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こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

疲れたときのモーツァルト

2010年03月13日 23時09分09秒 | モーツァルト
前回酷評しましたマリーンズ。ここ最近の試合はなかなか好調。少し安心であります。センバツも組み合わせも決定。わが母校も出場するので、応援に行きたいのですが、昨今の多忙な日程の中、なかなか難しそうですねえ。いやー、今週は仕事は激務を極め、ほとほと疲れました。一方、H○Vに注文したCDも、もう一ヶ月になるのに入荷しない。で違うのを注文しても、またまた入荷に時間がかかる。お陰でこの一ヶ月、CDの購入は0枚ということでありました。なかなか健全でありますし、大分フラストレーションがたまってきた昨今であります。

そんなところで、疲れた心身を癒すには、なんといってもモーツアルトでしょうか。モーツアルトを聴きましょう。そんなわけで今回はモーツアルトのディヴェルティメントであります。ハイドンのディヴェルティメントを最近取り上げました。形式的にはよく似ていますが、音楽はうーん、モーツアルトの方は洗練度は上でしょうか。ただあくの強さも上で、ある種聴くときに疲れない方がハイドンでしょうか。それで何度も言いますが、ディヴェルティメント、かなり好きです。その基本型は、例えば①Allegro ②Menuetto ③Adagio ④Menuetto ⑤Presto のようです。5楽章以上の楽章のものも多いですから、これにいろいろと加わるのです。アダージョもいいですが、やはり私はメヌエットが好きですね。

今回のディヴェルティメントは、第10番ヘ長調K.247(第1ロドゥロン・ナハトイムジーク)と第7番ニ長調K.205であります。前者は1776年6月のエルンスト・ロドゥロン伯爵夫人の聖名祝日のために作曲されたたもの、また後者は不明であるが、ザルツブルグの宮廷軍事顧問アントレッター夫人の聖名祝日のために1773年に作曲されたものと言われています。モーツァルトが10代後半から20才にかけて作曲されたんですね。モーツァルトのディヴェルティメントの代表的な作品です。演奏は、ウィーン室内合奏団です。1991年4月29日~5月4日、ウィーン、カジノ・ツェーガーニッツでの録音です。

このウィーン室内合奏団、言わずと知れたゲルハルト・ヘッツェルは率いるVPOのトップメンバーによって結成されたものです。私的にはかなりのお気に入りなんですが、それほどたくさんのCDを残しているわけではなく、モーツァルトのディヴェルティメントも、他にK.113.334,287を加えた5曲ほどしかありません。なんとも残念なことであります。 

この演奏は、なんといってもヘッツェルのヴァイオリンの魅力があげられます。端正でいて艶っぽさも兼ね備えている。瑞々しく明快なヴィオリンです。これを筆頭に、他の楽器が続きます。VPOのさすがのメンバー、どの音色もいいですねえ。K.247です。第1楽章アレグロ。生き生きとした躍動感あふれる第1主題が、ヴァイオリンによりだされます。この伸びやかさがいい。第2楽章アンダンテ・グラティオーソ。ここではヴァイオリンの艶っぽさを満喫させてくれます。モーツァルトのアンダンテもしくはアダージョ楽章は、いいですねえ。そして、メヌエット。 このメヌエットも、弦の響きが秀逸。ホルンとヴァイオリンの対話もいいですねえ。第4楽章アダージョ。ここでもヘッツェルのため息がでるほどのヴァイオリンが聴けます。高音の澄んだ音色は素晴らしい。ゆっくりと一音一音確かめるような演奏で、アダージョ楽章の極みでしょうか。そして、もう一回メヌエットの第5楽章。モーツァルトのメヌエットは上品ですねえ。このメヌエットも好きです。最後の第6楽章アンダンテ。ホルンと弦楽器のつきあわせで進む愉悦感がたっぷりの楽章。そしてK.205もアダージョと2つのメヌエットは、ディヴェルティメントの醍醐味のようで、ここでもヘッツェルのヴァイオリンと、この弦を中心とした合奏力が光っています。

明日は、二週間ぶりに岡山に行きます。春本番まであとわずかですね。
(DENON COCO-73010 CREST1000 2009年)
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