先週、
近所のスーパーに行くと、
フロアを歩けないほど
魚屋さんに大行列。
びっくりして目の前の人に、
「何の行列ですか?」と聞くと、
「いかなご・・みたいよ」と。
なるほど〜
イカナゴはこのところ漁獲量が激減し、
今年は解禁と同時に、
たった1日で終漁したそうで。
押しかけるわけだ・・・
いかなごは、
瀬戸内の春を告げる魚。
かつては、この季節になると、
くぎ煮を炊く甘辛い匂いが住宅街に漂ったものだ・・・
母も毎年炊いていて、
実家に帰ると密封容器に詰めて、
おみやげに持たせてくれた・・・
いかなごの不漁の原因は、
瀬戸内海の水質が改善したことによる、
海水の窒素不足なのだとか。
海がきれいになったことが不漁につながるなんて、
自然のバランスって何て複雑なのだろうと思う。
私はいかなごのくぎ煮が大好きなのだけれど、
不漁でなくても、
母が亡くなってしまい、
もう二度と味わうことはできない。
いろいろなことが、
少しずつ少しずつ変化していく・・・
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