アガサ=クリスティ
花上かつみ 訳
講談社
イスタンブールからフランスのカレ行きのオリエント急行に乗車したポワロ。3日間の列車の旅に出発した。特等席の食堂車で、列車に乗り合わせた、あらゆる階級、あらゆる国籍の人間を観察することに興じていた。その中に感じの悪い男がいた。その男は、ポワロに近づき、仕事を依頼したいと持ちかけた。どうも命を狙われているらしい。しかし、ポワロはその男の顔が嫌いだと言ってその申し出を断った。夜中、大きなうめき声がきこえてきた。同時に、ベルの音が、するどく鳴りひびいた。列車が雪で動けなくなっているらしい。
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翌日、乗客のひとりがベッドで、刺し殺されていた。それは、昨日、仕事をポワロに依頼しようとした男ラチェットだった。
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