小学校5年生の修一は、よく遅刻を
している。途中でお腹が痛くなるから
だ。遅刻をしなくても授業中トイレ
に行きたくなることがある。担任の
先生は「おう、永野か、今日も腹痛
か?」とか「生活態度がみだれてるん
じゃないのか。」などと言うので、
クラスでクスクス笑われたり、
からかわれたりする。クラスで、修一
のことを気にかけてくれたり、仲良く
してくれる人はいなかった。しかし、
そんな修一に友達ができた。違うクラスの
陸という、サッカー少年。
修一は陸から、あるおばあさんちの
犬の散歩を頼まれた。マックと
いう犬で、修一とマックは、すぐ仲良く
なり寂しい心が癒されていった。
一方家では、母親が腹痛で遅刻の多い
修一を気にして、病院に連れて行った。
原因はストレスなどによるものだと
言われた。父親は、根性がないからだと、
言い放つだけだった。
体の悩み、友達、家族、色々な困難に
修一はどう立ち向かって行くのか。
お腹が神経的なものからゆるくなりやすい
人に参考になる本です。また、そういう
悩みを持つ子への"からかい"がどれほど
罪深いものなのかを知ってもらうのに
良い話だと思いました。