ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて
かどのえいこ 文
福原幸男 絵
角野栄子さんが、24歳の時にご主人と
ブラジルに2年暮らした時のお話です。
サンパウロでルイジンニョくん(9歳)と
出会い、ポルトガル語を教わりました。
ルイジンニョくんは、下宿先アマラルさんの
息子です。ブラジルの少年との生活
の中で、角野さんは短い旅行では
味わえない家族のような悩みや
楽しさを味わいます。
昔は奴隷たちが食べていたという豚の
しっぽや耳の料理を料理を味わったり
市場に出かけて数え切れないほどの
フルーツや野菜、ソーセージ、生きたまま
売られるニワトリなどに目をみはります。
そこで、ブラジルの人たちが、きびしい
自然と戦いながら助け合い生きてきた
ことを確信します。あの情熱的なカルナバル
(カーニバル)のシーンもありますが、何
より、ブラジルの人々の温かさが伝わっ
てきてブラジルに行ってみたいと思う
お話でした。