猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

薔薇の棘

2008-07-14 23:15:57 | Weblog
7月14日 月曜日
■わたしたちがリルケの薔薇を地植えにしたころのことだ。
かれこれ30年も前になる。
わたしは指に棘を刺してしまった。
夫がそのとき、吸血鬼の話をしてくれた。

■吸血鬼は天使だった。
神の庭園の庭師だったのさ。
あるとき、薔薇の棘を指に刺して血を流した。
その流れ出た血をうっとりと吸っているのを神に見咎められた。
それで天国を追われることになった、ということだ。

■いまもリルケの薔薇は真っ赤に咲いている。

       

       

■いまもそそっかしいわたしは、ときどき薔薇の棘をさす。
そのつど夫の話をおもいだす。

■夫はいまではブログで吸血鬼の話を書いている。

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