~アラウンド・世界文化遺産の山~
いつもは貧乏で暇な身分でも
さすがに師走ともなると、
仕事もバタツキ気味で、何とも気ぜわしい。
とはいえ、ひとりでこなせる仕事の量は、
たかだか知れており、それでもと
踏んばってみると、すぐに身体はフリーズ、
ひと息プリーズの状態となる。
そんな時は山である。気分転換にと、
どこかへ出かけてみたくなる。ではどこへ。
予定は日帰りでと考えながら、
スーパーのレジで並んでいたら、
あっけなく見つかった。よし、ここへゆこう。
当日は天候にも恵まれ、その場所には
バス停より、湖畔を歩き、休憩を挟んで、
ちょっと登ってと、1時間少々で到着した。
ここからは絶景が拝めるはずだが、
視界は不良で肩すかし、肝心の日本一の
山の周囲は雲に覆われていた。
しばらく待ってはみたが、結果は同じ。
先に進む予定もあるので、
後ろ髪を引かれる思いで歩き始める。
大きなアップダウンもなく、
落葉に埋もれた道を気分よく進む。
ピークに着いた。
吹く風は強いが、今年は暖冬のせいか
寒いというより、むしろ心地よしだ。
期待した風景は見られずじまいだったが、
そんな日もあるさと、ひと休み。
しばしぼんやり、ひなたぼっこを決め込む。
しかし今は12月。さすがに寒くなってきたので、
腰を上げ、では行動再開とまいりましょうか。
下山はキャンプ場を経て、湖を半周し
朝のスタート地点であるバス停に戻る。
バスのやって来るまでは、まだ時間があるので、
バス停前にあるお土産物店をのぞいてみた。
冷やかしのつもりだったが、入った店内には
お客さんらしき人影はない。店の方の視線も
プレッシャーとなり、何も買わずに店を出るには
かなりの勇気が必要だ。そこで1品、
お値段安めで恐縮ながら、とりあえずお買い物となる。
レジに向かう。そしてお金を払う、その前に
渡すお札をチラリ。今回は周囲というのか
“輪郭”だけだったが、確かにこんな風景だったな。
今日訪ねたのは、富士五湖の最西端、
本栖湖を囲む山のひとつである中ノ倉山(1247m)。
登山の始まりとなる車道から少し登った
中之倉峠から見る富士山は、
千円札に描かれているあの風景だ。
周囲には富士を見る“展望台”として
超人気の山も多いが、こちらは中之倉峠を過ぎれば
ひっそりとしており、誰もいない。
今時分なら、それこそ師走の喧噪を忘れさせてくれる
のんびりムードも満点な冬枯れの低山である。
バスに乗った。窓からは今日初めて
富士山の勇姿を見ることができた。
それにしてもついてない。
いやいやモノは考えようだ。
今年は例年になく暖かなこともあり、
富士山の雪化粧の“のり”も今ひとつ。そのせいで、
きっと見られたくなかったに違いない。
そういうことにしておこう。
いつもは貧乏で暇な身分でも
さすがに師走ともなると、
仕事もバタツキ気味で、何とも気ぜわしい。
とはいえ、ひとりでこなせる仕事の量は、
たかだか知れており、それでもと
踏んばってみると、すぐに身体はフリーズ、
ひと息プリーズの状態となる。
そんな時は山である。気分転換にと、
どこかへ出かけてみたくなる。ではどこへ。
予定は日帰りでと考えながら、
スーパーのレジで並んでいたら、
あっけなく見つかった。よし、ここへゆこう。
当日は天候にも恵まれ、その場所には
バス停より、湖畔を歩き、休憩を挟んで、
ちょっと登ってと、1時間少々で到着した。
ここからは絶景が拝めるはずだが、
視界は不良で肩すかし、肝心の日本一の
山の周囲は雲に覆われていた。
しばらく待ってはみたが、結果は同じ。
先に進む予定もあるので、
後ろ髪を引かれる思いで歩き始める。
大きなアップダウンもなく、
落葉に埋もれた道を気分よく進む。
ピークに着いた。
吹く風は強いが、今年は暖冬のせいか
寒いというより、むしろ心地よしだ。
期待した風景は見られずじまいだったが、
そんな日もあるさと、ひと休み。
しばしぼんやり、ひなたぼっこを決め込む。
しかし今は12月。さすがに寒くなってきたので、
腰を上げ、では行動再開とまいりましょうか。
下山はキャンプ場を経て、湖を半周し
朝のスタート地点であるバス停に戻る。
バスのやって来るまでは、まだ時間があるので、
バス停前にあるお土産物店をのぞいてみた。
冷やかしのつもりだったが、入った店内には
お客さんらしき人影はない。店の方の視線も
プレッシャーとなり、何も買わずに店を出るには
かなりの勇気が必要だ。そこで1品、
お値段安めで恐縮ながら、とりあえずお買い物となる。
レジに向かう。そしてお金を払う、その前に
渡すお札をチラリ。今回は周囲というのか
“輪郭”だけだったが、確かにこんな風景だったな。
今日訪ねたのは、富士五湖の最西端、
本栖湖を囲む山のひとつである中ノ倉山(1247m)。
登山の始まりとなる車道から少し登った
中之倉峠から見る富士山は、
千円札に描かれているあの風景だ。
周囲には富士を見る“展望台”として
超人気の山も多いが、こちらは中之倉峠を過ぎれば
ひっそりとしており、誰もいない。
今時分なら、それこそ師走の喧噪を忘れさせてくれる
のんびりムードも満点な冬枯れの低山である。
バスに乗った。窓からは今日初めて
富士山の勇姿を見ることができた。
それにしてもついてない。
いやいやモノは考えようだ。
今年は例年になく暖かなこともあり、
富士山の雪化粧の“のり”も今ひとつ。そのせいで、
きっと見られたくなかったに違いない。
そういうことにしておこう。
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