人間の中の自然には風も試練もなしで存ることを望まなかった。
我々が身体を持つ前の存在の
痕跡を残せず、思い出すことも出来ないが、
知解によって永遠の原因を内なる神の身体に感じる。
或る意味において和らげるというのは
見事に破壊するということ。
「穏和された独裁はない」
途方もなく深遠なこの言葉は
時と共にリアルに対して盲目である。
助け合う為に、迷惑にならぬよう約束しあい、欲望を犠牲にする。
乗り越えるべき試練を理解するには
抵抗しながら、乗り越えながら結合すること。
我々は遮に無に生きるだけである。
我々は生きることを、見ることを、触れることを
欲することで世界を創り出している。
欲したものは既に有していて
探求の中に予定されていることだ。
「敬語を無視する強さ下さい」にも
エレガントに折り畳まれた言語列挙が
裂けめになって距離を抱いて
近づくように見えて接近が恐怖になるより、
言葉さえ遊戯の身振りであるかのように
風の流れに逆らうことなく柔やかで皴になりにくい
そんな、密かな敬いの絡みだってあることを知っている。
T.M.Revolution 『WHITE BREATH』
風に吹かれることは風を起こそうとすることだ。
風を起こそうとすることは風の一部になることだ。
風邪を引いたら、ちゃんと衣服(敵対者?)を着込むことだ。