
先日、HMVで、カール・ベームのベートーヴェンの交響曲第5番と第7番のCDを買いました。もっとも、本来欲しかったものではなく、1291円という値段で、まあもう一枚安いのを買おうかということで、これでいいかな、って感じで注文したCDです。プラスティックのジャケットではなく、紙製のものでした。それで、先の日曜日に佐川さんが配達してくれまして、早速聴きました。そしたら、これがまた、ぶったまげるぐらいいい演奏だったのです。そのCDは、ベームがBPOを指揮したベートーヴェン。第5番が1953年3月のモノラル録音、第7番が1958年4月のステレオ録音。ともに、ベルリン、イエス・キリスト教会での収録です。
ベームの指揮したベートーヴェンの交響曲の録音は、ライブ以外では1970年代前半のVPOとの全集が有名です。巨匠晩年の名盤として知られています。これに対して、1950年代にBPOなどとの録音が残っていますね。管見の限りでは、BPOとの3番、5番、6番、7番とウィーン交響楽団との9番などが知られています。それらは、晩年の円熟した演奏に比べ、壮年期の強靱な個性をもったものとして知られ、この時期のベームの演奏が多くの人から支持されているものなのです。
さて、この5番と7番ですが、5番の方が評価は高いみたいです。確かに強固な意志を感じさせる演奏で、LPでも有名だったようで、かのフルトヴェングラーの1947年盤にも比肩するという声が高いのも頷けるものです。これに対して、7番の方はなんとなく付け足しのような印象をもつものです。そんな先入観にも近い気持ちを持って、このCDを聴きました。
5番はなかなかの名演で、壮年期のベームの魅力が充満するものでした。5番が終わって、いよいよ7番。まず音はすごくいい。それは当然でモノラルの5番に比べてステレオですからね。しかし、それをさっ引いても、限りない音の広がりを感じさせる瑞々しい音は、驚きものでした。それに加えて、この演奏の素晴らしいことは、筆舌に尽くしがたいものがありました。まず、BPOの音色がいいです。落ち着いた美しい音は全編通じています。木管に美しさに弦楽器が重なり、力強さは劣るところもありますが、これほど美しく細やかな演奏は珍しいですねえ。そしてベームのオケを隅々まで統率しての一滴の水もこぼれないような演奏は、聴いていて快感です。聴いていて心をもっと動かされるものもありますが、これ以上に、均整がとれた秩序ある美しさを感じるものはない確信した次第であります。
ベームの指揮したベートーヴェンの交響曲の録音は、ライブ以外では1970年代前半のVPOとの全集が有名です。巨匠晩年の名盤として知られています。これに対して、1950年代にBPOなどとの録音が残っていますね。管見の限りでは、BPOとの3番、5番、6番、7番とウィーン交響楽団との9番などが知られています。それらは、晩年の円熟した演奏に比べ、壮年期の強靱な個性をもったものとして知られ、この時期のベームの演奏が多くの人から支持されているものなのです。
さて、この5番と7番ですが、5番の方が評価は高いみたいです。確かに強固な意志を感じさせる演奏で、LPでも有名だったようで、かのフルトヴェングラーの1947年盤にも比肩するという声が高いのも頷けるものです。これに対して、7番の方はなんとなく付け足しのような印象をもつものです。そんな先入観にも近い気持ちを持って、このCDを聴きました。
5番はなかなかの名演で、壮年期のベームの魅力が充満するものでした。5番が終わって、いよいよ7番。まず音はすごくいい。それは当然でモノラルの5番に比べてステレオですからね。しかし、それをさっ引いても、限りない音の広がりを感じさせる瑞々しい音は、驚きものでした。それに加えて、この演奏の素晴らしいことは、筆舌に尽くしがたいものがありました。まず、BPOの音色がいいです。落ち着いた美しい音は全編通じています。木管に美しさに弦楽器が重なり、力強さは劣るところもありますが、これほど美しく細やかな演奏は珍しいですねえ。そしてベームのオケを隅々まで統率しての一滴の水もこぼれないような演奏は、聴いていて快感です。聴いていて心をもっと動かされるものもありますが、これ以上に、均整がとれた秩序ある美しさを感じるものはない確信した次第であります。
これ、是非聴いてみたくなりました。
探してみようと思います。ありがとうございました。
しかし、私は未だVPOとベームの7番は、1980年ライブしか聴いたことがないんですね。とほほであります。