
2月になって寒さが和らぎましたが、またこの三連休はまた寒くなるみたいですね。今朝は、神戸でもうっすらと雪化粧。午前中には降り止み、もうすっかりとけてしまいました。春まだ遠からじでありますねえ。今週の日曜日、以前から病気療養中だった大学時代以来お世話になっている先輩が逝去されました。年末にお見舞いに言ったときには、お元気そうだったんです。それからあまりよくない、ということは聞いていたのですが、たいそうショックです。学生のころから、また社会人となっても、お世話になりぱなしで、いつも気にかけていだたいていただけに、ほんとに残念で寂しい限りであります。人生まだまだこれからという年齢ですし、さぞご無念なことと思います。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。
さて、今回はシューベルトのリートであります。私は、この分野はそれほど明るいわけではありません。そして、CDの時代になって、リートのCDは、収納時間も増えたことで、かなりの曲数が収められるようになりました。せいぜい15曲くらいだったのが、20曲を軽く超えるものも珍しくありません。その結果、LPだと片面で20分弱だったのが、CDだとピアノの声楽だけの曲が80分近く続くことになりました。これは少々辛いときがないですか。とはいえ、少し前フィッシャー=ディースカウのシューベルトの歌曲全集が、6000円台で出ていたので、買ってしまいました。昔、LPのときにかなりの枚数で発売され、とても手が届かない値段だった(おそらく数万円)のが、そんな値段だったために、思わず手が出たということなんです。いやー安くなりましたねえ。うれしいことです。
それはさておき、今回のCDはトーマス・クヴァストホフのバスに、ユストゥス・ツァイエンのピアノによる、ドイツロマン派歌曲集です。シューベルト、シューマン, メンデルスゾーン, ヴォルフ, レーヴェ、Rシュトラウスの合計24曲のリートが収められています。2003年11月ミュンヘンでの録音です。クヴァストホフは、かなり前に小澤さんとサイトウキネンOによるマタイのライブをBSで見ました。それが初めてだったんですが、威厳があり堂々としたイエスで印象に残りました。なんと言っても、たいそう美しい声が最大の魅力でしょうか。 男声のドイツ・リードでは、第一人者と思っています。
まず、シューベルトですが8曲収められています。これまでは女声で聴くことが多かったのです。このCD、録音も非常によく、第1曲の「春の想い」では、まずツァイエンのピアノのタッチが美しい。全体的にもピアノの巧さは感じられます。そして、落ち着いた、しっとりといた歌声で、春がやってくるしみじみとした喜びが歌われています。そして第2曲「野ばら」、第3曲「ます」。超有名曲ですが、生き生きとした活気ある表現で歌われ、シューベルトの聴き慣れた曲ですが、新鮮に聞こえるのもクヴァストホフの技能によるのでしょうか。第4曲「春に」。ピアノの淡々とした表情が美しい。それほど出しゃばらないところもいい。クヴァストホフも奥行きの深い歌唱です。第5曲「ブルックにて」。快活な曲でも、確実に歌い上げ表情も深いところが注目されます。そして第6曲「夕映えに中で」は一転したテンポで、しっとりと落ち着いた歌声。弱音でもしっかり聴き取れ、声のコントロールもいいです。ここでのシューベルトの曲の中でも最も聴かせてくれる歌唱であります。この曲いいですねえ。第7曲『美しき水車小屋の娘』から「いらだち」。シューベルトの最後ですが、ここでもクヴァストホフの表現の豊かさを感じます。その後もクヴァストホフの歌声の十分に満喫できるのですが、以降は省略しちゃいますね。最後にボーナストラックで「ダニー・ボーイ」が収められています。それまでと打って変わって、リラックスしての歌唱ですが、これがまたいいです。こんな風にサラリと歌い上げるときの素晴らしさも、彼も力量によるのでしょうねえ。
このCDは、タワーさんでだったか、ワゴンセールで見つけたものでした。かなり安く、500円くらいでした。有名な曲がたくさん入っているので、いいCDでありました。HMVのネットでは、現在廃盤とありました。
(DG 474 501-2 2003年 輸入盤)
さて、今回はシューベルトのリートであります。私は、この分野はそれほど明るいわけではありません。そして、CDの時代になって、リートのCDは、収納時間も増えたことで、かなりの曲数が収められるようになりました。せいぜい15曲くらいだったのが、20曲を軽く超えるものも珍しくありません。その結果、LPだと片面で20分弱だったのが、CDだとピアノの声楽だけの曲が80分近く続くことになりました。これは少々辛いときがないですか。とはいえ、少し前フィッシャー=ディースカウのシューベルトの歌曲全集が、6000円台で出ていたので、買ってしまいました。昔、LPのときにかなりの枚数で発売され、とても手が届かない値段だった(おそらく数万円)のが、そんな値段だったために、思わず手が出たということなんです。いやー安くなりましたねえ。うれしいことです。
それはさておき、今回のCDはトーマス・クヴァストホフのバスに、ユストゥス・ツァイエンのピアノによる、ドイツロマン派歌曲集です。シューベルト、シューマン, メンデルスゾーン, ヴォルフ, レーヴェ、Rシュトラウスの合計24曲のリートが収められています。2003年11月ミュンヘンでの録音です。クヴァストホフは、かなり前に小澤さんとサイトウキネンOによるマタイのライブをBSで見ました。それが初めてだったんですが、威厳があり堂々としたイエスで印象に残りました。なんと言っても、たいそう美しい声が最大の魅力でしょうか。 男声のドイツ・リードでは、第一人者と思っています。
まず、シューベルトですが8曲収められています。これまでは女声で聴くことが多かったのです。このCD、録音も非常によく、第1曲の「春の想い」では、まずツァイエンのピアノのタッチが美しい。全体的にもピアノの巧さは感じられます。そして、落ち着いた、しっとりといた歌声で、春がやってくるしみじみとした喜びが歌われています。そして第2曲「野ばら」、第3曲「ます」。超有名曲ですが、生き生きとした活気ある表現で歌われ、シューベルトの聴き慣れた曲ですが、新鮮に聞こえるのもクヴァストホフの技能によるのでしょうか。第4曲「春に」。ピアノの淡々とした表情が美しい。それほど出しゃばらないところもいい。クヴァストホフも奥行きの深い歌唱です。第5曲「ブルックにて」。快活な曲でも、確実に歌い上げ表情も深いところが注目されます。そして第6曲「夕映えに中で」は一転したテンポで、しっとりと落ち着いた歌声。弱音でもしっかり聴き取れ、声のコントロールもいいです。ここでのシューベルトの曲の中でも最も聴かせてくれる歌唱であります。この曲いいですねえ。第7曲『美しき水車小屋の娘』から「いらだち」。シューベルトの最後ですが、ここでもクヴァストホフの表現の豊かさを感じます。その後もクヴァストホフの歌声の十分に満喫できるのですが、以降は省略しちゃいますね。最後にボーナストラックで「ダニー・ボーイ」が収められています。それまでと打って変わって、リラックスしての歌唱ですが、これがまたいいです。こんな風にサラリと歌い上げるときの素晴らしさも、彼も力量によるのでしょうねえ。
このCDは、タワーさんでだったか、ワゴンセールで見つけたものでした。かなり安く、500円くらいでした。有名な曲がたくさん入っているので、いいCDでありました。HMVのネットでは、現在廃盤とありました。
(DG 474 501-2 2003年 輸入盤)
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