たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(晩秋の日高山脈11/8)

ビバ!美瑛センチュリーライド・アラカルト その2

2010年10月07日 | 自転車

二日目、いよいよ100kmが始まった。
 昨日の好天から一転、天気予報も午後から傘マークのようだ。5:30には、ペンションの好意で朝食をとることができました。ボリュームたっぷりの料理でしたが、これからのライディングには腹が詰まってしまいます。「ごめんなさい」と3分の1は残しました。
 6:40にはペンションをあとにし、会場に向かいました。気温は10度以下のように感じる寒さです。眠気覚ましと体を温めるため、軽いギヤで回転数(ケイデンス)を上げ、7:30の出発式ぎりぎりまでウォーミングアップをしてました。指の先がびりびりする寒さでしたが、なんとか体も温まり、テンションもおじさん並みに上がってきました。
 出発式では、昨日のイベント運営の反省点なども話され、参加者への協力要請もあるなど、真摯な運営に好感度がまた増しました。

 7:45、いよいよ100kmのスタート。今シーズンは100km以上走ったことは1度だけですし、周りからの情報では坂(丘)の連続と聞いていたものですから、とにかく完走を目指すことを目標にスタートしました。とはいえ、集団についていくことは負荷もかからないので、とりあえず集団の中でペダルをこいでいました。坂は普段走っていない分が正直に出るので、確実に皆さんにバイバイされていくおじさんです。
でも、今日は心に若干のゆとりもあったので、マイペースを保てそうです。こんな気持ちでいるのに天気はどんよりということで、パッチワークの丘の絶景は今日は望めません。丘を駆け上がったところで、バイクを降りて「こんな美瑛もありか」と1枚パチリ。
                 
               
 美瑛の丘での100kmは、コース設定も複雑で、誘導員の指示だけでなく、おじさん自身も誘導員に声をかけ、手で「こっちか、あっちか」と確認しながら走って行きました。登れば下り、下れば登りの連続で、下った先が鋭角のカーブも結構あり、景色など楽しむ余裕もなくなっているおじさんがいました。およそ27kmほどで今日の一つ目のエイドステーション、春日台駐車場に着きました。駐車場には、塔のある施設があったので何かと思い近寄って行ったら、そこは、公衆トイレでした。おしゃれなトイレです。
               
               

9:20ころ、春日台駐車場を出発。ここからも「これでもか、これでもか」と続くアップダウンの連続。今までに経験したことのないライディングに、きつい割には新鮮で心地よさも感じていました。
おじさんは、基本的には孤独感を好むタイプだと思っていますが、一方、人がいれば人の近くによっていくこともします。上り坂などは、スピードも落ちて、声をかけやすい場になるので、おじさんの横に来た人にもつい声をかけます。話した多くの人が、国内外の多くのサイクルイベントに参加しているということが分かりました。「ハワイのセンチュリーランにいった」、「佐渡ロングライドにいった。佐渡はここよりきついコースもあるよ」、「シマナミ街道やツールド沖縄にいった」などなど、イベントの常連者が多かったのには驚いたところです。おじさんはまだまだ経験不足だな。たそがれ切らないうちに、もっともっとサイクルイベントにも行ってみたいなと強く思ったところです。
今日は少しゆとりがあると見えて、周りに人の様子もウオッチングできていました。坂になるとスーッとおじさんの前を追い越して行く人。これが、エイドステーションからは一緒のスタートになるので、何回も同じ人に坂で追い抜かれることになるので、つい親近感を覚え声をかけていました。あとから調べてみたら、その人は富山県からの参加者でした。

美馬牛小学校で昼食となりました。この学校も塔のある学校でした。美瑛の丘には塔が似合います。早めの昼食は、カレーライスとサラダ、牛乳でした。地元の食材を使った、ならではの心くばりです。およそ57kmの丘を走り、腹も適度に空いていたので、すごくおいしかったです。A班は、平均速度25km/hで申告しているグループの人たちなので、早く着いて時間に余裕もあります。そんなことから、美馬牛小学校からの出発まではまだ余裕があることから、ゲストで先導指導者を務めた堂城氏のワンポイントレッスンが行われました。ポジションや姿勢、イチロースタイルのストレッチングの勧めなど、短時間でしたが良かったです。

11:20、本日一番の難所があるらしいという旧北瑛小学校までのおよそ24kmのコースへ向かいました。国道を横断して間もなく、うねうねと続く5~6kmの登り。休憩もたっぷり取ったとはいえ、体もだんだんきつくなってきました。その後はしばらくの間の下り、水田が広がる平地を4名の仲間と集団走行。
右にカーブを切ったあたりから、急な上り坂に入りました。「これだな、コース1番の難所は」と思いつつペダル回していました。はじめのうちは「こんな坂、今日のコースでもあったよな」と思っていたのですが、噂の通り、じわじわと足に来ました「ケンとメリー」のあのポプラの木が見え始めたころは、すべてをローギヤにしてもケーデンス40後半まで落ちていました。頂上に着いた時には、今年一番の足の張りを感じていました。
やっとのことで旧北瑛小学校に着きました。ここのエイドステーションでは、カボチャとイモ、そして、ホットなブルーベリージュースが疲れをぶっとばしてくれるとともに、昨日から今日まで温かくお世話をしてくれたスタッフの方々に感謝の念が広がっていました。13:10ころ、おじさんの美瑛センチュリーライドはゴールを迎え、めでたく160kmを走破、2枚の完走賞をもらえることとなりました。