提出後は12月9日の2次選考に向け、ポスターを使った発表の準備や、学校の進路部教員と面接練習を繰り返した。共通テストの勉強も並行して2時間半ほど続け、書類による1次選考通過後は徹底して2次対策に取り組んだ。面接は「思ったより緊張しなかった」という。学部教授ら8人に志望理由やポスター発表の内容、社会教育の課題をどう考えるかを問われた。難しい質問もあったが「完璧な答えを求められているのではなく、自分の意見をもって答えらるかを見られている」と素直に思いを口にした。
その後は、共通テストの勉強に集中した。約8割の正答率が求められる。長い日は一日11時間勉強に打ち込んだ。参考書は20~30冊購入し、ひたすら解いた。意識したのは基礎固め、スタートダッシュが遅かった分「2割は落としていい」と割り切った。共通テストは分量の割に時間が短い。落としてもいい問題を割り切り、失点を抑える戦略だ。終盤は時間を計って模試を解き、時間の間隔を体に染み込ませた。2次選考と共通テストの結果、合格をつかんだ。