明日のランチはきみと
SAVE ME A MEAT
サラ・ウィークス
ギーター・ヴァラダラージャン
久保陽子訳
インドからアメリカの学校に転校して
きたラビ。算数は得意だし、英語も
小さい時から習っている。しかし、転校
して1日目で、気持ちは沈んだ。英語が伝
わらなくて特別支援教室に行くように
言われたからだ。インドの学校にいる
時のようにうまくはいかなかった。
一方、ジョーは、APDという障害を
もっている男の子。音に敏感で、人から
注目を浴びるのが苦手だ。そして、
クラスのディロンから嫌がらせをうけていて、
いつもランチタイムは、ひとりぼっちだった。
転校してきたラビもいじめられている
ことに気づいていた。
文化の違い、個性、いじめっこなどが
絡み合い、楽しく学校生活を過ごせない
二人の状況はそれぞれ、悪くなるばかり
に見えたが・・。
弱い立場に立ち、嫌な思いをして
始めて、相手の気持ちを考えるように
なったラビの経験は悲しいだけじゃ
なかったように思ったのと
一人一人の命の重み、家族の尊さなども
感じるお話でした。