たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(晩秋の日高山脈11/8)

ロードシーズンもそろそろ、かな (その1)

2010年10月18日 | 自転車

10月も後半、おじさんのライディングシーズンもそろそろ終わろうとしています。
この間、10月10日に紋別で開催されたセンチュリーランへ行ってきました。
イベントがメインなのですが、会場までの移動がおじさんにとってはたまらない時間なのです。

紋別へは、前日の9日、朝9時前に出発し、三国峠、層雲峡、上川町、滝上町経由で紋別市に入りました。
この日十勝は、雨こそ降ってはいないものの低い雲に覆われていて、この移動日が憂鬱に思っていましたが、三国トンネルを出たとたん、青空が待っていてくれました。遠くに旭岳や石狩岳(だとおもうのですが)遠望でき、心も晴れやかになりました。大雪ダムまでの移動中、きれいなうろこ雲に出会いました。うろこ雲は、天候が下り坂のときにできるようです。実際、その日の夕方から紋別も雨でした。                                   

                     
   

                     

層雲峡では、銀河の滝前に車を移動させ、滝と周辺の秋を観賞してから、上川町道の駅で昼食をとって、滝上町を目指しました。

滝上町は北海道の人には、シバ桜の名所として知られていますが、今の季節は花の観賞はできません。おじさんの目的は、ここの町の図書館に作家の小檜山博さんの資料展示がされていると聞いていたので、寄ったというわけです。言葉と文字に弱いおじさんですから、小檜山博さんの作品は読んだことはありません(石勝線特急の車内誌JRHOKKAIDOの随筆は月1で読んでますが)。でも、今から13年くらい前に直接会う機会があって、小檜山さんとの会話の中で印象に残った言葉があり、共感するところがあって、それから勝手な隠れファンとなったというわけです。その言葉というのは、小檜山さんいわく「都会は人が人を育てますが、田舎は自然が人を育てます」と。おじさん自身が田舎者で、自然の中で育ったものですから、この言葉には大きなインパクトがあり、今でも共感をもって心に残っているというわけです。自然は人間の芯を育ててくれます。自然の四季は感性を育ててくれます。人間が逆らえようもない自然の行為は、あきらめとともに畏敬の念を育ててくれます。自然の中の生物と同じ人間という動物が存在することをきっちりと認識できるのも自然です。知識と情報は文明人(養老 猛氏は、「都会は文明の象徴のようなものだ」と言っています)には大いに必要かもしれませんが、自然の中で生きていくには創造力と知恵が大いに必要に思います。文明と自然がバランス良く育っていることが人間にとって必要と思います。これは、おじさん心です。
まぁ、そんなこんなで、滝上町図書館によって小檜山博さんの人となりに接し、心を新たにしたということです。

                     

                     

紋別市には、午後5時にホテルチェックイン。明日のレースの準備をしているうちに6時になったので、フロントでパスタ料理を出しているレストランを紹介してもらったところ、居酒屋のパスタは1品しかないけど結構いけるということを教えてもらったので、行ってみました
。 入ったら、「お飲み物は何にしますか」と。おじさん「明日はレースがあるしアルコールは弱いので、パスタをお願いします」ということで、事は進んで、話の通りパスタを食べていたのですが、大将が60センチもあるカレイを持ち上げたものですから、「その魚は何ですか」と聞いたところ、大将「これは、紋別港の前浜でとれたイシガレイだよ」と。パスタもいいのですが、イシガレイに見とれてしまい、「うまそうだな。賞味したいな」という心がモクモクとわいてきちゃって、「大将すみません。そのイシガレイの刺身をお願いできませんか。お酒ですけど、モッキリ1杯は 多すぎるので半分ってことにはなりませんか」と言ってみたところ、「いいよ」の一声。というわけで、目の前でさばいてもらった、イシガレイのプリプリした触感は、なまらよかったです。 
                  
                       

で、肝心のレースですが、当日は朝から雨がシトシト降っていました。7時ころ会場に行ってみたら、知っている人の何人かは、「この雨の中、事故にでもなったらツールド沖縄に行けない」と言いつつ、レースをキャンセルしていました。おじさんは、そんなに気にすることもなかったので、ロード用のレインウェアーを着こんでレースには出ることにしました。雨の中、ウォーミングアップも終り、9時のスタートを待っていました。
スタート直前です。雨がやんで、急に青空がチラチラと顔をのぞかせたのです。ヤッター!思わず心の中で叫んでいました。おじさんのグループは10人いるはずだったのですが、4人でスタートです。クウォーターの43kmだったのですが、前半の20kmくらいは道路もウエットの状態で、小砂利交じりの水しぶきを跳ね上げながらのレースをしていました。後半になって路面もドライになり、快適な?レースを楽しみました。愛車よ、今日もゴールまで耐えてくれてありがとう。
                     

イベントレースが主なのか、会場まで行く道々が主なのか分からなくなっているおじさんでした。