4/22-23 あれはいつだった? 第90話
直子は不思議にも妊娠しなかった。
しかしそれ以来直子は散歩に行くのを拒否した。
首輪をつけられ、リードでひぱられ、あげくにリードで鞭されても
柱にしがみついてワンワン泣きながら抵抗した。
直子は奥外のベンチで村から見える丘の上で大きく陰部をさらけ出されて
長野にあれをやられたことがすごいショックだった。
もしビデオを見なければ気が付かなかったかもしれない。
誰かが見ていて映した?
直子は気が気でなかった。
直子が気になるもうひとつは自分の歪んだ顔だった。
本当にこんな顔になるの?
あれは私の顔なの?
直子はうなされた。
直子はある夜、目覚めて泣いた。
そして長野にその疑問をぶちまけた。
長野は気にしないのと何度も言った。
それから長野は直子の感じる断末魔の顔をスマホに残しだした。
ある昼下がり、まだ明るいリビイングの長椅子で長野は直子に
メイクラブしていた。
直子が獣顔を残して静かになった。
長野は大きめの手鏡を直子の前におき、
直子、直子、見てごらんと起こした。
長野も横に並んで鏡の中をみていた。
直子が目を開けた。
それから鏡の中に長野をみてその横にあの写真で見た
獣顔をみつけた。
顔が引き締まった。
青く?むしろ白くなった。
これが直子が感じたときの顔だよって長野が言った。
それから長野は上に乗ると、直子の顔を両手ではさみ
恐怖にひきつっている直子をじっと見つめた。
直ちゃん、コイットのあとの女の顔って本当に感じると
こんなんだよ、別に恥じるものではないんだ。
直ちゃんの感じたときの顔、これに記録してあるから
と枕の下から1台のスマホを出した。
見せてあげるよ、いつでも。
直ちゃんはすごくいいお腹をしている。
僕は直ちゃんの膣が大好きなんだ。
もって生まれた貴重な膣なんだ。
直子は疲れを感じた。
消えたかった。
直子はそれから数日何も感じなかった。
長野があれやこれや刺激しても無反応だった。
ショックで不感症?
そうつぶやいて直子にキスをしだした。
直子はイヤーと長野を押しのけた。
触らないでと直子が言った。
長野は直子が自分の性欲と向きあうのにどうすればいいか考えた。