おじさん文字に弱いことは常々言っています。読書も苦手と言っています。でも、仕事に関することや自己啓発や随筆に関する書物は人並みとはいえませんが読むこともあります。
仕事も不器用だし、野生児を自任して人とのかかわり方も下手だし、そんなことで、ストレスをため込んでしまうおじさんです。そんなときに元気をくれるのが、自然であったり、おじさんの心の原風景である古里、そして、自己啓発書というわけです。
その自己啓発書の中で今でも何回も読む本があります。書名は「夢に日付を」という本です。最近(2005年)ワタミの会長渡辺美樹さんも同名の本を出版していますが、この本とは違います。著者は徳増須磨夫さんという方で、当時損保ジャパンの会長をしていました。1996年刊です。
おじさんが買ったのは、1997年です。本屋さんに行くことは好きですし(でも、しょっちゅう行きません)、行ったら2時間近く店内をうろうろして、なんか面白い本がないかとさまよっています。そんなとき眼に入ったのが、この本でした。表題に新鮮さと「夢」という文字に大いにひきつけられ買ってしまったのを覚えています。
「夢に日付を」はストレスをためて、ネガティブになっているおじさんに書物を通して元気をくれる大事な1冊になりました。
言えば、すべてがおじさんに元気をくれる内容ですが、その中でも特に二つのことは今でもおじさんを励ましてくれています。
一つは、「自分を画(か)ぎるな」ということです。ネガティブな自分がいるときは結構、自分を枠にはめてしまい、出口のない自分に追いやっていることがあります。この書では、ベートーベンの第九では少々ずれていても大きな声で歌うことによって不思議とハーモニーが合う名曲だということや、世界的指揮者であるカラヤン氏(故人)のオーケストラ観とし、「合い過ぎるな!」という注文をつけるということ。つまり、ばらばらに弾けということではなく、ただ器用に弾くだけでなく、自分らしさを発揮し、自発性を持って音を創らなければいい音楽は生まれないと言っています。
おじさん、こう読んだ。「自分は自分だ。これ以上でも以下でもない。」と。そう思ったら、心が解放されましたね。後ろ向きになっていた時の自分から、前向きになっている自分がありました。
二つ目は、前向きな心のありようと仕事観をいただいたことです。ここの部分は二つを対比させて簡略に述べていますが、いいヒントとなっています。その中からいくつか紹介します。
「である」のはどうしてか(Why to be) ⇒ 「をする」には、どうすればよいか(How to be)
「なぜ、そうなるのか」(原因を追及) ⇒ 「をする」とどうなるのか(「成果」を追及)
答えが一つしかない(正解や模範回答がある) ⇒ 答えが複数ある(正解がないのが普通)
「正解」を求める(「正しい」かどうか) ⇒ 「成果」を求める(「プラス」かどうか)
一人で問題を解く(「個人」が中心) ⇒ みんなで問題を解決する(「集団」が中心)
「わかる」人を重視(理解力・知識) ⇒ 「できる」人を重視(実行力・経験)
どの程度、わかるか(「カタチ」がわかる) ⇒ どの程度、できるか(「カタチ」をつくる)
「知識人間」が求められる((頭は「知識の宝庫」) ⇒ 「発想人間」が求められる((頭は「知恵の工場」)
「批判力のある人」を重視(「否定」を前提) ⇒ 「想像力のある人」を重視((「肯定」を前提)
ものごとの「限界」を追及 ⇒ ものごとの「可能性」を追及
「できない理由」を考える(「だから、ダメ」 ⇒ 「できる」方法を考える(「だから、やれる」)
自己啓発を促す書物があるとともに、おじさんいつも思うこと。人間という動物はなんと不思議な脳を持ったことかと。
終わりに息抜き。
今朝、この前Mさんからもらったハーブティ「ボンボヤ―ジ」をいただきました。以前もこのブログで紹介したのですが、その時は濁った状態で、このハーブティの色合いを紹介できませんでしたが、今日は少し工夫をして写しました。なかなかいい色合いだと思います。エキゾチックな旅へといざないでくれる一杯だそうです。