かつての“主”の気分で、
抜けて、くぐって
愛岐(あいぎ)トンネル群【愛知県】
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なんともまあ凄いところに駅があるもんだ。
ここは「定光寺」駅。名古屋駅から
鈍行で30分、JR東海の
中央線にある駅である。
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駅は山の斜面にはりついた感じで、
崖っぷちである。今日は、この駅から
少し山側に入った廃線跡に残る
トンネルを見にゆく。
名称は愛岐(あいぎ)トンネル群。
明治33(1900)年に開通。その後、
新線完成にともない昭和の時代に廃線。
平成の世となり地元の有志が鉄路ならぬ、
人の歩く道として整備を進め、
毎年・春と秋の2回だけ
一般公開している場所だ。
群というだけあり、トンネルは当初
全部で14だったが、現存するのは13。
このうち公開されているのは4つで、
片道約2キロの周遊コースに
点在している。
それではと崖っぷちの駅、定光寺を出発。
駅からしばし沢沿いの細い道を進み、
急階段を登れば、1つ目のトンネル
「3号トンネル」に着く。
ここから順に4、5、6号とトンネルが続く。
さあじっくりと拝見させていただきましょうか。
道はかつては蒸気機関車などが
走っていただけあり平坦。しかしトンネル内は
当たり前だが暗い上に、足元は鉄路には
不可欠な砂利・バラスト多し。危険はないが
少し注意をして進めである。
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視線を上に、トンネル上部に目をやる。
そこには蒸気機関車が連日煙を吐き出し、
力強く通過していた証である黒いスス。
3号を過ぎ、4号トンネルにさしかかる
時分ともなると、気分はその昔子育て
奮闘中の頃、豚児と一緒に観賞していた
「機関車トーマス」だ。
歩いているが、頭の中では“走行”中であり、
いつしかシュッシュ・ポッポ、シュッシュ・ポッポ…。
おっと周囲には静かに鑑賞中の人もいる。
ここは音量は抑え気味にと口ずさむ。
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それにしても、どのトンネルも立派だ。
レンガ組みのビジュアルから歴史は感じさせるが、
朽ち果てたイメージはなく、今でも
現役バリバリ、何でも通しまっせという
雰囲気で、とても100年以上前に
つくられたとは思えない。
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いやはやニッポンの技術力は、
大したものですと、ここは先人たちの
仕事ぶりに最敬礼である。
また周囲の自然も見事。この日も、
レンガのトンネルは4つだが、
もうひとつ「紅葉のトンネル」も
楽しむことができた。
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かつてこの地を走った蒸気機関車に
なったつもりで約2時間半、
休んで、一服して、足を止めてと、
やたらと休憩タイムが入ったが
再び定光寺駅に、お帰りなさいである。
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今日は夕方から仕事の打ち合わせだ。
急いで戻りますか。そして今日
目に焼きつけた明治のモノづくりを
見習って、人からグッドジョブと
いわれるように、頑張るとしますか。
おっとそうそう、せっかく鉄道づいたので、
ランチは駅弁。名古屋駅で
「味噌カツ弁当」でも買って
名古屋めしパワーの注入も忘れずにだな。
東京駅でパラパラと見ていた
愛知県の観光パンフレットで
偶然見つけたのがきっかけとなった
今回のオヤジの遠足。
コースにタイトルを配するなら
「平成しまいの晩秋に、
トンネル歩きで知る明治の心意気」コース。
こんなんでどうでしょうか。
〜オヤジの遠足「ステージ4」2018年11月28日(水)
天気予報では曇時々雨だったが、当日はラッキーにも秋晴れ。
これはありがたやと「機関車お〜やじ」となって歩く〜
抜けて、くぐって
愛岐(あいぎ)トンネル群【愛知県】
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なんともまあ凄いところに駅があるもんだ。
ここは「定光寺」駅。名古屋駅から
鈍行で30分、JR東海の
中央線にある駅である。
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駅は山の斜面にはりついた感じで、
崖っぷちである。今日は、この駅から
少し山側に入った廃線跡に残る
トンネルを見にゆく。
名称は愛岐(あいぎ)トンネル群。
明治33(1900)年に開通。その後、
新線完成にともない昭和の時代に廃線。
平成の世となり地元の有志が鉄路ならぬ、
人の歩く道として整備を進め、
毎年・春と秋の2回だけ
一般公開している場所だ。
群というだけあり、トンネルは当初
全部で14だったが、現存するのは13。
このうち公開されているのは4つで、
片道約2キロの周遊コースに
点在している。
それではと崖っぷちの駅、定光寺を出発。
駅からしばし沢沿いの細い道を進み、
急階段を登れば、1つ目のトンネル
「3号トンネル」に着く。
ここから順に4、5、6号とトンネルが続く。
さあじっくりと拝見させていただきましょうか。
道はかつては蒸気機関車などが
走っていただけあり平坦。しかしトンネル内は
当たり前だが暗い上に、足元は鉄路には
不可欠な砂利・バラスト多し。危険はないが
少し注意をして進めである。
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視線を上に、トンネル上部に目をやる。
そこには蒸気機関車が連日煙を吐き出し、
力強く通過していた証である黒いスス。
3号を過ぎ、4号トンネルにさしかかる
時分ともなると、気分はその昔子育て
奮闘中の頃、豚児と一緒に観賞していた
「機関車トーマス」だ。
歩いているが、頭の中では“走行”中であり、
いつしかシュッシュ・ポッポ、シュッシュ・ポッポ…。
おっと周囲には静かに鑑賞中の人もいる。
ここは音量は抑え気味にと口ずさむ。
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それにしても、どのトンネルも立派だ。
レンガ組みのビジュアルから歴史は感じさせるが、
朽ち果てたイメージはなく、今でも
現役バリバリ、何でも通しまっせという
雰囲気で、とても100年以上前に
つくられたとは思えない。
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いやはやニッポンの技術力は、
大したものですと、ここは先人たちの
仕事ぶりに最敬礼である。
また周囲の自然も見事。この日も、
レンガのトンネルは4つだが、
もうひとつ「紅葉のトンネル」も
楽しむことができた。
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かつてこの地を走った蒸気機関車に
なったつもりで約2時間半、
休んで、一服して、足を止めてと、
やたらと休憩タイムが入ったが
再び定光寺駅に、お帰りなさいである。
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今日は夕方から仕事の打ち合わせだ。
急いで戻りますか。そして今日
目に焼きつけた明治のモノづくりを
見習って、人からグッドジョブと
いわれるように、頑張るとしますか。
おっとそうそう、せっかく鉄道づいたので、
ランチは駅弁。名古屋駅で
「味噌カツ弁当」でも買って
名古屋めしパワーの注入も忘れずにだな。
東京駅でパラパラと見ていた
愛知県の観光パンフレットで
偶然見つけたのがきっかけとなった
今回のオヤジの遠足。
コースにタイトルを配するなら
「平成しまいの晩秋に、
トンネル歩きで知る明治の心意気」コース。
こんなんでどうでしょうか。
〜オヤジの遠足「ステージ4」2018年11月28日(水)
天気予報では曇時々雨だったが、当日はラッキーにも秋晴れ。
これはありがたやと「機関車お〜やじ」となって歩く〜
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