エミリー・ロッダ
さくまゆみこ訳
あすなろ書房
有名な作家の小説ですが、気づかずに読み始めていました。バスの故障でひとまず古い家に入って行った生徒4人と女教師一人。
リフォーム工事を途中でやめたようで家の中は荒れていた。しかし、木製の机が部屋のはじに佇んでいた。引き出しには暗い表紙の本が入っていた。雷が鳴り、タクシーも来そうもないということで、子どもたちは本を読むことに。それは、ただの本ではなかった‥
物語は蜂の巣の孤児院で暮らした人間のウォルターの出生からはじまる。一方、子どもたちがとどまっている家の中では、何者かの気配がして‥
恐ろしいけれど、この本を読まずにはいられないという子どもたちの追求心なくしては物語は進まない。そのまっすぐさに安心しながらも、何か粗悪なものの気配にハラハラしながらどんどん読み進めていくことができる一冊です。