どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

青倉鉱山 Cu

2020-03-21 09:24:50 | 鉱物採集 兵庫
新規の鉱山探索行って来ました。
今後の展開を含め、播但道近辺から潰していく事にしました。


この辺かな?って所を進んでいくとすぐに石垣の道が出てきた。
こりゃ当たりだなって事で進んでいくと、ズリ広場のようなものがあり、炭焼き釜があった。
その炭焼き釜の真後ろに坑口がある。
ただしこの坑口試掘レベルある。
ズリには石英を噛んでいる物が多数あるが、金属などは殆ど無く乳白色の不毛な石英である。
稀に金属鉱物を噛んだ鉱石があるが非常に少なかった。


現状はグズグズだが比較的綺麗に整備されており、講座印経営時はそれなりの道であった事が伺える。
又一部コンクリート敷きであった。


ずっと沢を進んでいくと道がなくなる。
大きな坑口があったが、これも試掘だった。


試掘穴の横には谷の上部から砕けた石が流れ込んでいた。
これが本脈だと思い、登っていく。
谷の中段に坑口があった、坑道は15mにも満たない。


坑道の真ん中には大きな竪堀の跡。
ここに主脈があったのだろう、側にある岩盤には鉱脈が残されており閃亜鉛鉱と少量の銅が滲み出ていた。

ズリはそれなりに長いが殆どただの石である。
ここで疑問に思ったのが、谷の切り込み方が人工的であった事だ。
これ露天掘りで偶然脈があり中段の坑口を掘ったのではないかと予想。
これなら石ばかりのズリにも納得できる。


谷は長く80mくらいはあっただろう。
谷の中段坑口がある付近が平らで、それ以上は露天掘りで上部へと続くが、露天掘りは必要な部分しか掘らないため、至る所に縦に掘ったような跡があった。
しかもそのどれもが幅20センチにも満たないような小さなものばかり。
相当品位も低く、脈も少なかったと予想される。
鉱石としては閃亜鉛鉱を主として黄銅鉱、孔雀、少量の斑銅鉱、方鉛鉱、黄鉄鉱は確認できた。
そもそもズリがないので採集も厳しい鉱山であった。

ちなみに炭焼き釜の数がとんでもない量だった。