4/8-9 あれはいつだった? 第74話
あれっきり直子は奥さんになりたいと言わなくなった。
直子は子供を産むのが怖いんだ、まだ彼女自身子供だもんね
と旭は考えていた。
直子の理由はそれだけではなかった。
友だちの中には結婚して子供のいる友達もいたけど
子供を産むことが女の体にどのくらいダメッジを与えるか
目の当たりにしていた。
中には信じがたい努力で体の線を復活させているのもいたけど
はたして、直子にああいう努力はできるだろうか?
と直子は考えた。
直子は他人に自慢したことはなかったけど、自分の細いウエスト、そして平らなお腹
程よく丸い尻が大好きだった。
しかも何も運動なんかしていない。
そしてこの乳房。 丸くてこじんまりした乳首。
直子は自分の指で乳首をつまむのが好きだった。
これを子供なんかにやって台無しにしたくない。
旭とやりながら初めて妊娠という現実が直子の脳裏をかすめた。
欲しい気持ちと妊娠したくない気持ちで直子はここ数日
最後の断末魔のごときの喜びを感じることができない。
直子、どうかした?と旭が聞いた。
別にと言ったけど、直子は視線を伏せた。
直子、僕を見てと直子の頭を両手で持つと目を上げて、僕を見て
と言った。
直子の惨めな顔、一度も見たことのない直子の顔がそこにあった。
一体どうしたの?
直子の口許が歪んで涙があふれてきた。
直、子供は嫌、と言うなり旭にだきついてきてオイオイ泣きだした。
そういうことか、旭はため息をついた。
直、大丈夫、僕もまだ子供は要らない。 直子だけと生きたいんだ
と抱きついてきた直子をギューと抱きしめた。
直は僕の赤ちゃんなんだから。
赤ちゃんがセックスするのおかしくない? と直子がぐしょぐしょの目のまま
真顔で旭を見上げた。
直、あげ足をとるなよと言ったけど旭は直子の発想に大笑いした。
直子の体調がおかしかった。
もし妊娠していたらと思うと旭は落ち着かなかった。
簡易検査は陽性だった、
旭はネットあれこれ調べて知り合いでない医者に直子を連れて行った。
それは直子にとって初めての産婦人科の検査だった。
直子は裸になることは馴れているはずなのにすごく緊張していた。
直子の尻の旭の焼印あとは今は肉色でよく見なければちょっとした傷にしか
見えなかった。
血液検査の他に中まで検査された。
もう3か月あるべきものがなかった。
旭は検査室に入れなかった。
医者は嫌な奴だった。
直子の中に器具を入れて検査が終わったあと、
指を一本づつ増やして入れ、直子の中を触りまわった。そして
残った親指を後ろのに入れた。
しかも最初からもう片方の手で直子の乳房を交互に握り締めていた。
直子はあせった。 こんな検査ってある?
散々触られたあと、直子は解放された。
医者は濡れた手で直子のホッペを触ると妊娠していないよと言って出て行った。
旭が入ってくると直子は声を殺して泣いた。
旭はそっと直子の足の間に触れ、すべてを悟った。
旭は身元を隠すために保険証はないことにして、高額を現金で払った。
帰宅すると旭は直子を抱いたまま横になった。
どれくらいの間か2人は眠った。
そしてほぼ同時に目が覚めた。
直子が旭の耳もとでささやくように言った。
直ね、もし妊娠したら旭の子産むね
直子に旭がうなづくのが感じられ、ギューっと抱きしめられた。
幸か不幸か直子の体はもとに戻り二人の生活習慣も元に戻っていった。
旭はやりたい時に直子に鞭を当てた。
口実は旭がやりたいからだった。
もう直子のベッティーズを口実にする必要はなかった。
それは直子にとってむしろ厳しい生活だった。
それでも直子は旭を去る気になれなかった。
直子は旭が自分を嫌いだからとは感じられなかった。
直子はできるだけ旭に従い、旭が喜ぶことをするようにした。
でも鞭を免れることはできなかった。
旭は跡のつく鞭とつかない鞭を使いわけた。
直子の怖いのは跡のつかない鞭だった。
それは容赦なく全身にとんできた。
直子の体のやわらかいところに鞭が走った。
こんなところにと思うところに鞭され、
直子は痛さに転げまわった。
旭はそういう直子を見るのを面白がり、いつの間にか巧みに鞭を
あやつるようになった。
ある日鞭は後ろから直子の尻の内側に入った。
直子がよろけて前に倒れそうになったとき、さらに反対側の尻の内側に
鞭した。
直子は上向きに倒れた。
旭は直子をまたいで立つと
その細くて長い鞭で直子の足の間をねらって打ちおろした。
旭がやめたとき、見てごらん直、ぜんぜん痕がないよと言ってほほ笑んだ。
満足そうだった。
旭はそのまま床の直子に入ってきて、ウーン、すごよくなっているよ
と言いながら腰を振り、直子の顔、首すじをなめまわした。
お尻を振って直ちゃん、楽しませてよ、直子を見つめながら
もっと鞭要るって聞いた?
直子は鞭を避けるためにひちゃか尻を振った。
違うんだなと旭は言うなり起き上がった。
それから床に座り直子をひざに抱き寄せると
手を伸ばすと短い細い鞭を振り上げた。
直子が悲鳴を上げた。
うんいい悲鳴だと言いながら、さらに縦に横に鞭を入れた。
直子の尻にみみずばれの痕が残った。
その尻を床に押し付けるように寝かすと中に入ってきて旭の動きを再開した。
直子は急に欲望が目覚め獣のように尻を振りだした。
直子の顔が満足に歪み静かになると
直子に入ったまま起き上がり立ち上がるとソファに座った。
直子のみみずばれの傷を触りながら直子を目覚めさせると
お尻を振りなと言った。
旭は直子の尻を振る姿を広間の鏡に映し何度も楽しんだ。