六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

越後の“旧友”は、微笑みの国の香りがする

2017-05-09 22:31:31 | Quiet~いぶし銀、渋めの山
浅草岳(1585.5m/新潟県、福島県)


G.wは一緒に山小屋の春の準備で
「ひと汗」はいかがと誘われた。
では久方ぶりにと出かけることにした。

場所は新潟県魚沼市。一般的には
コシヒカリで有名なこの地は、
名だたる豪雪の地。そして大学時代に
所属していたクラブの山小屋が
建つ場所である。

東京を発つのが遅れ、到着すると
肝心の山小屋での仕事は、すでに終了。
そして明日は浅草岳へ出かける話他を肴に、
酒盛りの真っ最中だった。

そこで今回の「ひと汗」は、
当初の目的ははしょって、
残雪の山歩きとなる。

      


明けて当日は、無風快晴、雪の状態も上々で、
これぞまさに登山日和。

登りは快調、雪と新緑、冬から春へ
季節の交代を実感しながら
ピークへと歩を進める。

   

ピークからの眺めも、天晴れのひと言。
越後三山、燧、朝日他、360度絶景だ。

そして下山、こちらもまた楽し。
へっぴり腰がご愛嬌だが、自称グリセード、
時々尻セードで、あっという間に下りきる。

再び山小屋へ。ザックを開け荷物を取り出していると
おや、何か動く物がくっついている。おやおやこれは、
もう学生の頃からの長いおつきあい、
山小屋の冬の番人「カメムシ」ではありませんか。

どうやら出かける際に、
ザック内に紛れ込んでいたようだ。

つまんでみると、カメムシ特有のにおい。
1匹でも、かなり強烈だ。

まあ、とにかく君も無事に帰荘、
お疲れさまと、床に放してやる。

他にもとザック内を点検すると、
中で圧死した亡がらも少々。

鼻を近づけると、こちらもくさい。
しかし、このにおいは別の場所でも
出会ったような。

最近も某飲食店で。あれ、もしや。

さっそく愛用のタブレット「宝の持ち腐れ2号」で
調べてみると大正解。

カメムシと、昨年から食の世界ではブームとなっている
「パクチー」のにおいは同じ成分だとあった。

君も植物だったら超人気だったのになと、
床でじっとしている今回の登山の同行者でもあった
カメムシを見つめる。そしてまた指を鼻を近づける。

確かにパクチーのにおいだ。

今度、どこかでパクチーを口にする際は、
カメムシを思い出して食欲も減退…。

いやいや、そんな繊細さは持ち合わせてはいない身。
おそらく“旧友”のにおいをかぎ、
懐かしさで食もさらに進むに違いない、きっと。

      


〜2017年5月、素晴らしい天気の中、残雪の山をピストン。
 しかし下山後、のんびりし過ぎて最終列車に乗り遅れた。トホホ〜





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