六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

お身体チェックに。注目されるアウトドア活動向け健康診断。

2014-06-09 13:06:34 | Graffiti~チョイとひと言
 最近は、さまざまなタイプの健康診断や人間ドックがある。そし
てこちらもそのひとつ。実施場所は北海道と東京のみ。対象者は、
いま人気の登山ほかアウトドア活動を趣味とする人たちだ。

 北海道では苫小牧と札幌の2都市で受診が可能だ。苫小牧東病院
(苫小牧市明野新町)には、日本では珍しい「登山・ウォーキング
外来」がある。同病院では、身長、体重測定に始まり運動負荷や呼
気ガス分析といった一連のチェックで、持久力やバランス感覚など
自らの体力と、潜在する心臓や肺の疾患などを知ることができる。

 費用は1万8,540円(軽食付・税込)で、毎月第4木曜日実施(要
予約)。札幌では心臓血管センター北海道大野病院(札幌市西区)
と、北海道大野病院附属駅前クリニック(札幌市北区)の2カ所。
こちらでは、日本登山医学会提携登山者検診ネットワーク対応検診
となり、基本コース(8,610円・税込)と充実コース(2万6,250円・
税込)が用意されている。また心臓CT(コンピューター断層撮影)
や夜間睡眠検査(自宅簡易検査、または入院検査)など、費用は別
途ながらオプション項目も多彩だ。検診日は両施設とも原則第2週
(要予約)。

 東京は東京医科大学病院の渡航者医療センター(東京都新宿区)
の「登山者・高山病外来」となる。同病院の検査も、身長や体重測
定から、登山中に悪化が懸念される慢性的な肺や足の血管チェック
まで、日本登山医学会の登山者検診ネットワークに準じた項目だ。

 それ以外にも、2500メートル以上の高度から発症率が急増する
高山病などの相談もある。検査日は月曜日から土曜日の午前中(要
予約)、ただし検診結果や相談は火曜日と木曜日のみ。したがって
火曜日と木曜日以外に検査をした場合は、2回の通院となる。費用
は1万7,000円(受診基本料別途、税別)だ。

 今年も各地で山開きが行われ、本格的な夏山シーズンを迎える。
読売新聞(2014年5月15日夕刊)の報道によれば、現在長野県で
は、遭難防止の一環として県内主要登山道の難易度がわかる「信州
の山グレーディング表(仮称)」作成中で、7月からはウェブサイ
トなどで登山者に入山前の事前チェックを呼びかけるそうだ。なら
ば登山者自らも、リスク回避のために入念な計画立案や山岳保険の
加入に加えて、専門的な健康診断。医療保険適用外の自費治療扱い
で、国内には4カ所と極めて少ないが、受診してアウトドア環境下
における自分の身体の状態について正確に把握することも必要なの
かもしれない。

 登山をする者は、あらためて肝に命じておきたい。登山は、活動
のフィールドが大自然となるため、常に危険がともなうスポーツで
あることを。そして、もちろんアクシデントには不可抗力もあるが、
登山の基本は自己責任であることを。

(阪神 裕平)

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