今日は暦の上で「啓蟄」といいます。言葉の意味は、「冬ごもりをしていた虫たちが地上に出てきて活動を始める時分」だそうです。
今日の十勝は啓蟄にぴったりの陽気です。おじさん、昨日、今日と周りに振り回されることなくフリーなもんですから、読書などに親しめばよいのですが、心はアウトドアーです。
昨日講演会で話題になっていた帯広の森へ行ってみたくなりました。そこには、クロスカントリーコースもあります。ローラー台でのペダル回しばかりでは単調です。「今日のロードバイクトレはクロスカントリーにしよう。」と、帯広の森へ行ってきました。
今シーズン初めてのクロスカントリーです。例年、この時期にはエコロジーパークへ行っていますが、回数としては2・3回です。
今日は、息子が自宅に置いてあるスキーを借りて林に入りました。コースは、クラシカルとフリーの両方ができるよう整備されています。
林に入るとすぐ、エゾリスが目に入ってきました。60Mくらい先にいて動きが素早かったので、何枚もシャッターを押したら何とか1枚だけ映像に収まってくれました。本当は2匹いたのですが、画面の左隅に尾っぽだけが映っています。
エゾリスと出会えたものですから、もっとエゾリスと親しくなりたいと勝手に思うおじさん心です。こうなると、コースなどはどうでもよくなりました。エゾリスはトドマツの実をえさにしているようですから、林の中を雪をかいてトドマツのあるところを探しスキーを進めました。しばらく行くと20Mくらい先にエゾリスを見つけました。グッと近づくと、幸運にもエゾリスはトドマツの木の上に登ってくれました。こうなるとしめたものです。
トドマツの木の上から、おじさんを見つめるエゾリスです。手を抱き合わせているところがめんこいです。
ちょっとの間、お互い見つめ合い、勝手に会話をしました。「おじさん、友達だから心配いらないよ。」と。そのうち、スルスルとトドマツのてっぺんまで登り、別のトドマツへと移動しはじめました。おじさん、デジカメをその方向へと移動しながらエゾリスを追っていたもんだから、てっぺんへ行ったところでバランスを崩してしまって、雪の上へ転んでしまいました。転んだまま写した1枚です。この画像のどこかにエゾリスはいるはずです。
ここで、エゾリスとお別れして、コースへと戻りましたが、途中のトドマツの木の周りで見つけた足跡です。今日の足跡は、足形もはっきり確認でき、帰ってから足跡図鑑で見たシマリスト同じ形でしたので、エゾリスに違いありません。
コースに戻り、フリー滑走やクラシカルを交互に楽しみました。室内でローラーを踏むよりは断然グーです。コースに現れる木々もトドマツやカラマツ、ナラノ木、柏の木など、変化がありました。下の1枚は、トドマツ並木の中にあるコースです。
啓蟄ということで、地面に虫はいないかと気にかけながら進んでいましたが見つかりません。でも、木の上を見たら柳の芽も白く膨らんでいました。春は近いぞ。
昨日、今日とおじさんにお似合いの休日を過ごすことができました。
参考までに、下の1枚は2008年3月1日、清水町にある千年の森へクロスカントリーに行ったとき見つけた虫です。名前はわかりません。この日はとても暖かい日だったような記憶があります。啓蟄を前に虫、現るというところです。こんな体験があったものですから、今日も期待しながら帯広の森に入りました。期待にはこたえてもらえませんでしたが。