8/4 愛することのできる環境 同級生を殺した子よ
レモンさんと子供たちの意見を聞いて、
それから娘に暴力を受けた父親が娘を精神科医に見せたりしたということを聞いて、
この女子の置かれた環境をもっと知りたいと思った。
問題児になったとき、愛情が足りなかったからという見方が結構ある。
しかし、その子が何かのトラブルを持ったとき、
人間に捨てられた犬・猫の世話をさせるようなことをして、
こんな自分だけど、この犬は僕を頼りにしていると感じさせられるような立場になると
問題児の生きる姿勢が変わることが多い。
愛されることは大事。
特に子供が幼なければ、愛することをまず知りなさいとは要求はできない。
でも子供がちょっと大きくなると、人形をあてがわれることで、
責任感と人形を保護しようとする力強いなにかが生まれてくる。
自分より弱いものをかわいがろうとする気持ちはとても大切なのだ。
それを養うのは、矛盾するかもしれないけど、子供自身の生まれついた能力だと
私は思っている。
同じ兄弟で、同じようにしつけ、育てたのに、やさしい子と自分のことしか考えない子供が出てくるのはどうして?
生まれつきの性格?
と言うより
生まれ持った生命力と私は思っている。
ワイルドと昨日はここまで書いた。
オスカーワイルドの童話のなかに愛することで意地悪な人の心に変化がみられる話がいくつもある。
一番印象に残っているのは、意地悪な巨人の話。
美しい庭を持っているのに、近所の子供には庭で遊ばせたくない。
子供を追い出すと庭には雪がふりツララが柵のように家を囲む。
ある日、意地悪な巨人が目を覚ますと、庭は春が一杯で子供たちも声が聞こえた。
巨人は「あの餓鬼ども」と追い出しにかかるのだけど、
庭の一角がまだ冬のまま。
そこには小さい男の子が泣いていた。
巨人はその子を手に抱いて、どうしたのと聞く。
子供は木に登れなくてと側の木をさす。
巨人がその枝に男の子を置くとそこはたちまち春になった。
巨人は初めて、どうして彼の庭に春がこないのか知る。
巨人が子供たちを受け入れ、自分の庭で遊ばせることで、その庭は常の花咲きみだれる庭となって、
巨人はいいつくせぬ幸せを感じるのだった。
ある日、巨人は庭の木の下で死んでいた。
そこにあの小さな男の子の天使が現れて、巨人を天国に連れて行ったのだ。
あの「毒まいて」女に、何か愛する心の余裕が出てきたら、彼女は経験したことのない幸せ感に満たされると思う。
愛することには打算はないよ。
レモンさんと子供たちの意見を聞いて、
それから娘に暴力を受けた父親が娘を精神科医に見せたりしたということを聞いて、
この女子の置かれた環境をもっと知りたいと思った。
問題児になったとき、愛情が足りなかったからという見方が結構ある。
しかし、その子が何かのトラブルを持ったとき、
人間に捨てられた犬・猫の世話をさせるようなことをして、
こんな自分だけど、この犬は僕を頼りにしていると感じさせられるような立場になると
問題児の生きる姿勢が変わることが多い。
愛されることは大事。
特に子供が幼なければ、愛することをまず知りなさいとは要求はできない。
でも子供がちょっと大きくなると、人形をあてがわれることで、
責任感と人形を保護しようとする力強いなにかが生まれてくる。
自分より弱いものをかわいがろうとする気持ちはとても大切なのだ。
それを養うのは、矛盾するかもしれないけど、子供自身の生まれついた能力だと
私は思っている。
同じ兄弟で、同じようにしつけ、育てたのに、やさしい子と自分のことしか考えない子供が出てくるのはどうして?
生まれつきの性格?
と言うより
生まれ持った生命力と私は思っている。
ワイルドと昨日はここまで書いた。
オスカーワイルドの童話のなかに愛することで意地悪な人の心に変化がみられる話がいくつもある。
一番印象に残っているのは、意地悪な巨人の話。
美しい庭を持っているのに、近所の子供には庭で遊ばせたくない。
子供を追い出すと庭には雪がふりツララが柵のように家を囲む。
ある日、意地悪な巨人が目を覚ますと、庭は春が一杯で子供たちも声が聞こえた。
巨人は「あの餓鬼ども」と追い出しにかかるのだけど、
庭の一角がまだ冬のまま。
そこには小さい男の子が泣いていた。
巨人はその子を手に抱いて、どうしたのと聞く。
子供は木に登れなくてと側の木をさす。
巨人がその枝に男の子を置くとそこはたちまち春になった。
巨人は初めて、どうして彼の庭に春がこないのか知る。
巨人が子供たちを受け入れ、自分の庭で遊ばせることで、その庭は常の花咲きみだれる庭となって、
巨人はいいつくせぬ幸せを感じるのだった。
ある日、巨人は庭の木の下で死んでいた。
そこにあの小さな男の子の天使が現れて、巨人を天国に連れて行ったのだ。
あの「毒まいて」女に、何か愛する心の余裕が出てきたら、彼女は経験したことのない幸せ感に満たされると思う。
愛することには打算はないよ。