たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(晩秋の日高山脈11/8)

雲 3

2010年09月27日 | 日記
 一気に秋を感じさせる頃となってきました。ほんの数週間前までの暑さがウソのようです。
 ツールドレースを通して、バリバリに張った背中の痛みに耐えながら、おじさんはこの週末、ゆったりとした40kmのライディングを敢行しました。
日中の気温も14度ほどと、10月下旬並みの気温でした。おまけに台風崩れが太平洋沖を通過後ということで、ドンヨリとした天気でした。
 サドルにまたがるといつものように気持ちがシャキンとするから不思議です。1週間痛みに耐えた割には、上々のぺダリングだったです。そうなんだよね。無理してリキむから、障害が起きるのです。わかっているのにこうなるおじさんなのです。
 この日のライディングの目的は、丘の上にある「桜風庵」で昼食の手打ちそばを食べることだったのです。なもんだから、寒くて曇ってはいたけど、敢行ということだったのです。雲は低かったものの、向かう右手後方の遠くに十勝岳連峰の冠雪した山並みも眺めることができました。
 おじさんはソバ通ではないので、うんちくは述べられませんが 、とにかく腰があって、ソバの香りが麺にしみ込んだものでした。少しの間マスターとの会話を交わし、温まった体で楼風庵を後にしました。
 さて、話は変わって、雲に話題を移します。この日の雲は上記のような気象条件下の雲であって、いつものような爽快感はありません。人が不安や困難に出会ったとき、心が曇るっていうようなものです。雲にも表情があるって、以前いいましたが、この日の雲の表情は、雲自身が「心が曇る」表情をしていました。いつもいいとこ取りだけじゃつまらないので、こんな雲も雲として受け入れてやろうと思った次第です。
 左の1枚は、十勝岳連峰の冠雪です。ズームで引っ張ってきたので、よく見ないと分かりません。右の1枚は、一面に広がる雲です。収穫前のイモ畑の上に配置してみました。


                  

車のハンドルのように

2010年09月22日 | 日記

 

            

 

 「大人の基準って何ですか」、この言葉はおじさんの住んでいる町が今年7月から施行した「子どもの権利条例」を制定する過程で、町

内中学生との意見交流会の際に、ある生徒から制定委員に対する質問だったそうです。おじさんは、そのことを聞いて、本当に難しい

質問だと思いました。そして、答え方も人それぞれにいっぱいあるような気がしていました。


 おじさんは、この言葉が少し気になっていていました。そんなある日、趣味の自転車でライディング中に、ふと自分なりの答えにならな

い考えが浮かんできました。これが正しいとは思っていませんが、「大人って、それは、車のハンドルのような人」もありかなと。


 自転車のハンドルは地面の凹凸や急な変化にはとてもダイレクトであり、腕がしびれるほどです。ときにはハンドルを取られ事故にもな

ります。それに比べ車のハンドルは、車体にスプリングがあるとはいえ、ハンドルの「あそび」があります。このあそびは、ハンドルをさばく

人や地面の急な変化に間を持たせることで、運転の際に安定した走行を可能にしていると思っています。ハンドルのあそびを人の在り

ように例えれば、「ゆとりのある」、「柔軟性のある」、「寛容である」などと置き換えてもいいかなと。別な言葉で言うと「ふところが大きい」と

も言えます。こんな理解をすれば、車のハンドルのような人は、明らかに子どもとは違うのではないと考えていました。


 おじさんも一応は大人のつもりでいますが、自転車のハンドルのようにゆとりのない自分も時々あることに自戒を込めて、「車のハンド

ルのように」を心がけたいと思っている次第です。


雲 2

2010年09月21日 | 日記
以前も述べたように、知人に啓発され雲に興味を持つようになったおじさんですが、今回のツールド北海道の旅を通して、いろいろな雲との出会いもありました。その中から、おじさん心でのベスト2枚を記録しておきます。
上の写真は、支笏湖の東側に現れた不思議な雲です。どんな名前をつけたらよいのかわからないので、帰宅後、知人が貸してくれた本「雲の名前」を見ても同じものがありません。それなりに近いものがありました。その名は「無毛雲」という雲で、積乱雲の頭部のこぶが輪郭を失い始めたころにできる雲のようです。実際、不思議な雲と思いつつ眺めていたら、だんだん横に流れて行ってしまいました。そうか、これは積乱雲のできそこないなのか。
下の写真は、羊蹄山(別名 蝦夷富士とも言われています)にかかった「笠雲」です。本「雲の名前」には、独立峰によく見られると書いてありました。また、こうも書いてありました。「全体としては動かないように見えますが、内部では発生と消滅が激しく繰り返されている」と。おじさんは、羊蹄山が視界に入り始めたところから、道々、車を止めて羊蹄山を撮っていたので納得。はじめは、ただ雲に覆われた羊蹄山だったのですが、少しずつ時間がたち、お日様が暮れかかったところで、この「笠雲」になったのです。
この日もまた、雲がつくる素敵な表情との出会いでした。
                  

DNF

2010年09月21日 | 自転車

ツールド北海道市民レースに参加してきました。TT(タイムトライアル)とロードレースに出場しました。
おじさんのカテゴリーは、Mクラスで55歳以上となっています。退職後5年目のおじさんにとっては、タイムトライアルはよいとしても、ロードレースは大変きつく、結果もタイトルの通り、DNFでした。DNFとは、英語の略字のようでDon't  Finishということらしく、(終えられなかった)ゴールできなかったということなのであります。先頭との差が開いて足切りになったということです。
ロードレースでは、これまで足切りという経験をしたことのない現実に出会ってしまい、少なからず動揺が走るとともに、そういう年齢なんだなと感じたところです。あとは、全くたそがれていて、「12:40までのゴール前閉鎖に間に合えばいいんだ」とだけの思い込みで走っていたのです。そんなわけで、約8KMの坂も気持ちよくペダルを回し、あとは下りで一気に時間を取り戻す戦略でした。振り返ってみれば、この坂でもっとガッチャクべきだったのです。そういえば、要項の中にも、「サイクリングではありません」なんてどこかに書いてありました。
時間のない中、強制的に追い込んだ練習をして、体もヨレヨレになっていたところもありますので、今回の結果については、素直に受け入れるべきだと言い聞かせています。3泊4日のツールの旅はそれなりに楽しかったです。
写真は、本戦の最終日、モエレ沼公園でのクリテリュウムの様子です。コースを周回するので、選手が通過するたびにスピ-ドによる風を楽しみました。  


主治医

2010年09月15日 | 日記
主治医といっても、おじさんの言わんとしている主治医は、おじさんのこよなく愛するロードバイクのメンテナンス&バイクテクニックなど、ロードバイク全般に関する指導助言を受けている方なのです。本人の了解もいただいているので、まずは紹介させていただきます。 
おじさんのバイク主治医は、清水町御影でペンションオークウェイのオーナーであります武藤氏です。
脱サラをしてペンションを経営されていると聞いてはおりますが、彼は往年のアマチュアレーサーとしてその名を轟かせた御仁なのです。北海道ではロードレースなどはまだまだマイナーなスポーツなので、あまり知らない人がほとんどと思いますが、50~60歳代の本州の元レーサーには広く知られています。武藤氏とは、あるレースで常勝中の神戸の某氏とほとんど同タイムで2位に入っていたことです。十勝にこんな速い人はいなかったはずなのに、しかも御影にいるとは。しばらくして、武藤氏がロードバイクも含めて自転車の組み立てやメンテナンスに優れた技術を持っているらしいといううわさを聞きつけ、興味も加わってオークウェイを訪ねて以来、今もって私のバイク主治医としてお世話になっています。
武藤氏は、かつて東京近郊のプロショップに出入りして、バイクにかかわるノウハウと技術があることや、自らがトップレーサーとして活動していた経験知があることが、おじさんにとっての魅力でした。
おじさんの3台目となったロードバイクは、武藤氏の手による、おじさんだけがドンピシャのロードバイクなのです。そして、世界に1台だけのバイクなのであります。このバイクを駆使して、ライディングやホビーレースに出ているというわけです。
自転車は見た目も大切かもしれませんが、使う人にどれだけ相性がいいかが重要なんだということを実感している次第です。ロードバイクもカーボンフレームがもてはやされているようですが、おじさんのバイクはHさん(東京小平市)というビルダーのクロモリ(スチール)フレームです。
武藤氏は結構辛口なのですが、言っていることはおじさん自身がやってみると、その通りなのですから、納得ということになります。というわけで、主治医の武藤氏がいて、おじさんのバイク環境は常に良好なのであります。氏には、バイク技術やメンテナンス面ではまだまだ高い評価は受けていませんが、その分たそがれゆくおじさんにも「伸びしろ」があるんじゃないかと、勝手に自分に期待をしているところです。
この写真は、買って間もない決戦用チューブラタイヤがパンクしてしまい、もったいなく思って相談したところ「修理できますよ」ということで、武藤氏に修理をしてもらっているところです。これまでは、チューブラタイヤはパンクしたらもう使用不可能だと、1本1万円のタイヤでも泣く泣く捨てていたことが悔やまれます。高いタイヤは作りもデリケートで、細かい作業になるのでおじさんにはまだその技術はないのですが、つくりが単純な安いタイヤはおじさんの手でも何とか修理しながら使っています。
主治医の話でした。
追伸   オークウェイではカフェもあります。おじさんも時間があるときは、こだわりのチーズケーキにコーヒーが定番です。