昨日の投稿に対して、普段の倍以上のアクセスがありました。
文はさらに続きます。正岡子規という俳人についてです。彼はカリエスという病気に苦しみ、その苦痛は尋常なものではなかったようです。
ほとんど体を動かせない子規は、すべての面倒を妹と母に依存していました。日常のすべてを見てもらっていたのです。それなのに、痛みに耐えかねると二人に八つ当たりし、特に理不尽な怒りをぶつけます。時に泣き叫んで苦しみを訴える。妹と母にとっては大変な苦労だったことでしょう。子規は34歳という若さで亡くなりました。母は涙をこらえながら、子規のなきがらに向かって「さあ、もう一遍,痛いというてみい」と呼びかけたそうです。
「さあ、もう一遍、『痛い』と言っておくれ」。