どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 2738

2020-07-06 20:13:26 | 時間の無駄
一杯の水を高値で売るには砂漠に持っていけばよい。したり顔で教えを垂れるコンサル先生はいらっしゃるが、旅費交通費や通訳・ガイド費用まで面倒見てくれたと云う例は聞いた事が無い。需要が旺盛で供給が乏しい必需品なら現地に運べばアホでも商いが出来るが、一杯の水どころか水が一杯の日本でそれをやろうとするのは至難の業である。安売りしているミネラルウォーターの大半は水源が水道水と同じなのだから、イメージ商法の様なものである。確かに「エビアンと全く同じ成分量になる様にミネラルを添加した水」は多分売れないと思うので、戦略としては正しいに違いない。付加価値なるものには「必要」以上の何かが求められるのであり、そこら辺の水道水をペットボトルに詰めて有名タレントが手書きのサインでもすれば高値で売れるのが道理である。品質よりも欲望が消費衝動を支配するヨノナカが健全かどうかはともかく、人間の本質には忠実に思えるのである。