地獄の沙汰も金次第。

ワタクシは、相変わらずTVはあまり見ない生活をしており、情報源は朝の「おはよう日本」とネットぐらいしかありません。
年末にカルロス・ゴーン被告が「私はレバノンにいる」というので大騒ぎになっていても、いまいちピンときてなかったです。
保釈されたんだからレバノンにいても不思議ではない気がしたのですが、よく考えると、国外脱出不可なんですよね。
パスポートは裁判で弁護を担当する弁護士さんが預かっていたというのだから、完全に不法脱出になるわけです。

ネットの情報では、大きな箱に入っていてＸ線検査をすり抜けるという、まるで小説のような方法で国外へ逃亡したらしい。
保釈金15億円は国庫に入るらしいですけど、15億円よりも自由が欲しかったということなのでしょうか。
この脱出劇にはいろいろな人が加担しているとは思うし、プライベートジェットを借りるだけでも大変な気がします。
「地獄の沙汰も金次第」を地で行くような話ではありますが、日本国の司法当局も随分と甘く見られたものです。

15億円をはした金だと思っていたかどうかは分かりませんが、捨ててもいいと思うくらいのお金を持っているんですよね。
日産の社員の方々が車を1台作り、売るのにどれだけ苦労されているのかと思うと、他人事ながら腹が立ってきます。
確かに、日産の窮地を救ってくれた恩人であることは間違いないのだろうけど、何で国外脱出を図る必要があるのか。
腕利きの弁護士さんがついているわけだし、自分が潔白だと思うのならば、裁判で堂々と主張すればいいだけの話です。
政治でも財界でも、長期政権というのは、どんなに自制しても、やっぱりどこかで緩みが出てくるものなのだろうと思う次第。
レバノン政府が被告夫妻を引き渡してくれるかどうかは謎ですが、やっぱり、それも地獄の沙汰も金次第のような気がします。