最近は土・日も会議などがあり、フルタイムの自在時間がありません。12月5日(日)、この日も19:00からの会議があり、午前中は準備作業に費やされました。でも、予定より早く終わったので、親戚に早く届けなければならないものがあったものだから、行ってきました。
行ったついでに、おじさんのアジトにも寄ってきました。いつもなら、アジトに行くのがメインなのに、この日はついでだとは。アジトが言葉を喋れたら、こう言っているかも。「おい、おい、俺様を何だと思っていやがるんだ。おまえさんが心の原風景と言ってはばからないこの地。その時の居場所として俺様がいるんだぜ。ついでとは何たる不謹慎」と。
この後も帰り道々の予定があるもんだから、菜園とアジトの周りをさまよっていました。何となくシイタケのほだ木を見ていました。このほだ木は、去年の5月2日に、アジトの地域のYさんが、ナラの木を下さったので、シイタケ菌と工具を買って、奥さんと植え込んだものです。今年は夏ごろにはシイタケがなってくれるのかと思って待っていたのですが、さっぱり音沙汰がありません。この調子だったら、シイタケ菌はオジャンだなと思って、あきらめかけていました。それがなんと、こんなに寒くなってから、親指くらいのシイタケが3つほど出ているではありませんか。ああ、やっとお目覚めだと、感激したところです。このシイタケは食べるまでには大きくなりませんが、実をつけることが確認できたので、来年のできに期待も膨らみます。アジトに行った甲斐がありました。育てるってことは楽しいものです。
アジトから我が家に移しておいたナメコを見てみたら、これは食べれるほどになっていました。しかし、我が家のキノコたちは、少しおくてです。もう少し早く育ってくれないと、かたくて小さくてね。でも、お店屋さんよりは、ずっとおいしいよと、思うだけ。
親せき回りをし、アジトでもいい思いをし、この日も行き帰りの道々を楽しんできました。
おじさんのアジトへ行く手前にある展望台は、竪穴住居跡があります。おじさんのDNA地域の丘陵は、この展望台の遺跡も含め500基ほどの遺跡群がある、ロマンあふれる地域でもあります。遺跡のほとんどが擦文期と考えられていると聞きました。この展望台ではいつもツルウメモドキが自然のオブジェを創ってくれます。ツルウメモドキの先には、太平洋が広がっています。おじさん、お気に入りのスポットの一つです。
会議までに戻ればいいと、せっかっく来たんだからと、アジトの前に広がる太平洋へと車を進めてみました。今年の夏はすごく暑い日に避暑に来て、海岸の波打ち際を裸足で歩いたことが思い出されます。海岸の崖の上は、早くも西日が差しています。左の写真の右端を近くで撮ったのが、右の写真です。海から崖を駆け上がってくる潮風がつくった「自然がつくる芸術」です。これだから、自然はたまらんのです。
崖の丘を後にして、おじさんがかつていた集落の方向に向かっている風景です。十勝平野が海岸まで辿り着いた所です。
あとは我が家に一直線とはいきませんでした。夕日が日高山脈の上に張った雲に沈むところでした。その瞬間をあの展望台で迎えようと、車のスピードを少し上げ急ぎました。でも、間に合いませんでした。距離にして400mくらいで着いて、ジャストお日様のカケラと考えていたのですが、沈む夕日はツルベ落としといわれていますが、まさにツルベ落としでした。お日様は隠れてしまいましたが、ここからの眺めも十勝が丘展望台に負けていません。おじさんが子供の時は、この先の風景は、もっと木々が生い茂っていたように思います。
この日の午後からの自然との出会いが、一週間のエネルギーとなっています。