もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

いのうえ歌舞伎「バサラオ」 見てきました。…アップ忘れてた

2024-10-31 23:28:57 | お芝居
2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 明治座 2024.9.12 14:00~&9.16 14:00~

いのうえ歌舞伎ってだけで、絶対見に行きたい案件なのに、主演が生田斗真、中村倫也だって?
で、古田先輩も出るって?
これは行かないといけない!!
とりあえず、キューブさんで1枚確保して、もう1枚何とか。。。と思ったけど、これがまた激戦。
A席ねらいで何とかもう1枚確保できました。・・・二日見に行くことができてうれしい~

明治座ですからね、のぼりもたってて、わくわくしました。










まずの感想ですが、
めちゃくちゃ面白かった。新感線はいつも面白いのですが、今回は特に。。。最高に面白かったです。
見に行けてよかった~
4時間弱の長い舞台ですが、あっという間でした。
今年見に行けたお芝居の中で(今のところですが)一番です。

ということで。。。感想を。

まずはあらすじ
「幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。
島国「ヒノモト」に生きる男が二人。
幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。
そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。
「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。
その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。
一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。 京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。
そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。
流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。
新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。
「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」
眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。
たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?
〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。」(公式より)


簡単に言えば、鎌倉幕府の終わり・・・南北朝時代にかけての話です。この時代も結構好きだから。。。余計面白かった。

鎌倉にある幕府は執権キタタカ(粟根さん)が実権を握っている。
キタタカの密偵だったカイリ(倫也くん)は足抜けしたいと言ったため、追われる身に。
逃げる途中にバサラの宴を催していたヒュウガ(斗真くん)に出会う。
ヒュウガは女性たちと狂い桜の下で歌い踊るが、それを取り締まりにくる幕府の役人と争いになる。女たちは役人と剣を交え
殺される者も出るが、ヒュウガはそれを見ているだけ。カイリは女たちを守ろうとするが、ヒュウガは自分のために死んでいく女たちは
幸せなことと、一切助けない。
ヒュウガとカイリは同じ村の出身で、いじめられていたヒュウガにカイリは手を出さなかったという過去がある。
二人は手を結び、一緒に戦うこととなる。

ヒュウガに手を焼いた幕府は、サキド(りょうさん)にヒュウガを倒すよう申し付ける。彼女は京都守護に赴任するため京都へ向かう道中、
ヒュウガを倒そうと襲うが、彼の顔と瞳の美しさに魅了されてしまう。
ヒュウガ、カイリはサキドにゴノミカド(古田さん)を京都に持ち帰る(連れていく)からという約束をして、隠岐の島に向かう。
途中クスマ(村木よし子さん)たち斬歌党の手助けを得ながら、そしてヒュウガはその顔でゴノミカドも魅了し、京に連れ帰る。
ゴノミカドは帝に返り咲き、幕府と朝廷の対立が始まる。
キタタカを倒そうとするゴノミカドだが、彼はさすがの曲者で、カイリとクスマにこっそりヒュウガとサキドを倒すように命じ、
斬歌党と行動を共にしていた、ゴノミカドの王子タダノミヤ(インディさん)は半ば無視。

ゴノミカドが朝廷に復帰してからは、幕府と朝廷と、そしてヒュウガと・・・周りも含めて、裏切りの連続。
誰が誰を狙っているのか、誰が誰の味方なのか。。。目まぐるしく変わる展開であっという間。戦の途中でも裏切っちゃうんだもんね。

幕府のキタカタたちは、京都の朝廷と戦おうと京へ向かうが、結局倒すことはできず、殺されてしまう。
ヒュウガはタダノミヤを鎌倉で帝としてたて、ゴノミカドと対抗する。
そしてゴノミカドも鎌倉に呼び寄せて、そして殺してしまう。
登場人物も次から次へと負傷し、退場。。。アキノは目をやられ、サキドは背骨を折られ、ゴロウザは息子を盾にされ殺される。
ヒュウガも顔を焼かれる、あの美しい顔を焼かれ、仮面をつけるようになる・・・が、案の定治ってるんだよね~

さて、邪魔者はすべて消し、幕府も朝廷もなくなって、実権を手にしたヒュウガは、あの狂い桜を京都に運ぶこととする。
天下をとったヒュウガにカイリは自分の本心を話す。カイリは自分が思いを寄せていた同郷の娘が、最初に出会ったときに
ヒュウガと桜のまわりで踊っていて、そしてヒュウガを守るために命を散らしたことを恨みに思っていたのだった。
二人の一騎打ち。。。
ヒュウガに斬られるカイリ。。ここで終わりかというところに、サキドとアキノが現れ、協力して毒矢でヒュウガを狙う。。。が。
その矢はカイリにあたってしまう。
瞬間、その矢をカイリは抜き、ヒュウガにさす。そして毒消しの薬を取り出し、「この毒消しは飲むと、命は助かるが、顔がただれる」と
告げる。。。ヒュウガはどうするか。
毒消しをカイリから奪い、口に含むが、ヒュウガはそのままその薬をカイリに口移しで飲ませるのだった。


最終的にヒュウガは死に、カイリは、、、顔がただれたまま生きるということになるんだろうけど、
カイリのその後は特になく。。。
エンディングに入ったのでした~

とにかく艶やかで華やか、
話の展開は裏切りの裏切り。。。二転三転のストーリー、全く飽きないスピード感!
長い芝居なのにずっと引き込まれてた。誰が敵か味方か、面白かった。
さらに歌や踊りやてんこ盛りで、狂い桜の宴ですね。
そして、ラストの毒消しのシーンは、色っぽかったなあ。。。生田斗真と中村倫也だからできた
シーンだったかも。。。ヒュウガは自分が息絶えても、カイリには生きててほしかったのか?
いや、それはどうでもよくて、顔がただれてもなお、生きようと思わなかったのか。
二人の一騎打ちからのこの流れは見ごたえありました。

あと、花道はないけど、キャストが通路を走り回るので、通路側の人は楽しかっただろうな~
私は1階のときは、上手側の端っこだったから、美しいお顔を近くで見れなくて残念だった。


キャストの感想
ヒュウガの斗真くん
すごくきれい、美しい、色っぽい。ダンスはキレキレ。歌もうまい。
ヒュウガが天下を取りたい目的は、自分の美を知らしめるためっていう、バカバカしいけどシンプル。
そのためには何でもやるという姿を突き詰めてましたね。さすが生田斗真。
登場シーンが上からというのも、、、なかなか。そう旧ジャニーズだもんね。

カイリの倫也くん
声がめっちゃ良い。歌も上手いそして殺陣がキレキレ。斗真との殺陣もすごい。
なんだかんだ言っても、ヒュウガのことが好きで仕方ないというのが駄々洩れ。
いろいろ理由はつけてるけど、ヒュウガと対決する理由は好きだからなのよね~と
思えるような色っぽいお芝居してました。

アキノの七瀬ちゃん
演技がめっちゃ上手くなった。発声がすごくよい。殺陣はがんばれ。
そして、顔小さい。すごく良い役。
清野菜名ちゃんみたいな感じだけど、動きのキレかな。でも、歌はそこそこかも。
自分の彼氏は殺した男の髑髏って、、、おそらく今回のキャストで一番の変態だよね。
髑髏が場面で増えたり減ったりしてたのはなんでかなと、気になったけど。

サキドのりょうさん
怖い!存在感ある。こういう役は、りょうさんか小池栄子か松雪さん?
サキド好みっていうくらい派手好きらしいけど、、、そこはあんまりそういう風には見えなかったかな。

ゴノミカドの古田先輩
存在感半端ない。結構前に出てくる役だった。久しぶり?殺陣はやっぱり、斗真や倫也に負けてた。歳のせい?
普段は関西弁のいいおっちゃんなのに、実は腹黒で、ねちっこく嫌な奴。これを古田先輩が演じるのが最高でした。

キタタカの粟根さん
もっと最後まで出て欲しかったけど、らしい役。
歌も踊りもなかったような。。。ちょっと残念

タダノミヤのインディさん
インディさんがたくさん見れてうれしい。ヒカラビさんではなくて、天皇の息子ってのがまたよい。
ゴノミカドに邪険にされて、悲しそうな顔がまたよかった。


あとはの団員さんたち
サンボさんは何でいつもこんな役?
川原さんがもうカッコ良すぎ。殺陣相変わらずキレキレ。惚れ惚れ見てました。
団員さんは適材適所。
いやあ、楽しかったな。

カテコの時のノリノリで踊り歌う斗真と倫也がよかった。楽しそう。そうそう2人ともほぼ出ずっぱりなのに、最後の殺陣とか凄すぎる。体力お化け?で、カテコでもノリノリって笑
3回目?4回目のカテコで、倫也は、サンボさんとか、いじって楽しそうでした。
斗真と倫也仲良しだなって。
ほんとにいい座組なんだろうな~ってカテコ見てて思いました。

じゅんさんと聖子さんいなかったのがちょっと残念




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月刊「根本宗子」第19号 「共闘者」  見てきました。

2024-09-17 00:13:03 | お芝居
月刊「根本宗子」第19号 「共闘者」 TOKYO FMホール 2024.09.04 14:00~

久々のねもしゅーさんのお芝居。
コロナ禍で通常での上演はなかなかだったので、、、ほんとにお久しぶりです~という感じ。
会場はTOKYO FMホール。ん?半蔵門?え?
行くのは平日昼公演。もしかして、もしかしたら、収録に来てる直人とすれ違っちゃったりする?なんて
ちょっとした期待を持って、、、、
しかし、その前日に収録があったようで、、、私の野望はあえなく散りました。






ステージが、真ん中に作られて、四方を観客が囲む形。5列ずつかな。。なので、どの席も見やすいと思います~

内容を簡単に。。。
高校の演劇部の同級生の5人(京子、優香、瑞希、吉田、真理恵)は、松たか子さんに憧れ、出待ちをしたときにもらった手ぬぐいを分け合って持ち、
5人同じ大学の演劇科に進み、劇団を結成することを約束していた。
が、いつも主演の京子(前田あっちゃん)が突然失踪。優香(ねもしゅーさん)は京子を待ち続けて劇団をやろうと強い気持ちを持っていたが、
真理恵(短ちゃん)が役者になるとアメリカに行ってしまい、また吉田(むらきゃみさん)は男に騙されて高額の水を買わされて逃げ出し。。。と
バラバラになってしまう。

話は。。。
真理恵はアメリカ人男性と結婚して子供も生まれたが、その子の改名手続きのために訪れた区役所で、京子と再会する。
そこから、上に書いたような過去の出来事などオムニバス的に振り返る感じ。。。
なぜ京子が失踪したか、それは家族の秘密を優香に話してしまったから。

そして、京子が失踪してから12年後、京子が刑務所から出所してくる日、5人は再会する。
再会した5人は、力を合わせてそれぞれが戻りたかった過去へタイムスリップする。
京子と優香が二人になって、戻ったのは、京子が失踪する前に優香に秘密を打ち明けた日。
人生がやり直せるなら、、、やり直せないとしても同じ道を選んでいくだろうと。。。
そして3人もまた登場し、「お」「も」「い」「地」「獄」を背負って生きていく

ねもしゅーさんの舞台だけあって、セリフの応酬がすごかった。
それも、あ~こういうこと言うよね~のような、普段使いの言葉たち。。。
5人でのわちゃわちゃ感もなかなかで、圧倒的なテンポ感に飲み込まれました。

今までのねもしゅーさんの舞台なら、いやあ、このセリフのテンポ感がここちよく、
そして5人の気持ちなどを感じつつ感動してたんだけど、今回はそうもならず。。。
というのは、この舞台の形なんではないかなと。

まず、ここは劇場ではなく、プロレスなどもやるホールだそうで、なかなか声が響くというか
反響して、セリフが聞きづらかった。
女性みんな、声がキンキンする感じで、ちょっと何をいってるかわからないときも。
それに輪をかけて、真ん中が舞台で、四方を囲む形だったから、演者が自分と反対側を
向いてセリフを言ってると、セリフがよくわからない。。
なので、いまひとつ、はまれなかったんですよね~
ちょっと残念でした。

キャストでは、、やっぱり前田敦子さん、素晴らしかった。
最近の前田あっちゃんの演技力は目を見張るものがあります。いい女優さんになったな~とつくづく。。。
それから長井短ちゃんも、いい味だしてました。
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イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」 見てきました

2024-09-16 00:48:55 | お芝居
イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」 東京芸術劇場シアターイースト 2024.09.01 13:00~

何たる失態!!!
14:00開演と勝手に思い込んでた。なんでチケットチェックしなかったかなあ。。。
最近こういう間違い(時間とか日にちとか)多くて。。。もう年かな~と悲しくなる。

めっちゃ楽しみにしてたのに、、、
行ける日が、東京千秋楽のこの日しかなかったから、リベンジもできない(涙)

劇場についたのが、13:30くらい。ちょうど開場と思っていったけど、どうも雰囲気が。。。
愕然!!でした。
係りの方に、話してロビーまで入れていただき、客席に入っていいころ合いを、みはからって入れてもらいました。
席は3列目を持ってたんですが、入ってすぐの端の席が空いているということで、そこをご案内していただきました。
ほんとにありがとうございました。

ちょうど2つ目のお話でした。
2つ目のお話の最初の方はロビーのモニターで見てたので、見れなかったのはオープニングと1つ目のお話ってことかな?
ほんとにバカな私。。。

途中からだったのに、とってもよかった。ほんとによかった。
あ~だからこその後悔です。。。
そして、本を読みたくなりました。

まずは、公式より
「怪談は 昔も今も 変わらない
東へ西へ 旅した八雲は 知っている
この世は実に 奇ッ怪だ」

とある旅館に宿泊していて、小説を執筆している作家の黒沢(浜田さん)
ある日、旅行客の田神(安井さん)と、宮地(盛さん)がやってくる。
ここで出会った3人は奇怪な話をお互いにすることになることとなったらしい(見てないので・・)

ここから語られるのは、小泉八雲の怪談5編「常識」「破られた約束」「茶碗の中」「お貞の話」「宿世の恋」
怪談は、劇中劇として、話の中の人物と、そこにいる人物がうまく入れ替わり演じるというのが、
イキウメらしく、さすがだった。違和感なく、すーっと物語に入り、そしてすーっと現実に戻る。その匙加減がすばらしいなと
改めて思いました。

「破られた約束」では、ある侍(浜田さん)には病床の妻(松岡さん)がいた。自分が死んだら新しい嫁を迎えてというが、
侍は妻のことを愛しているから、そんなことはしないと約束する。妻はなくなり、約束したとおり、侍は妻の亡骸を庭の梅の木の下に埋め、鈴も一緒に埋めた。
しばらくして、侍は再婚した。ある夜、侍が家をあけたとき、新しい妻(平井さん)が眠っていると、鈴の音とともに前妻の幽霊が現れ、離婚して家を出ていけという。
新しい妻は侍に離婚したいという。そして前妻の幽霊に言われたことを侍に話す。
再び、侍が仕事で夜、家を空けるとき、周りに男たちに番をさせる。鈴の音が聞こえる。気が付くと男たちは倒れていて、新しい妻が声を上げて男たちを呼ぶが
誰も来ず、幽霊に襲い掛かられる。
翌朝、侍は新しい妻の首が引きちぎられて死んでいるのを発見する。。。。

田神は、怪談なら幽霊が呪い殺したで済むが、これを事件として考えると、侍が犯人とも思えてくる。実際にこの怪談のような事件があって少女が殺されているという。

次の話は「茶碗の中」
ある男性(安井さん)は、茶碗の中に見知らぬ人の顔が映っていて、お茶が飲めない。同僚に渡すが、同僚には見えていないようだ。茶碗を変えても変わらない。
男性は嫌だったが、それを飲み切った。
男性役を宮地(盛さん)に代わる。
宮地が遺体安置所にいると、外に見知らぬ男が立っている。ここは関係者以外立ち入り禁止。。。しかも、その男は茶碗に中にいた男だった。
彼は自分を飲み干したなと言って、襲ってきた。が、何とか逃れることができた。
そして、その茶碗の中に出てくる男が黒沢にそっくりだと話す。

宮地は実は検視官で、実際に遺体安置所から、一人の女性の遺体が行方不明になっているという。もう一人の田神は刑事で、二人はこの事件を捜査中。
この旅館と、小説家のことを聞き、やってきたのだった。二人は黒沢にその女性の写真を見せる。

ここから黒沢の過去の話になる。「お貞の話」
黒沢(学生時代は大窪さん演じる)は学生のころから小説家をめざし、そのころの彼女は画家志望のしのぶ(平井さん)だった。
しのぶは、想像で描いた絵も、実は過去にあったことと全く同じ立ったりするという才能をもっていた。彼女が言うには、この世で起きることは決まっていて、
それを私は絵にすることができるのだと。
そして自分の顔が黒く塗られている絵を見せる。これは自分が死ぬことを表しているという。もし死んだら、15年後に生まれ変わって、また黒沢の元に戻ってくる
ともいう。そしてしのぶは自殺してしまった。
先日、黒沢は旅館で忍にそっくりの女性をみかけた。それが遺体がなくなってしまった女性だった。話しかけてみたが、彼女はわからないようだった。
すると田神が、彼女の姉の証言を話す。彼女はその旅行のあとから、様子がおかしくなったとのことで、突然別人格が現れるようになったみたいだったと。
そしてそのあと自殺してしまったそうだ。
田神と宮地は、黒沢にそのあと会ってないかと聞くが、黒沢は会ってないと答えた。

そこへ旅館の女将(松岡さん)が来て怪談話を始める。これは「宿世の恋」。「牡丹灯籠」の題材でもある。
新左衛門(浜田さん)という浪人は、旗本の娘のお露(平井さん)と恋仲になる。しかし身分の差があり結婚はできない。
最初に紹介してくれた医師(安井さん)にお露と会いたいとお願いするが、それは無理だと断られる、
あるとき新左衛門はお露がなくなったことを聞く。
その後、町でお露とその女中(生越さん)に出会い、驚く。その後お露は夜になると新左衛門のところにやってくるようになる。
様子がおかしい新左衛門を心配して、医師たちが身に行くと、新左衛門はお露と女中の死体と戯れていた。
新左衛門は和尚(森下さん)にお露の霊が取りついていると言われ、お祓いをすることになる。1週間お経を唱えればお露の霊は成仏してくれるという。
そしてそのお経の最中に、お露の声にこたえてはいけないと言われる。
新左衛門はお露の声にこたえるのを耐えて、6日間。とうとう最後の日、、、お露の声に耐え切れず答えてしまう。そして、、それなら自分がお露のもとに行くと
自害してしまったのだった。

暗転したあと、
旅館だった場所は廃墟。そして黒沢はいない。いるのは田神と宮地だけ。
祠の前の地面の蓋を開けると、ものすごい悪臭とともに、女子高生の遺体と、黒沢の遺体を発見する。
二人は黙って手を合わせる。それを黒沢が遠くから見守っている。

「報告書どう作成します?」と田神。狐に化かされたとこからですかね・・・・



現代の遺体がなくなった事件と、それぞれの怪談話との融合が絶妙でした。
最終的に、事件の真相にもだんだん迫っていって、終わり方もきれいでしたよね。すばらしい。。。

最後の「宿世の恋」
お露に叫ばれ続けるのは、、なかなか怖いというかつらいですね。あれを聞こえないようにしてお経を唱えるのは、、、
お露役の平井さん、絶叫でしたもん。熱演でした。

それと舞台セットもよかったです。シンプル。不要なものを一切排除した感じだけど、何かあったかい感じすらする。
奥に作られた中庭には、実際に砂利があって、祠、梅の木も。。。
照明も怪談のときと、そうでないときとのメリハリを出していて、怪談のときは、ちょっと怖さを出していました。


キャストでは、
やっぱり黒沢役の浜田さん
以前からイキウメの舞台を見に行った感想に書いているんだけど、
私、浜田さんの声がめっちゃ好きなんですよ。今回もすっかりその声にやられちゃいました。
さらに、和装の衣装がお似合いで、色気がすごい。
小説家というけど、訳ありな感じが浜田さんにぴったり。堪能させていただきました。

他の安井さんはじめイキウメの人たちも、適材適所でさすが。。。。

で、今回の客演では、
黒沢の恋人や、お露などを演じた平井さん
何役か演じられてたけど、全然違う役をしっかり演じ分けられていて、すばらしかった。
黒沢の恋人役では、いまどきの若者だけど、ちょっと得体のしれない不思議ちゃんという感じで、黒沢をほんろうしてた。
さらに、お露のときは、新三郎を引き込もうとする狂気の出し方がすごかった。。。
今後が楽しみな役者さんです。。。

現実と怪談話や過去の話を行き来するのですが、そこがシームレスにつながるので
とても見やすかった。見ている方も??にはならずに、ついていくことができるのは
演出の仕方もそうだし、キャストの所作やセリフもうまく作られているからだと思う。
そこが、イキウメだな~って思う、、、
あ~だからこそ、最初から見るべきだった、、、、

この舞台は再演なわけで、、、また何年後かに、再演を期待します。


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NODA・MAP 第27回公演 「正三角関係」見てきました

2024-09-05 00:28:17 | お芝居
NODA・MAP 第27回公演 「正三角関係」 東京芸術劇場プレイハウス 2024.08.22 19:00~

NODA・MAPは最近、そうでなくてもチケット争奪戦が激しく、見に行くのが大変なのに、、、
今回は、松潤が主演ということで。。。激戦も激戦も大激戦。
野田地図先行はもとより、ぴあもローソンもイープラスも何度も何度も落選で。。。
(こういう時に限って、キューブの役者さん出てないから、キュービット先行もないし)
そしたら、一番最後の、ぴあNICOSカード先行で、ひっかかりました。。。やったー。

しかも、、、そんな最後の抽選だったのに、最前列(端の方だけどね)ってどういうこと?

ってことで、行ってまいりました。

いやあ、すごいものを見たなという感じかな。

野田さんの芝居にしては、テーマが早めにわかるようになっていて
(大体は2幕になってようやくというのが多い)、太平洋戦争、そして長崎に落とされた原爆だと察しがすぐについてしまった。
なので、単純な頭の構造をしている私には、わかりやすかったかな~

今年は、「イノセントピープル」の芝居も見たし、この前直人ツアーで広島に行ったときに、原爆ドームもいったりしたので
身近に感じていたことだったので、余計刺さってきたのかもしれないです。
原爆ドームの前で、ピースして写真撮る、白人のグループを見て、ちょっとやるせない感じになったりして
ワタシ的にはナーバスだったわけです。。。この話は。

お話は ドストエフスキーの小説「カラマーゾフの兄弟」の設定からなるということで、「カラマーゾフの兄弟」といえば、
吉田鋼太郎さんや市原隼人さん、斎藤工さん、林遣都くんのドラマのイメージが強くて・・・
あ~そういえば、高梨臨ちゃん出てたなとか、松下洸平くんがキーマンだったなとか、ついつい思い出しちゃってたんですが、
設定を借りたというところでしたね。

原作でいう強欲で成り上がりの父親フョードルならぬ、唐松兵頭を竹中直人さん。長男で真っすぐだけど放蕩息子のドミートリイならぬ、唐松富太郎を松潤。
彼は、花火師という設定。二人が取り合うグルーシェニカ・・・これはこの話ではで火薬の名前となっていて、富太郎はとくにこれを大事にしていたという
設定。だけどグルーシェニカという女性も登場し(長澤まさみちゃんが二役)、この女性をめぐる三角関係も・・・
そして、次男のインテリな科学者イヴァンならぬ、唐松威蕃を永山瑛太さん。彼は物理学者、三男の修道僧アレクセイならぬ唐松在良という聖職者を長澤まさみちゃんが演じている。

芝居は、富太郎が父親殺しの罪で裁判にかけられているところから始まる。
富太郎の弁護人不知火が野田さん。そして盟神探湯検事が竹中直人さん。
法廷には、次男と三男。それから小松和重さん演じる唐松家の番頭も出廷している。

裁判が進み始めると、空襲警報が発令され、人々は避難。そのたびに、富太郎は柱に手錠でくくり付けられる。
裁判のシーンと、空襲警報のシーン、そして三兄弟の話と、あちこち動くのでちょっとめまぐるしかった・・・

富太郎は花火で人を幸せにしたいという思いから花火師になった。次男の威蕃は、量子力学に目覚めて、物理学者になった。そして三男は聖職者になった。
富太郎はグルーシェニカという名前の火薬を軍に取り上げられて、花火を打ち上げることができなくなっている。その軍に協力して儲けている父親に対して
恨みを抱いている。そのため、途中途中で、ボクシングのリングが現れ、富太郎と兵頭が対戦。富太郎が父を殴り倒す。

裁判の証人として、池谷のぶえさん演じるウワサスキー夫人が出廷。彼女の証言によって、二人の関係が明らかになっていく。
二人の間の確執には、グルーシェニカという名前の火薬だけでなく、グルーシェニカ(長澤まさみさん二役)という女性もあったことがわかってくる。
富太郎には、村岡希美さん演じる生方莉奈という婚約者がいたにもかかわらず。。。である。しかし生方莉奈は弟の威蕃にも好意をよせていた。
三男は聖職者といっても、浦上天主堂で台所の下働きをしている。そして次男は新型爆弾(原子爆弾)の研究をしているらしい。

空襲警報は相変わらず鳴り、そのたびに裁判は中断となる。戦争は激しくなっているようだ。
アメリカ軍は原爆を作り、それをどこに落とすかを話し合っていた。いくつかの都市が候補にあがり、8/7に広島で落とされた。

一方、裁判。結局、富太郎は父殺しで有罪になる。しかし、次男が研究している新型爆弾に点火するためには、富太郎の花火師としての
腕が必要ということで、釈放される。富太郎は長崎を旅立っていく。

8/9、空襲警報がやんで、人々がほっとして防空壕をでたとき、、、長崎に原爆が落とされた。
残った富太郎の独白。一人の男が一人の命を奪って裁かれる。でも、一人が大勢の人の命を奪ったことが裁かれないとは。。。この場合、だれが裁かれるべきなのだろうか



上にも書いたけど、今回は、早い時間に長崎の原爆の話だとわかったので、それを頭に入れながら、見たので
瑛太さんの役割も。。。それから池谷のぶえさんのセリフも、そういうことか。。。何となくわかるという点ではみやすかったです。

瑛太さんが研究していたのは、日本も秘密裡に開発していた原爆で、ただそれが完成する前に、先にアメリカが完成させ
広島と長崎に投下してしまった。だからアメリカが戦争に勝った。そしてその原爆を投下した人は、多くの命を奪っても
何も裁かれない。
ひるがえって、次男が先に完成させてたら、そして点火技術のことで、長男がアメリカに投下する役割を果たしていたら、日本が勝って、
そして長男は裁かれたのだろうか。
そう考えると、すごく奥が深いテーマだなと。。。思ってしまう。

舞台「イノセントピープル」では、原爆を開発していた研究者は、罪の意識から、命を絶ってしまっていた。。。
父殺しの罪、そして戦争時の罪。。。戦争という異常事態における罪の軽重。
今も、ウクライナで、ガザで戦闘が起きている。そういったことを踏まえての野田さんの提起なんだろうなと。

ただ、重いテーマではあるけど、言葉遊びも楽しかったし、アンサンブルはかっこよかったし、
布とかボールとかリボンとか小道具を使った演出はすてきだった。たくさんの人でいろんなこと、いろんな場面を表す切れの良さは
NODAMAPの醍醐味だなと、改めて思ったのでした。

キャストの感想。。。

富太郎の松本潤さん
松潤の芝居を生で見るのは初めて。
最初出てきて思ったのが、、、松潤太った?顔が大きくなった気がしたんだけど。
それと、1幕の最初からかなり汗かいてた。。。ステージ上は暑いんだろうか。
笑顔がない役だから、ずっとつらそうな苦しそうな顔で、、、カテコでも笑顔なかったのがちょっと寂しかったかな。
でも、力強かったし、富太郎のもつ苦悩をしっかり表してて、最後の独白もすごく良かったと思いました。
また、舞台に出てほしいな~(チケット大変だけど)

次男の威蕃の瑛太さん
NODAMAPにはよく出てるし、演技力はさすがでした。
量子力学の説明のときに、量子を表すカラフルなボールが飛び回る演出が好きだったな~
ノートに向かって数式を必死に書いたり、彼の頭の中が画面に現れたり。。面白かった。

三男の唐松在良役とグルーシェニカの長澤まさみさん
いやあ、素晴らしいですね。二役。早着替えもさすがでした。
舞台を見たことも何回もあるけど、やっぱりすごい役者さんだと思う。特にグルーシェニカが色っぽくて。。。
聖職者の三男とのギャップがまたすごかったです。
声がやっぱりいいんですよね。すごく通るよい声をしていると思います。

父親と検事の竹中直人さん
存在感ありますよね。声もとてもいい。
ふざける感じの時も好きです。
検事役も似合ってました。

それと。。。。ウワサスキー夫人の池谷のぶえさん
いやあ、存在感抜群ですよ。出てくるなり場をさらってしまうっていう。
いろんな小道具を使いながら、笑わせながら、セリフをしっかり言い切る。すばらしすぎです。
飼っている猫の名前が「ケラリーノ・サンドロヴィッチ」っていうのには、ケラさんの顔が浮かんできて、爆笑してしまったです。

村岡希美さんや小松和重さんも芸達者なんだけど、今一つの出番で、使い方がもったいないな~とつくづく思っちゃいました。


この時期に、こういうテーマの作品。。。キャストの演技もよかったし、
ほんとにすごい舞台を見たなと思いました。そして改めて戦争の悲惨さと平和の尊さを感じました。
被爆国であるからこそ、もっと発信しなければいけないことがあるなと、思いました。

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「江戸時代の思い出」見てきました。(アップするのを忘れてた)

2024-08-27 01:42:52 | お芝居
ナイロン100℃49thSESSION「江戸時代の思い出」 本多劇場 2024.06.27 18:30~

ライブだなんだで遊びまわっていたので、アップするのをすっかり忘れてました。
もうずいぶん前に書いていたのに、、、だいぶ日がたってしまいましたが、アップします。

ケラさん率いるナイロンのお芝居。時代劇は意外にも初めてとか。
三宅弘城さん大倉孝二さんなどなど、ナイロンの主要メンバーが出られるのにプラスして
客演が池田成志さん、坂井真紀さん、峯村リエさん、山西惇さん、奥菜恵さんなど、なかなか豪華。
ということで、本多劇場まで行ってきました。

話の内容は


筋があるようでないような。。。ケラさんのナンセンスコメディらしいといえばらしいんだけど。
話としては、三宅弘城さん演じる武士之介という町人と、参勤交代の行列からはぐれてしまった大倉くん演じる人良がばったり出会ったことから始まる。
行列に戻ろうとしている人良を無理やりひきとめ、自分の思い出話を聞いてくれと、無理やり話しだす武士之介。
そこには、3姉妹(奥菜さん、イヌコさん、松永玲子さん)がやっているお茶屋があって、二人はそこで話していた。

なんだけど、その思い出話というのが、江戸時代というより、現代の話。
4人(喜安さん、山西さん、峯村さん、坂井真紀さん)がこのあたりにタイムカプセルを埋めたと掘り起こそうとしている。そこにはみのすけさん演じる教師もいるんだけど
4人は全く無視。
掘り起こしていた4人は、土の中から一本の腕を発見。タイムカプセル?(な、わけない)すると、足も出てくる。。。
ようやく、彼らはそれが死体だと気が付く。

話は現代の話ではあるんだけど、武士之介と普通に会話ができてしまい、今が江戸時代なのか現代なのかよくわからなくなってくる。

土の中から脳みそらしきものが出てくる。その脳みそを見た武士之介は、あれは自分の脳みそだと言い出す。自分はずっと埋められていたのだと。
と、そこに出てきたのは成志さん演じる悪玉菌座右衛門。彼は、同級生たちや先生を斬り付け殺してしまう。。ここで「第一話・完」となる。

突然、客席にスポットが当たり、観客の心の声が(笑い)
全然伏線回収されない。とか。わけがわからないとか。。。(いやいや、全くそう。私の心の声でもあったけど)
客席にいた観客のカップル(猪俣さんと水野小論さん)が立ち上がり、こんな芝居見てられないと、出口に向かおうとすると、落ち武者(眼鏡太郎さん)の
劇場の係員が二人を引き留める。二人はそのままステージに、、、

ここから第二話
江戸時代、飢饉となり、食べ物がなくなってしまい、疫病も流行っている。
お茶屋さんの姉妹は、客を食べて、生き延びているらしい。
お茶屋さんに坂井真紀さん演じるおえきがやってくるが、彼女は疫病らしく体が斑点模様になっていた。
井戸から武士之介があがってくる。助けようとした同窓生のひとりが代わりに落ちてしまう。
武士之介はお茶屋にやってくると、お茶屋の二人の姉は、妹(おにく)の体を食べたいといい、おにくは姉たちに食べられそうだから、家に帰れないと言っている。
結局おにくは家に帰り、扉を開けてはいけないと言い残す。武士之介が扉をあけると、おにくは鶴となって織物を織っていて、そのままとびたってしまった。
武士之介が上がってきた、井戸に殿様とその奥方、家来がやってきて、食べ物をさがしている。
おえきがやってきて、そこにいたものたちはみんなお茶屋に一緒に入る。。。が、しばらくたってみんなでてくると、体に斑点がある疫病にかかっていた。
で、ここで「第二話・完」

休憩となるけど。。。。ほんとに意味がわからない。とりとめのないばらばらの芝居。。。

そして第三話。
江戸の飢饉は終わった。今の話題は顔が臀部の侍の話。
お茶屋のおにくは悪玉菌座右衛門と結婚したらしい。
そのお茶屋を訪れた役人たちが顔が臀部の侍を捜している。懸賞金300両がかかっているらしい。
悪玉菌座右衛門は、それを聞いて目を光らせる。
ここで、アナウンスが入る。参勤交代中の行列から、猫背で長身の男が行方不明になっているので、いますぐ役所にくるようにと。。。
これは人良のことのようだが、彼は行列には戻りたくなかった。
お茶屋にきた若旦那がもっていた高級な壺が割れてしまい、武士之介もそのために300両の懸賞金を考え始める。

顔が臀部の侍とその姉が現れ、姉は弟のことを見守っていたが、見つかってしまう。
そして顔が臀部の侍は口から煙を吐き。。。。。ここで「第三部・完」となる。

さきほど客席から出ていこうとした男女の客が、出口から戻ってくる。下北沢の駅まで、落ち武者の劇場の人に追いかけられ
連れ戻されたようだった。
ステージの土の中からみのすけさん演じるキューセイシュが出てくる。江戸時代の人たちはみんなステージの床に眠っていたのだった。
そこにアナウンスが再び流れる。大名行列からはぐれた人良を捜すものだったが、人良は自分たちで行列を作ればいいといって
そこにいる人たちと行列を作って歩いていく。
井戸の中から、エノモトが出てくる。井戸の底にはキューセイシュがつくったらしい地下都市があるらしい。
それを聞いて同級生たちは井戸の中に入っていく。。。

で、終了。

覚えている範囲で書きましたが、、、まったくストーリーがよくわからない話。。。。
っていうか、ストーリーはあるの?いろんな伏線はどうなった?っていうか、最終的にはどう落ち着くの?
という???がいっぱいの話でしたが、
飽きずに見れたのは、逆にすごいと思います。
その場その場の笑いを楽しんじゃいました。

で、、、武士之介の江戸時代の思い出って、、、どこまでが思い出?どこからが現代?
彼はいったい何者?なんて、考えちゃいけないんだろうな。

いやあ、一番笑ったというかびっくりしたのが、第一話完の後、客席の男女のところかなあ。
あんなセリフやこんなセリフ。。。ケラさん、挑戦してるな~って思っちゃいました。

ということで、、、特にこれ以上の感想もないんですが(汗)
キャストは、実力派ぞろいで、特にあれこれもないんですが。。。

坂井真紀さん、なかなかすごい3役だったなと。印象的でした。
侍の姉のときは、声でわかったという感じだけど、個性的な役を演じ分けられてて、、、きっと面白かっただろうな~

それからおにく奥菜恵さん
めちゃくちゃ個性的。だけど、奥菜恵さんにあってるな~って、。。。思いました。

大倉さんとか三宅さんはいわずもがなで、
ちょっとずれた会話とか、二人で話してるのを聞いてるだけで楽しかった、、、

山西さんとか峯村さんとは、ある意味無駄遣いっぽいんだけど、そこがまたよかったです。
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彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」  見てきました

2024-06-16 02:22:19 | お芝居
彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」 さいたま芸術劇場 2024.05.25 14:00~

蜷川さんのシェイクスピアシリーズ、37作すべての演目を上演終了したのが、2021年の「終わりよければすべてよし」
あ!そのあと、コロナで中止になった「ジョン王」の上演がありましたが。

そして、2ndとして、吉田鋼太郎さんが、またシェイクスピアシリーズを開始。。。
第1弾は「ハムレット」そして主演はカッキー。
となれば、見に行くしかないですよね。と、久々にさい芸に行ってきました。




中学校の前の手形・・・・まだ、直人のもありました(ニコニコ)
カッキーもあったよ。




「ハムレット」は話の内容は有名だけど、私は上演を見たことがないかも。。。
昔に本は読んだことあるんですけどね~
ということで、Wikiであらすじだけはおさらい。

話の内容は
「デンマーク王国では、2ヶ月前に王が亡くなり、先代の王の弟クローディアス(吉田鋼太郎)が王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子ハムレット(柿澤勇人)は憤りを感じていた。
ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。 
やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。
ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する―。」(公式より)

3時間半超という長丁場の芝居でしたが、集中してみることができました。
役者さんの熱量が半端なく、エネルギーがビシバシ伝わってきました。
客席の通路も使うことが多いので、通路に近い席だったので、カッキーとか、白洲くんとか近くで見てほれぼれしちゃいました。

舞台装置はシンプル。さい芸の舞台は奥行きがあるので、それをうまく使っているなと思いました。

蜷川さんのときのシェイクスピアシリーズは、原作というか訳本に忠実なせりふ回しのところが多かった感じだけど
鋼太郎さんの演出だと、今の日本語に近い形のセリフだったんで、すーっと入ってきてわかりやすかったです。
ただ、、、シェイクスピアって、セリフ量が半端ないんですよね。みんな早口で膨大な量のセリフをしゃべってました。

この話は悲劇だから、みんな死んでしまうんだけど、
決闘のところで、ハムレットを殺そうと毒を仕込んだお酒を、母が飲んでしまうし、
剣に塗った毒で、クローディアスも、レアティーズもハムレットもみんな死んでしまって。

ハムレットの死に際に、ノルウェーの王子のフォーティンブラスが現れて、デンマークの王になってくれって言われるのって唐突だし、
そんなことって、ホントにありうるの?って思っちゃいました。
まあ、中世のヨーロッパってそんなもんなんですかね?
そういうところは、シェイクスピアに聞いてみないとわからないですね(笑い)

ラストで、舞台上に亡くなったハムレットが横たわってて、そこにオフィーリアが持っていた黄色いミモザの花が
上からいくつも落ちてくるんだけど、
それを見て、蜷川さんを思い出しました。鋼太郎さん「ジョン王」のときもそういう演出してたけど、
私は「海辺のカフカ」を思い出しちゃいました。


キャストの感想
ハムレットのカッキー
もうね、すごかった。ハムレットはカッキーのためにあるんじゃないかと思うくらい(ちょっとオーバー・・・)
素晴らしかったです。セリフの強弱も声の大小も、すべて。
集中力が半端なくて、見てる方も前のめりで集中しちゃう感じでした。
孤独だけど、熱い男のハムレット。
あと、、、けっこうマザコンのハムレットだな~って思いました。自分の母がなんで父の弟にとられなければいけないんだ
っていう気持ちが前面に出てたなと。
「海辺のカフカ」のカラス役のころ、埼京線車内でお隣に座ってて、降り際に握手していただいたこともあったんだけど、
もうすごく手の届かないところに行ってしまったような感じです。


オフィーリアの北香那ちゃん
狂気がね。ビシバシ伝わってきて、鳥肌ものでした。
歌もうまいけど、バレエも上手なんですね~
歌を歌いながら舞台を舞い踊るのは狂気に満ちていたけど、でも可憐でかわいらしかった。
可哀そうなお嬢さんなんだよね。ハムレットに冷たくされたり、父親を殺されてしまったり、、、
そして最後は狂ってしまう。。。でも、きれいだったな~


レアティーズの渡部豪太くん
父親をハムレットに殺されて、さらに妹のオフィーリアも狂気から死んでしまって、
悲劇というより、ハムレットを憎んでる役。特に二幕では、表情から何からそれが現れてて
すごくよかった、決闘のシーンは、二人とも見栄えもいいし、かっこよかったです。

ホレーシオの白洲迅くん
舞台の最初のシーンから登場。眼鏡姿が似合ってました。
冷静で誠実な性格のホレーシオは白洲くんにぴったりかも。
ラストまで出てて、ハムレットの一番の信頼できる友人。
なかなかいい役でしたね。


ポローニアスの正名僕蔵さん
正名さんって、けっこうユーモラスな役を演じることが多いけど、
今回はハムレットのことがあまり好きではなく、クローディアスに取り入ろうとしている
そういう貴族だなと。娘のオフィーリアのことも、利用しようかなとしているような父親に見えました。
でも、間違えたにせよ、ハムレットに殺されてしまう、ちょっと不憫。


ガートルードの高橋ひとみさん
そういえば、ちょっと前に、赤坂の劇場の校長先生だったな~と、私が見に行くとたいてい、ひとみさんでした。
その時とは全然違って、王妃の威厳がでてましたね。だけど、、、自分の夫が死んで、すぐその弟と結婚するもんかなあ。
で、その弟が、夫を殺したって気づかないもんなんでしょうかね?まあ、それは本がそうなっているんだけどね。
めっちゃきれいなひとみさんでした。


クローディアスの吉田鋼太郎さん
圧倒的な存在感。そしてセリフが聞き取りやすい。
悪役然としてる姿がまたかっこいい。
亡霊とクローディアスとまた、全然違うのもさすがでした。


柿澤ハムレットは、ホントにぴったりで、彼の代表作にもなるだろうなと思える素晴らしさでした。
見に行けてよかったなと思える舞台でした。


余談ですが、なかなか良い席が当たって、見やすかったんですが、
お隣のお隣に、今を時めくH.Kさんがお座りになって、思わず高ぶってしまいました。
本当に普通の感じで、目立たないようでしたが、私はマスクをしてても、目でわかったよ~
さらに、その方の斜め後ろには、O.Sさんが、またY.Eさんもお隣にいらして、、、すげー席だと
感動してました。
でも、芝居が始まると引き込まれちゃって、気にならなかったですが。
(カテコ3回目の前に、お三方とも退場されました)

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地球ゴージャス三十周年記念公演 「儚き光のラプソディ」 見てきました

2024-06-02 01:49:56 | お芝居
地球ゴージャス三十周年記念公演 「儚き光のラプソディ」 明治座 2024.05.08 12:30~

お友達がチケットを取ってくれて、見に行ってきました。久々のゴージャス。
歌ありダンスあり、とても楽しい舞台でした。

場所が明治座だけあって、会場の周りにのぼりが・・・・




そして会場の中には、大きなパネルもありました。


それと、このメンツなので、、、お花がめっちゃたくさん来てました。







話の内容は
「「ここはどこだ」
ひとり、またひとりと謎の白い部屋に集まる人たち
共通することはただ一つ、
それぞれの「逃げたい」という強い感情が溢れそうになった瞬間に
目の前に現れたという「扉」。
その扉を開くと、この部屋が現れたという。
「ここはどこだ」

集まったのは7人の男女。
孤児院で育ったという青年‥
謎のジョッキー‥
軍服を身に纏った男‥
ホテル支配人に、ひまわり畑から来たという二人の男
そして老婆‥
生きていた場所も時代も様々である。

部屋の中で繰り広げられる会話により、
互いの関係が微妙に、でも確実に変化する。
何故この人と 何故この部屋で 何故この時に
私たちは出逢ったのか」(公式より)


舞台上には白い壁の部屋が。
歩絵夢(中川大志くん)が扉を開けて入ってくる。部屋には老婆のすずさん(保坂知寿さん)がいる。
老婆の若い頃の話


すると、サラリーマンのSJ(寺脇さん)が
ホテルの支配人マット(三浦涼介くん)が
動物の声が聞こえる競馬のジョッキーの仁義(風間くん)が
サラリーマンの友人甲斐(岸谷さん)
が入ってくる。

歩絵夢は孤児で児童養護施設にいたけど、自分が里親に選ばれるように、仕向けて・・・

すずさんは、昔、手紙をやり取りしていた少年兵との話。。。それが福くんの戦友の実

寺脇さんと岸谷さんは親友。お互いの家族とも仲良しだったが、
寺脇さんは岸谷さんの奥さんとひかれあい、そして寺脇さんの一人娘は岸谷さんに恋してるという
ちょっと複雑な関係

ひとりひとりのエピソードがしっかり描かれ、どのような人生を歩んできたかが語られる。


今までまったく接点もなかった、5人が何でここの部屋にあつまったのか。
みんな、なぜ自分がここに来たかわからないが、それぞれ自分の人生に悩みや後悔を抱えていて、それから逃げようと思った時に
この扉が現れ、扉を開けたらこの部屋だったことがわかる。

この部屋は、各々の悩みや葛藤を吐露するための部屋。誰かに話すことで、ちょっと心が軽くなる。

すると、ここに、若い兵隊さん(鈴木福くん)寅吉が入ってくる。
彼は特別少年兵として、太平洋戦争を戦っているところだったけど、扉が現れて、そこを開けてここにきたようだった。

兵隊さん以外は現代を生きているもの。なので、「日本は負ける」こを教えて、また元の時代に戻ることを
止めようとするが、彼は戦場に戻ってしまう。

そのとき、すずさんと歩絵夢も一緒に戦場の世界へ、、、、ここで、すずさんは実と実際に出会うが・・・
実は突撃していってしまう。

実際の戦場を見て、平和を誓い、すずさんと歩絵夢は白い部屋に戻る

白い部屋に集まった面々は、それぞれ前に進もうと誓う。
そして、ひとりずつ部屋を出ていく。
最後に残ったすずさんを迎えにきたのは、あの学徒兵の寅吉。
二人で手をとりあって、部屋を出ていき、幕



ひとりずつ白い部屋に入ってきて、いったい何が始まるの?と思ったけど、
この舞台のテーマは反戦でしたね。今の世の中に対して、、、未来への警鐘ともいえる内容で、
とっても深いテーマだなと、でもゴージャスらしいなと感じました。

1幕で、ひとりずつのエピをしっかり描き、2幕でテーマに沿ってしっかりまとめるという
ゴージャスの舞台の手法は、今回も同じで、、、、ちょっと安心しました。

太平洋戦争のことは、私たちは実際に知ってるわけではないけど、
あんなにも若い兵隊さんたちが、半ば洗脳されるように、戦地に行って、
日本が負けるなんてありえないと思って戦っていたことが、悲しすぎました。
こういうことは、伝えていかないとダメなんですよね。

今回のゴージャス、30周年ということもあってかどうかはわからないけど、
すごく重厚なテーマで、、、だけど、ゴージャスっぽく、笑えるところもあり、
そして、歌とダンスで楽しませてもらいました。



キャストの感想
中川大志くん
シュッとした立ち姿で、めちゃくちゃかっこよかったです。
「歌妖曲」見に行けなくて(残念)でもWOWOWで見たけど、このとき、歌が上手いなって思って、
今回もその素敵な歌声を披露してくれて、感服でした。
座長さんとして、この舞台をしっかりまとめてるって感じでしたよ。

風間俊介さん
めっちゃうまいね~騎手の場面の鬼気迫る姿、引き込まれました。
すごいね。場を全部持っていく感じの、すごいオーラでした。
あと、発声がいいんですね。ちょっと声がかすれてたけど、セリフがとても聴きやすかったです。

鈴木福くん
もうこんな大人になって(笑い)
歌もダンスもうまくてびっくり。なかなか出てこないから何の役なんだろうって
途中心配になっちゃった。
あの時代にとてもまっすぐに生きている青年。すごく伝わってきました。

三浦涼介さん
どうしても「シバトラ」を思い出しちゃうんだけどさ。。。。20年くらい前?
たたずまいからして魅力あって、ステキでした。
ちょっとクールで、だけど、面白い人という役でしたね。
歌の場面ではっちゃけてる姿もよかったです。

保坂さん
さすが、、、歌を歌いだすと、シーンと聞きほれてしまったです。
老婆っていう役がね。。。なかなかでしたよ。

佐奈さん
福くん演じる学徒兵の戦友だったけど、この舞台のキモとなる役。


そしてゴージャスの二人。
岸谷・寺脇コンビは、そのままでした。
二人の掛け合いは、相変わらず最高でしたね。
劇中でも親友の役だったけど、、、、ちょっと一筋縄ではいかない恋愛に悩む姿は、
あんまり、今までのゴージャスで見れなかったので、新鮮でした。
最後はうまくおさまってよかった。

幕間にお弁当食べました。「地球ゴージャス三十周年記念御膳」
食事会場で食べるんですが、、、美味しかった~
でも、楽しくおしゃべりしながら食べてたら、時間がたってしまって、
あと5分とかで、、、最後せわしくなっちゃった・・・



また、次の公演も見に行きたいと思います。

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「帰れない男 〜慰留と斡旋の攻防〜」みてきました

2024-05-21 23:09:49 | お芝居
M&Oplaysプロデュース「帰れない男 〜慰留と斡旋の攻防〜」 本多劇場 2024.05.03 13:00~

なかなか面白そうなキャストだなと思ってチケットゲット。
林遣都くんや山崎一さんは、もう言わずもがなの演技にちがいないけど、
個人的な興味は、藤間爽子さん。藤間流の家元であり、阿佐スパの劇団員という。。面白い経歴なんで。
そして「マイファミリー」の印象がめっちゃ強い。

ということで、楽しみにGWに行ってきました。

話の内容は
「思い返すと、その屋敷は確かに立派な門構えではあったが、迷子になるほど中が広大だったとは、男は思いもしなかった。
 男は、気まぐれに親切にした若い女に招かれそこへ来た。最初、女はこの屋敷の女中かと思っていたら、実は主人の女房だった。年の離れた亭主を持つと、若くともこんなアンバランスなムードを身にまとうようになるのかと、男は勝手に納得する。
 屋敷の中は薄暗い上、廊下も恐ろしく長く、部屋の数も分からなかった。
 数日経って、友人が連れ戻しに来たが、男は「帰ろうにも出口にたどり着けないんだ」などと困った顔をする。

 中庭を挟んだ向かいの広間で、夜ごと催される誰かの宴。その幻想的に揺らめく人影をぼんやり眺める女に、男は次第に惹かれていく。男を躊躇させるのは、留守がちで、まるで自分の妻を斡旋するかのような、主人の謎の振る舞い。
 引き留めるわけではないが、時折、何やら共謀をほのめかすような女と、その主人との間で、男は次第に正気を失っていく……。」(公式より)

まず、セットが素敵で・・・
真ん中に客間があって、舞台奥側に窓があり、その先に中庭、大広間が見えるという感じ。
客間の手前側に廊下を配し、客間から台所とかに行くのに、その廊下を通るので、
すごく奥行きを感じたし、家の内部をうまく表していたと思う。
このセットだけで、ちょっと感動でした。


客間での男(林遣都くん)と女(藤間爽子さん)の会話から始まる。
雨が降っているのが見える見えないというような会話。。。もう一人いるのは、このうちの書生のような存在の男(新名基浩さん)
お茶を持ってきたりと女中(佐藤直子さん)が出入りする

町で馬に轢かれかけたその若い女を男が助け、そのお礼と汚れた服を洗うために、女(瑞恵)の屋敷に招かれたらしい。
男は野坂という作家。帰ろうとするのを引き留められる。女は思わせぶりな態度をとるので、野坂も興味をもつ。
そのうちにこの家の主人(山崎一さん)が帰ってくる。
主人は野坂のファンであるようで、ゆっくりしていってほしいと言う。
野坂は一晩泊まることとなる。

数日後、すっかりこの家に慣れている野坂。ここで小説を書くこともしている。
そこに、野坂の友人の西城(柄本時生さん)がやってくる。
野坂には妻がいて、その妻は野坂の知り合いのクボと不倫をしているらしい。
そのクボは自殺をしてしまったようだ。
さらに、西城は野坂の妻に惚れているようだ。彼女のことを考え、野坂に家に帰るように言う。
が、野坂は、この家の主人と奥さんの夫婦関係の興味があり、この家に滞在したいというのだった。
この家の主人は、嫉妬しながらも、野坂と妻の瑞恵の関係を気にしているらしかった。
そして、野坂はだんだん瑞恵に惹かれているのがわかる。

野坂と瑞恵に何かがあったのかなかったのか。。。わからないまま、野坂は滞在。
そして、野坂は家に帰ったようだが、、、
実は、この家の屋根裏に隠れていた。女中が彼の潜伏をサポートしていたようだ。
瑞恵もその後姿を消す、が、彼女も家の中に隠れていた。

嵐の日、二人は、再び出会う。そして気持ちを確かめ合った。

その半年後。雪の日に男がこの家を訪ねてくる。
この家で書き始めた小説が出版されて、その祝いの席を、大広間で行われるらしい。
主人が相手をしていて、瑞恵は大広間で花を活けているようだ。
大雪の影響で、頼んでいた仕出しが届かなくてちょっとイライラしている面々。
客間にみんな集まってきたが、はさみがないと瑞恵と女中とでいい争いになる。
流しになかったから大広間にあるのではと、広間に行こうとする女中に、野坂が
「君はいつもそうだ。確かめればいいじゃないか」と突然声を荒げる。

すると、主人がフラフラと部屋を出て大広間に。中庭の向こうに見える姿。。。
はさみで自殺を図る姿が映る。

そして幕。


なかなか、解釈が難しい話だった。
タイトルの「遺留と斡旋の攻防」というのが、よくわからなくて、、、うーん。私の理解力が乏しいのかな。
遺留と斡旋。。。まあ、主人が野坂に対してしたことといえば、そうなんだけど、
若いきれいな後妻を野坂に斡旋し、その様子を見てスリルを味わって、妻との関係をもっとよくしようと
してたってことですよね。主人は。
だけど、それがかなわず、三角関係に負けてしまった。
確かに、客間での野坂と瑞恵の様子。特に野坂が瑞恵を叱った場面で、二人の関係を悟ったからという
ことなんだろうけど、自殺をするってのが唐突すぎて。
主人は最後、自殺する必要があったか?私はちょっとびっくりしちゃったんだけどな。
なんか、よくわからずに、モヤモヤした感じで終わっちゃいました。


キャストの感想
野坂の林遣都くん
いやあ、声に表情があるんですよね。表情がちゃんと見えなくても、声でわかるという。
すごい役者さんだなあ。舞台、もっともっとやってほしい。。。
でも、チケットが取れなくなってきてるから、複雑。


瑞恵の藤間爽子さん
流石家元だけあって、和装の着こなしとか、所作が素敵だった。
そして、色っぽかった。割と童顔だけど、めちゃくちゃ艶っぽかったです。


主人の山崎一さん
もう、言わずもがなの存在感。
ちょっと外から見ているような感もあるんだけど、妻と野坂のことが気になって仕方ないという
だけど、大人なふりをして、若い妻を自由にさせてるぞっていう感が出てるのがおかしかった


西城の柄本時生さん
出番はそんなになかったけど、出てくると、何となく場をさらってしまう不思議な魅力。
一番普通の人って感じでしたが、まあ、野坂の奥さんに横恋慕してて、最後は結婚してしまうんだから
それなりにしたたかだったのかも。

書生の新名基浩さん
いい味だしてました。くすっと笑えるような演技で、場をなごませてくれました。

女中の佐藤直子さん
彼女もスパイスだった。特に書生の新名さんとのやり取りはおかしかったな~

難しい話ではあったけど、セットがめちゃくちゃ素敵で、そこに一番感動しました。
家の中、廊下、中庭。。すごく面白く見せるセットで、この物語の不思議な感じと相まって、
ステキな雰囲気を作り出していたと思います。
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「鴨川ホルモー、ワンスモア」 見てきました

2024-05-12 00:50:30 | お芝居
ニッポン放送開局70周年記念公演 「鴨川ホルモー、ワンスモア」 サンシャイン劇場 2024.04.25 19:00~

ヨーロッパ企画の上田さんの脚本・演出で、万城目さんの「鴨川ホルモー」を舞台化。
上田さんと聞いて、チケットをゲット。ヨーロッパ企画の面々も出るし・・・と。


万城目さんの小説は読んだことがなかったんだけど、とても興味があって、
とはいえ、最近私は読書ができない体質になってしまいまして(もう歳なんです~)
ただ、「鴨川ホルモー」にはめちゃくちゃ興味がわいて、私にしては珍しく予習を。。。
そう、映画を事前に見たんです。すごく面白かった。。。
芦名星さんが出てたのが、胸にぎゅっときてしまいましたが。

ということで、あの世界観をどうやって舞台化するんだろう。
映像ならできることも、、、舞台だよね。ホルモーの場面はやっぱり映像だよね~なんて
想いながら楽しみに向かいました。

いやあ、めちゃくちゃ面白かったし、楽しかったし、さすが上田さんだと感動でした。


さて、話の内容ですが
「2浪したのち京大に入学した安倍が、怪しい先輩の誘いと早良さんへの
一目ぼれに任せて入った「京大青竜会」なるサークルは、
千年の昔から脈々と続く謎の競技「ホルモー」をするサークルだった。
当惑とときめき、疑いつつ練習、そしてこの世ならざる「奴ら」との
邂逅。俺たちが開けたのはなんの扉だったろうか。世界の謎よりも魅惑
的な彼女の鼻、そして押し寄せるリグレット。すべては思い返せば喜劇。
鴨川ホルモー、叶うならワンスモア。」(公式より)

セットがなかなかよかった。。。鴨川の河川敷があって、、、なかなかの傾斜だったよね。
それが左右に分かれて移動すると、安倍の部屋になって。
土手の上が居酒屋「べろべろばあ」にもなるという。

ストーリーテラーのような形のべろべろばあ店長(中川さん)が前説のような形で、登場。
そこから舞台が始まる。
鴨川の河川敷にキャストが集まり、何かを見て盛り上がっている。。。そしてオープニング。

安倍(中川大輔さん)は京都大学に二浪して入学。同じく新入生の高村(鳥越裕貴さん)といるとことに、菅原(う大さん)、清原(石田さん)、大江(片桐美穂さん)から
「京大青竜会」というサークルのビラをもらい、勧誘される。そして新歓コンパへ誘われる。
とりあえず、コンパにはいってみようと会場の居酒屋「べろべろばあ」に行くと、そこで同じく新入生の早良京子(八木莉可子さん)に一目ぼれし、「京大青竜会」に入ることとする。
同じ同期として、芦屋(佐藤寛太さん)、松永(男ブラの平井さん)、楠木(清宮レイさん)、紀野(藤松祥子さん)と坂上(ヒロシエリ)さんのコンビ、双子の三好兄弟(角田さんと男ブラの浦井さん)がいた。

安倍と高村は安倍の部屋で、「京大青竜会」について話したり仲良くなっている。ある日、京子と町で会った安倍、遅くなった京子に自転車を貸すからと下宿まで連れてきたが、そのまま京子は安倍の家で寝てしまう。そんな日々をすごしていると。

夏のある日、安倍たちは先輩から吉田神社に集められる。そこで初めて「京大青竜会」がなんであるかを知らされる。「ホルモー」という1チーム10人で行う競技をする団体で、その「ホルモー」とは、鬼や式神たちを鬼語で動かし、相手と戦うものだった。京都には、立命館大学の白虎隊、京都産業大学の玄武組、龍谷大学のフェニックス、そして京都大学の青竜会と4チームあり、対抗戦を行っているとのことだ。ちょうど10人の同期たち、鬼語を練習する訓練が始まる。途中抜けようとする者がでたりするが、何とか10人ともそのまま参加することとなる。
いよいよ安倍たちのホルモー初戦。京大はいい感じであったが、高村の失策で負けてしまう。高村は「ホルモー」と叫び、、、次に現れたときはちょんまげ姿だった。

菅原たちは引退し、いよいよ安倍たちの代に引き継がれる。
安倍と高村は安倍の部屋にいる。が、そこで安倍は、自分が想いを寄せていた京子が、芦屋と付き合っていることを聞かされる。芦屋は高校時代の彼女の山吹巴(日下七海さん)と付き合っていたが、彼女と別れて京子と付き合っていたようだ。山吹は京大に落ちて浪人した末に、同志社大学に入学した。
楠木は引っ込み思案な性格だが、安倍に好意をもっていた。その楠木のことを松永は好きであった。松永は楠木をバイクでデートに誘うが、なかなか気持ちが伝わらない。
また、双子の三好兄弟は、大江先輩に好意を持っていて、お互いライバル視していた。
安倍が部屋にいると京子がやってきた。京子は芦屋が元カノの山吹といるところを目撃し、ショックを受けて安倍のところにやってきたのだった。そこでまた京子は眠ってしまう。
その寝顔を見て、京子の鼻の形が好きだった安倍はその鼻をさわろうとしてしまう。そのとき目を覚ました京子はびっくりして安倍のことを殴り出て行ってしまう。その後、芦屋が安倍のところにやってきて、安倍のことをボコボコにしてしまう。
同じころ、松永は楠木に振られ、また三好兄弟も大江先輩にふられてしまう。

安倍は菅原に「京大青竜会」をやめたいと話す。芦屋とは一緒にやっていけないと。しかし、代替わりして契約したのでもう抜けることはできないと諭される。
すると大江が、第十七条を使えばいいのではと言いだす。十七条とは「京大青竜会」を2チームにわけて「ホルモー」を行うことだった。他の大学も同じように2チームずつにすることが必要である。
まずは、安倍が5人を集めないといけない。芦屋が仕切っている「京大青竜会」からあと4人引き抜かなければいけない。高村は安倍の陣営。あと3人は三好兄弟と楠木も入ってくれた。
三好兄弟も芦屋をよく思ってなかったらしい。

一方芦屋に振られた山吹は、芦屋への復讐を考えていた。そこに「べろべろばあ」の店長が、昔は同志社大も参加していたのだと話し、とっておいた同志社大黄龍陣の黄色い着物を渡す。山吹は着替えて参加することとする。

「十七条ホルモー」が始まる。安倍たちの京大ブルースは勝ち進み、決勝は芦屋たちの京大神選組と。戦いは最初は芦屋たちが優勢。というのは、ブルースで一番戦力になっていた楠木がこの日はコンタクトの上から眼鏡をかけていて、よく見えなくて不調だったから。楠木は安倍のことが好きだったので、ちょっとコンタクトにしてみたが恥ずかしかったので、その上から眼鏡をかけていたからだった。
そこに、突然山吹が乱入してくるが、まったく勝負ができず、撤収させられる。
楠木は眼鏡をはずし、いつものペースに戻って、安倍たちブルースが勝利を収めた。

翌年、安倍たちが鴨川の河川敷に座っている。京大は新入生が入ってくる。安倍たちはビラを手にして、新人勧誘に出かけようとする。


この日は、おまけトークショーがあって、ゲストが、バイク川崎バイクさんでした。
前日がチョコプラだったと聞いて、ちょっとがっかりしたのは内緒です。(チョコプラ大好きなもんで・・・)

で、彼もトークショーで言ってたんですが、最初と最後のシーンが、鴨川の河川敷での新人勧誘に出かける場面で、
同じシーンを繰り返したのがとてもよかった。。。と。
私もまったく同じことを思いました。そう、最初は??という感じで始まり、そこからホルモーの説明とか、そういう風に話が始まって、
どういうものかがわかってから、代替わりした面々が、同じように新人勧誘にでかけるところで終わる。
話の内容がわかってから、もう一度同じシーンをみるというのが、なんか腑に落ちたというか、すっきりした感じで、とてもよかったです。
さすが上田さんの構成だと思いました~

映画版のオニたちのビジュアルが可愛くて、今回もその子たちが、プロジェクションマッピングで暴れまわってるのを見て
すごい感動でした。今や、プロジェクションマッピングを使えば、映画とおなじような感じでもできちゃうんですね。


ホルモーというよくわからない(笑い)100年も続くゲームの話が真ん中にはあるけど、
基本的に青春群像劇で、恋愛の描写も多かったりで、ちょっと微笑ましい感じがね。。。

で、どのキャストにもちゃんとスポットが当たるように作ってあるので、いろんな人に入り込めて楽しかった。
見に来てよかったなぁ
ホントに楽しい芝居でした。

私は若手キャストはほとんど知らなかったのですが、人気がある方たちみたいで、その方たちのファンが多かったようでしたよ。
それと、男性ブランコのファンの方もけっこう多い印象を受けました。



さて、主なキャストの感想。

メインのキャストの方も、なかなかよかったのですが、
一番印象に残ったのが、
双子の三好兄弟(角田さんと男ブラの浦井さん)
いやあ、似てる!似てる!どっちも別々で見てたときはそんな思わなかったのに、めっちゃ似てる。そこに感動。
シンクロしてるし(笑い)、同じ人好きになるし、、、


それから紀野さん役の藤松祥子さん。
この前の「切り裂かないけど攫いはするジャック」にも出てたし、ねもしゅーさんの舞台にも出てて、
はつらつとした演技のイメージだったけど、今回もめっちゃ元気な女子学生さんでした。


主演の安倍の中川大輔さん
私は初めて拝見の方。もしかしたら、テレビとかで見てるかもだけど。。。
安倍は映画のイメージが強い役ではあったけど、、、舞台版の安倍でしたね。すごくはまってました。
シュッとした姿だから、普段はかっこいい役やってるんだろうけど、この安倍の情けなさ、振り回されっぷりがよかったです。
でも、芯はある学生さんを楽しそうに演じてましたね。


早良京子の八木莉可子さん
初めてみた方なんですけど、初舞台とかで、でも、雰囲気でてましたよね。映画の芦名星さんとはちょっと違った感じではあったけど、
こっちの京子さんの方が好きかも。芦屋に振り回されて、で安倍を振り回して、、、罪だわ~


高村の鳥越裕貴さん
彼は「あいつが上手で下手が僕で」に出てた方ですよね。それと、「リバー」にも出てましたね。
うん、ちょんまげが似合ってた(笑い)なかなかなアホさ加減の高村にピッタリだったです。


楠木の清宮レイさん
すごくよかったです。乃木坂の方なんですね。安倍に気持ちを伝えるところとかよかったし、ホルモーでは大活躍だし、、、
映画版ではちょっとコミュ障気味だったけど、めっちゃ可愛い楠木でした。


松永の男ブラの平井さん
楠木のことがあんなに好きなのに、、、相手にされず、振られてしまって、叫んでる姿がおかしかったです。。
あのシーンは、いつまででもやってていいそうで(上田さんに言われたと、おまけトークで言ってました)


京大青竜会前会長のう大さんと、龍谷大のユウスケさんのかもめんたるのお二人
う大さんはそのまんまだった。演技してないんじゃないかってくらい、素の感じでした。
ユウスケさんは女装。。。笑っちゃった。


ヨーロッパ企画の面々
とくに居酒屋店長の中川さん、大活躍。
まさかの歌まで披露とは(笑い)さだまさしさんから山崎まさよしさんまで。。。
開演前のアナウンスから、ホントにお疲れさまでした。
あと、酒井さんが相変わらず小道具を作ってるのがおかしかったし、ホルモーの実況もよかったです。


ホルモー語、、、面白いしはまりそうだけど、難しい。
「げろんちょりー」しかわからんかったです。

でも、映画版を見ていってよかったなと。いきなりゼロからのスタートだと、ここまで楽しめたかわからなかったです。
まあ、ヨーロッパ企画っぽい演出だから、それなりに楽しめたとは思うけど。


ヨーロッパ企画は、秋に本公演があるので、また楽しみに見に行きたいと思います。


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「カラカラ天気と五人の紳士」 見てきました

2024-04-29 23:49:59 | お芝居
シス・カンパニー「カラカラ天気と五人の紳士」 シアタートラム 2024.04.20 14:00~

シスカンパニーの公演。今回は別役実さんの不条理劇。
豪華で、一癖二癖ありそうなキャストがそろったなと言う印象。なんか嬉しい。
特に、高田聖子さんと中谷さとみさんが、そろって新感線以外の舞台で見れるというのが嬉しかった。

話の内容は、

「ある日、ある所に、「棺桶」を担いでやって来た五人の紳士たち(堤真一・溝端淳平・野間口徹・小手伸也・藤井隆)。
どうやら、五人のうちのひとりが懸賞のハズレくじでもらった景品らしい。
せっかくの景品を役立てるためには、仲間の一人が死んで棺桶の中に入らねば、
と、五人の議論が始まった。
いかに本人が死を意識せず、痛みを感じる前に死ねる方法がないものか、、、と
模索する五人。
そこへショッピングバッグを抱えた女性二人(高田聖子・中谷さとみ)が現れた。
彼女たちは、同じ懸賞の当たりくじの当選者たちだったのだ。
そして、その一等賞の景品とは・・・?」(公式より)

開演の少し前に、生演奏のヴィオラ奏者の穂高真奈美さんが登場。浮浪者のようなかっこうで。。。
そしてセットのベンチに座る。

セットは、駅のホーム。地下鉄のホーム。
会場に入った時に、あまりに普通にホームだったんで、二度見しちゃいました。え?何?って。
ただ、ホームに柱があり、そこに梯子がとりつけられている。。。

開演になって、
堤真一、溝端淳平、藤井隆、野間口徹、小手伸也5人のキャストが、棺桶をもって入ってくる。
まずは、棺桶を台の上にどう置くかでのあれこれ。
2つの台を、離れた場所において、それでは棺桶が置けないと、、、なんだかんだと話し出す。
不条理劇ですからね。

棺桶は、小手さんがクイズ付きの抽選で、アメリカの首都がニューヨークと間違えた答えを出したら、
ハズレの一等賞で当たったものらしい。組立図もあって、それで組み立ててからホームまで運んだらしい。
なぜ、ホームかとかは語られない。

棺桶があるならそこに入れる死体も必要ということで、この中の誰かが死ねばいいとなり、
なぜかそれが野間口さんが。。。ということになる。
ここで、仕切っているのは小手さん。野間口さんはホームの柱についた梯子に登らされる。
でも落ちて痛いのは嫌だという野間口さんに、落ちるときには死んでるから痛くないという、意味不明な理屈をつける。
その死に方は、天井にある電球をはずして、ソケットに指を突っ込むと感電して死ねるという。。。
野間口さんは、しぶしぶと電球を外そうとするが、電球が熱いためなかなかできない。

と、そこに、高田聖子、中谷さとみ2人のキャストが登場。
カートの中から布を出して下に敷き、そこに各々の荷物を広げだす。が、二人の荷物を置く場所を傘で区切るのだが
その傘の置き場所で、ひと悶着ある(ここが真ん中だとかなんとか)
二人は死のうとしてきたらしい。最後の1本のタバコを吸いだす。。。と、5人の男たちもそのタバコを吸わせてもらおうと、
ケムリだけでもと二人に群がっていく。
二人は賞品でもらった青酸カリを持っており、それで自殺しようとしている、
その青酸カリは、棺桶のクイズの正解の中の1等のものだ。

二人は棺桶があるなら、自分たちが死んだらそれに入れてもらおうと、交渉しだすが。。。
棺桶は組み立てるときに蓋をしてしまったので、開かないとなり、高田聖子さんが傘で暴れまわる。

ここのところ、雨が降っていないらしい。二人は持っていたラジオで天気予報を聞こうとすると、
ラジオのニュースで、賞品の青酸カリを送るはずが誤って重曹を送ってしまった」と流れた。
二人はショックを受け、馬鹿にされたと怒って、傘を振り回してホームから出て行ってしまう。

残された男たちは、二人の女が残していった荷物の中からラジオをつけると、
傘を振り回した女二人が、踏切から特急列車に突っ込み、バラバラになって死んでしまったというニュースが入る。
男たちは、棺桶のふたを荷物にあったくぎ抜きを使って開け、そこに荷物を収める。

雨は降っていないので、水もない状況。男たちはここで死を待っていくのか。
天井から白い糸が垂れてくる。誰かクモを助けた?
男たちは思い思いの場所で、その時を待ち始める。。。幕



不条理劇だから、かみ合わない、筋が通らないっていうのは、そうなんだけど、
だけど、なんかおかしくて、笑ってしまう。そんな感じの芝居だった。
大体、間違った答えをした人の中から当選とか、その景品が棺桶とか、、、意味不明だもんね。
意味が分からない会話も続くけど、なんかおかしい。

棺桶を置く台の場所だって、梯子の下に置いた台をどうするかとか
どうでもいいことなんだけど、それを延々と意味のない会話で真面目に続けていく。。。
うーん、なんか日本って平和だなって思っちゃいました。(この考えこそが意味がないかもだけどね)

途中から出てきて、場をさらった、聖子さんと中谷さとみさんは圧巻でしたね。
めっちゃ笑っちゃったし・・・

カラカラ天気って、タイトルは?って思ってたけど、
後半で雨が降ってなくてカラカラ天気なんだという状況だと説明があって、
そっか水も飲めないという過酷な状況なのねと理解。
こういう状況だと、女性の方が度胸が据わってるのかも。
棺桶に入るのにどうやって死ぬかとか、あーでもないこーでもないと言ってる5人より、
あっという間に傘を持って特急に突っ込んで死んじゃう女性二人。
いやあ、すごいです。


キャストそれぞれの感想を書くまでもないけど。
堤さんより、めっちゃ小手さんが目立ってたのがなんかおかしかった。
それと、中谷さとみさんを新感線以外で拝見するのは初めてで、なんか新鮮でした。


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