を直撃する恐れがある。そうなれば100年に一度の食糧難に見舞われるのは必至で、どんな悪い事をしたらそんな報いを受けるのかと同情したくなる。我が国にとっても対岸の火事では無く、世界的な凶作によって穀物価格が上昇すれば、それを餌とする家畜の肉の値段にも影響する。今年の分は今の内に食い溜めしておく事をお勧めする。科学技術がどれだけ進歩しても、大自然の気まぐれに対抗するのは難しい。偉大なる人間様とかふんぞり返ってないで、畏敬の念を以って接したいと思うのである。