もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

劇団た組 「ドードーが落下する」 見てきました

2025-01-25 00:43:24 | お芝居
劇団た組 「ドードーが落下する」 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ 2025.01.19 14:00~

前から一度見てみたかった、「た組」の芝居。加藤哲也さんのお芝居は何度か見てますが、
「た組」としてのお芝居を見たかった。毎回スケジュールが合わず、逃していたんだけど、
今回ようやく何とかなったので、遠いけど横浜まで行ってきました。

「ドードーが落下する」は再々演とのこと。今回はかなり演出を変えているといことなので、
初見の私でも大丈夫かな~と思いながら。。。

話の内容は
「芸人として活動する夏目は妻の家族からは相手にされていないが、相方の賢や友人達からは面白いと評価されている。
ある日、夏目は自分だけに聞こえる声に気が付く。しばらくの間、声に従った夏目は病院で一人になってしまう。」(公式より)

見終わっての率直な感想。
難解でよくわからなかった・・・・・・
要は、夏目は精神的な疾患がある状態だってことですよね。

セットは、どこかの部屋のようで、二方向に壁が配置されていて、ソファと照明のみ。
壁にはものを取り出せるような(小道具を)、棚が配置されている。


まず夏目が一人でだれかと話しながら出てくるんだけど、電話でもなく、
誰かとではなく、一人でしゃべっている。夏目は入院の時の服みたいで、
ここは病院?と思いきや。。。
部屋の壁を乗り越えるように、キャストたちが登場。

ここから回想シーンに入るよう。
夏目は賢とコンビをくんだ芸人だけど、売れてはいない。賢は介護の仕事を始めたようだ。
夏目は妻の実家に住んでいるが、稼ぎがないので、お金を入れることができなくて妻にも
ぼやかれている。
ネタは夏目が書いている。賢が笑うかどうかがネタのポイント。
だけど、ライブではなかなか受けない。
ライブのあと、仲間と飲み、カラオケボックスで泥酔してしまう夏目。

アルバイトを始めるも、出来が悪く、リーダーに呆れられ、怒られる始末。
この人はいったい?あ!病気なの?最初が病院だったみたいだし。。。と思ってると、
中学生くらいから薬を飲んでいたらしい。
でも、飲まなくなると、幻聴が聞こえるようで、舞台に穴をあけたり、だんだんとおかしな行動をするようになっていく。

妻とも離婚することになり、そして賢は結婚することを機にお笑いをやめることとなり。。。
ようやく、夏目は賢に病気のことを話す。薬を最近飲んでいなかったから、悪化していたことも。
それから、いつもの仲間にも病気のことを話すと、そのことをカミングアウトすればいいのでは?と提案されるが、それは夏目は嫌だといい。口論となってしまう。

その後、夏目は部屋にいる。壁から人の声がするらしい。夏目はネタをやってみると。壁の向こうの人も笑う。
そこに賢がやってきて、そのネタでまた大笑いして。。。幕


そんな感じの話で、夏目の日常を何が起きるわけでもなく切り取って、
病気が発症、悪化して、みんなにその病気のことがばれて。。。という物語。
そのわりに、暗い雰囲気はなく、違和感はありながらの、ほっこりした感じもあって、不思議な舞台だった。
夏目が基本的には優しい性格だからかな。流れてるのんびりした雰囲気は。
でも、何を言いたいのかは、結局よくわからなかったな~

あと、キャストが出てきたり捌けたりが、壁の上から降りてきたり、壁を登って上にねそべったりというのが
なかなか斬新でした。
芝居の最後は、みんな壁の上にいた人が、壁の向こう側におちていくというのは、シュールだったな~
夏目の周りには誰もいなくなったってこと?

キャストの感想としては、
とにかく夏目役の平原テツさん。
たぶん、どこかのお芝居で拝見したことはあると思うんだけど、素晴らしいですね。
セリフ量もすご多いし、通常の状態のときや発症してるときなど、その場その場に応じて
演じるのは大変だと思うんだけど・・・
すごい役者さんだなと思いました。

賢の金子岳憲さん
初めて見る役者さんでしたが、受けの芝居というか、夏目と賢の笑いに対する
熱量の違いというのが、よく出てて、面白いな~と感じました。

芽衣子の今井さん
今井さんは鯖江と二役だったんだけど、芽衣子のときは、そのままのかっこで
女性役を普通に演じてて、でも、夏目の妻というのがよくわかって
さすがだなと思いました。


初めて見た「た組」は、ちょっと難しかったかな~と思ったんですが、
わりと、こういう感じのお芝居が多いとのことなので、また機会があったら
挑戦してみようと思います。


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2024年行ったお芝居

2025-01-06 23:21:10 | お芝居
年が明けて、昨年のまとめをしていなかった内容について。。。
自分の備忘録として、まとめようと思います。
昨年行ったお芝居・・・・

2024年行った芝居は下のとおりです。

1. 2024.01.24 19:00~ 「オデッサ」 東京芸術劇場プレイハウス
2. 2024.02.14 19:00~ 風姿花伝プロデュースvol.10「夜は昼の母」 シアター風姿花伝
3. 2024.02.29 18:30~ KERA CROSS第五弾 「骨と軽蔑」 シアタークリエ
4. 2024.03.21 19:00~ 「イノセント・ピープル 〜原爆を作った男たちの65年〜」 東京芸術劇場 シアターウエスト
5. 2024.04.20 14:00~ シス・カンパニー「カラカラ天気と五人の紳士」 シアタートラム
6. 2024.04.25 19:00~ ニッポン放送開局70周年記念公演 「鴨川ホルモー、ワンスモア」 サンシャイン劇場
7. 2024.05.03 13:00~ M&Oplaysプロデュース「帰れない男 〜慰留と斡旋の攻防〜」 本多劇場
8. 2024.05.08 12:30~ 地球ゴージャス三十周年記念公演 「儚き光のラプソディ」 明治座
9. 2024.05.25 14:00~ 彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」 さいたま芸術劇場
10. 2024.06.27 18:30~ ナイロン100℃49thSESSION「江戸時代の思い出」 本多劇場 
11. 2024.08.22 19:00~ NODA・MAP 第27回公演 「正三角関係」 東京芸術劇場プレイハウス
12. 2024.09.01 13:00~ イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」 東京芸術劇場シアターイースト
13. 2024.09.04 14:00~ 月刊「根本宗子」第19号 「共闘者」 TOKYO FMホール
14. 2024.09.12 14:00~ 2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 明治座
15. 2024.09.16 14:00~ 2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 明治座
16. 2024.09.25 19:00~ ヨーロッパ企画第43回公演 「来てけつかるべき新世界」 本多劇場 
17. 2024.10.17 18:30~ 「ピローマン」   新国立劇場小劇場
18. 2024.11.03 13:00~ 「セツアンの善人」 世田谷パブリックシアター
19. 2024.11.13 18:00~ ミュージカル 「グラウンドホッグ・デー」 東京国際フォーラムホールC 
20. 2024.11.17 13:00~ ちからわざ第13回公演「そのいのち」 世田谷パブリックシアター
21. 2024.12.12 18:00~ シス・カンパニー公演 KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 「桜の園」 世田谷パブリックシアター
22. 2024.12.26 19:00~ ハイバイ20周年 「て」 本多劇場 

夏の直人ライブもあったので、見たお芝居の本数は少ないです。
全国遠征したから先立つものがね。。。。

その中から、よかった~と思うものを5作品、選びたいと思います。


5.彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」 
カッキーがすごすぎた。ハムレットそのものでしたね。
他のキャストも、とってもよくて、見ごたえがありました。
ハムレットって、何度も何度も上演されてるし、みんなが知ってるあらすじなわけだけど、
今回のハムレットは、セリフもわかりやすくて、よかったと思います。

4.ニッポン放送開局70周年記念公演 「鴨川ホルモー、ワンスモア」 
映画を予習してから舞台を見たんですけど、あの
オニたちがね。。。プロジェクションマッピングで動き回てって
めっちゃかわいくて、めっちゃ感動でした。オニ語は覚えられないけど。
セットもよかったし、青春劇という感じで、面白かったです。
上田さんの構成もおしゃれでした。

3.イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」
これはね、、、私が時間を間違えて、最初の話が見れなかったという大失態だったわけだけど、
全部見てたら、1位だったかもですかね~
この世界観、いやあ。引き込まれました。
それと、浜田さんの色気抜群の演技も・・・・
現実と過去の話、怪談、そこがシームレスにつながって、腑に落ちる芝居。
さすがイキウメでした。

2.2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 
お祭りですよ。やっぱり新感線は。
主演の生田斗真くんも中村倫也くんも、他のキャストのみなさんもキャラがたってて
わかりやすいし。楽しくて華やかで楽しかった。
何より生田斗真がきれいでした。
そして話の展開は裏切りの裏切り、どんでん返し。え?誰が味方?敵?
すごいスピード感で進むので、見入ってしまってた。
これぞ新感線という圧倒的なお芝居だった。

1.イノセントピープル(NODAMAP)
昨年は映画「オッペンハイマー」の公開や、日本被団協がノーベル平和賞をもらったりと
原爆がクローズアップされた年のように感じました。
そんな中見に行った「イノセントピープル」は、原爆を作ったアメリカ人の話で、
すごく衝撃的な舞台でした。アメリカ人から見た原爆投下も描かれていて、
日本人とは全然違う感覚なんだなと、あたり前ではありますが、びっくりしたり。
でも、実際、携わった人たちのその後の描かれ方を見ると、原爆を使っていいとは
誰も思っていないわけで・・・メッセージ性のある舞台だったと思います。
その後、私も広島に実際に行ったし、NODA・MAPでも長崎の原爆が
取り上げられ、秋クールのドラマ「海に眠るダイヤモンド」でも長崎が舞台だったりと
私の中で、大きなウェイトを占めたので、一番心に残る舞台となりました。


さて、新年あけまして、1月は舞台4本チケットゲットしています。
ネットを見ると、その後も魅力的な舞台が次々と発表になっているので、
今年はたくさん見に行けるといいな~

今のところ、2,025年の最初の観劇は、た組『ドードーが落下する』の予定。
気になっていた、た組を見に行けるのが、とてもうれしいです。

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ハイバイ20周年 「て」 見てきました

2024-12-29 00:48:14 | お芝居
ハイバイ20周年 「て」 本多劇場 2024.12.26 19:00~

再演につぐ再演で6回目だとか。今まで見てこなかったので、今回が初見です。
大倉孝二さん、田村健太郎さん、それからヨーロッパ企画の理子ちゃんが出るのでチケットをゲットしました。
あと、小松和重さんも。

あらすじは、
「山田家の4人兄妹は、かつて自分たちに手を上げていた横暴な父の元を離れ暮らしていたが、母方の祖母の認知症をきっかけに、実家に再集合した。
父の過去の暴力について騒ぐ次男。それについて一向に触れようとしない長男。
「あれから時間も経ってるから、家族をやりなおそう」と希望を見せる長女。
そして兄妹たちが祖母の家に集まる。
酒に酔った父の発言を元に、山田家に再び、暗く熱を持った活気が蘇ってくる。」(公式より)

岩井さんの実の家族がモデルだそうで、岩井さんはこの家族の次男。。。今回はたむけんさんが演じた役だそうです。
あらすじのように、認知症の祖母のところに、集まった家族。。。だけど、お互い分かり合えなくて喧嘩となり。。。
その夜に祖母が亡くなってしまう。そして葬儀が行われる。

という話を(かなりはしょってる)、次男目線と、母目線で同じことを繰り返して、演じられる。

最初は祖母の葬儀のシーンからで、だけどいきなり次男があれこれ言いだし、、、何が始まるんだろうと思いきや、
時間はさかのぼって、実家に家族が集まってくるところに。長男はぶっきらぼうで、弟との関係性もよくなさそう。
長女は世話焼きで仕切りたがり。次女はマイペース。母親は何か一生懸命でバタバタしている感じ。
そして問題の父親は確かに自分本位で暴力をふるう勝手者。そういう構図が見えてくる。
長男と長女、そして母親は父親から理不尽な扱いや暴力をずっと受けてきた。
次男が父親に対して戦闘開始から、せっかく祖母のところに集まった家族が喧嘩になり・・・・・
認知症の祖母はそういう光景を見ても、ぼーっとしているが、その夜に亡くなってしまうのだった。
葬儀の場面。。。

たしかに同じ出来事でも、目線によって見え方も感じ方もかわってくるわけで、
なかなか斬新な芝居だなと。
さらに、次男目線と母目線のとき、問題の父親と長女の夫役を入れ替えるという、これまた斬新な。。。
(この日のアフタートークで言ってたけど、入れ替えは初めてだそうです)

次男目線のときは、次男がいないところで何が起きているかはわからないわけで(逆もまた同じ)
母親は長男とは仲良く話し、父親には離婚を切り出すくらいの関係になっていて。。。

そうだよね。自分のいないところでは、また話がそれぞれ進んでいるんだな~
と、当たり前のことに気付かされました。

岩井さんの家族の実話だということだから、家族の会話が妙に生々しいというか、
どこの家族でもこういうことってあるよね。と納得しながら見てました。
あーいう父親はちょっと規格外ではあるけど、みんなが揃っているところと、
誰かと二人になるとこでの会話がね、ホントにリアルで
すごく面白い芝居でした。

そう、なぜか次男の友達の前田くん。。。彼は家族ではないのに、ずっといるという。
前田くんの存在がすごくシュール。。ときどき「帰りたい」って小さい声で言うのが、ツボでした。

この日のアフタートークは、ゲストはユースケ・サンタマリアさん。
2013年の上演のときに、母親役を演じたそうです。見たかった!
そのときの長男役が滝藤賢一さんで、アドリブがすごかった。。。と言ってました。

そうだよね。私も見に行ったけど「おとこたち」の演出、岩井さんだったんだよね。その時の話も
あれこれしてくれました。
ユースケさんって、テレビで見るのとホントに同じ感じで、アフタートーク面白かった。



キャストの感想

一番印象に残ったのは、やっぱり
母役の小松和重さん
小松さんの女性役は初めて見たけど、なかなかよかった(笑い)
こんなお母さんいるし。途中途中で面白いことしてくれたりしてました。

次男の田村健太郎さん
いやあ、前半の次男目線のときは、なかなかウザかったな~うるさいし。
でも、お調子者で、だけど意外に真っすぐでって、キャラがたっててよかったです。
芝居のタムケンさん久々に拝見したけど、少し太った??

父と姉の夫役の後藤さん
ガタイがいいからね、次男パートでは父親役だったけど、これであの暴力だったら
めっちゃ怖いです~
だけど、母親パートでは、長女の夫で、大きな体を小さくして、父親のご機嫌をとっているのが
これもツボでした。

姉役の伊勢佳世さん
一生懸命生きてる人だなって感じを出してましたよね。
父親から暴力を受けて、だけど、家族のためにって空回りしちゃってる。
いじらしい伊勢佳世さんでした。

兄役の大倉孝二さん
ぶっきらぼうで、ひねくれてはいるけど、本当はすごく優しい人なんだよね。
おばあちゃんと二人のときとか、母親といるときとか優しいもん。
ケラさんの芝居だと、ちょっとずれた感じの役が多いけど、こういう役もいいですね。

理子ちゃんも可愛かったよ~歌声聞きたかった(笑い)


何度も再演されているのがよくわかる、名作だと思います。
見に行けてよかったな~と。。
もう少し前に、前作とかも見たかったなとつくづく思っちゃいました。
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「桜の園」 見てきました

2024-12-26 00:23:59 | お芝居
シス・カンパニー公演 KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 「桜の園」 世田谷パブリックシアター 2024.12.12 18:00~

ケラさんのチェーホフ演出、、、4部作のラスト。
そしてキャストが異常に豪華。
チケットゲットで見てきました~

とても見ごたえありました。
「桜の園」のあらすじは、あちこちで紹介されているので、省略します。
原作をオーソドックスになぞった内容ではありましたが、ところどころに笑えるところがはさまれていて
話の内容は悲しく切ないながらも、楽しくみることができました。

主演はラネーフスカヤの天海祐希さんなんだけど、
私の中ではロパーヒンの荒川良々さんでした。いろんな表情を見せてくれて最高でした。

セットが素敵だった。桜の木が窓から見える子供部屋の風景。
場面転換もスムーズで、屋敷の庭だったり、舞踏会の会場だったりとなっていました。
あと、衣装がとっても素敵でした。

ラネーフスカヤは、本当に世間知らずのお人よしにも「バカ」がつくくらいの女性。
こんなだから、全部取られちゃうんだよ。もっと現実を見なさい!!と、客席から
言いたくなるような存在でした、

ロパーヒンはもとは農奴として仕えてたわけで、それが元領主の土地を奪ってしまうという。
この時代の成功者なわけで。だけど、元のご主人様への気持ちもあって、なかなか難しいんでしょうね。

芝居のラスト、一人取り残されてしまったフィールス。桜の園とお屋敷とともに命を終えるというのが
切なかったです。


主なキャストの感想です。

ラネーフスカヤの天海祐希さん
かっこよかったですね~そして艶やか。
出てこられた瞬間にオーラがすごかったです。
「私、バカだから~」というセリフを発してても、上品だから、嫌みがなくて、
ほんとにこの人はお嬢様で何もしらないのね~と思えました。

トロフィーモフの井上芳雄さん
二番手なの?その割に出番が。。。
というか、あのお姿、、、芳雄さんファン的には大丈夫なんですか?
髪の毛もむしりとられて。。。インパクトがすごかった。

ワーリャの峯村さん
良々さんとのプラトニックでちょっとひねくれた愛情に翻弄される姿が何とも言えず
切なかった。真面目に生きてきたんですよね~彼女は。
そういう役をやらせたら、最高ですね。

アーニャの大原櫻子ちゃん
天真爛漫としててかわいい。めっちゃかわいかった。
芳雄さんを見る目がハートだった・・・

ドゥニャーシャの池谷のぶえさん
のぶえさんは、いるだけで場をさらってしまう。。。
かわいいんだよね。しぐさが。ヤーシャに振りほどかれても色目を使う姿。。
のぶえさんしかできない表情で笑っちゃいました。

フィールスの浅野和之さん
こういう役や浅野さん以外にはいないですよね。
お屋敷に、桜の園に、一番尽くしていたのは彼だったんですね。
ひっそりと動かなくなるフィールス・・・さすが浅野さんでした。

シャルロッタの緒川たまきさん
今回の登場人物の中で、めちゃくちゃ浮いてました。存在が。
でも、かっこいいんだよね。

ガーエフの山崎一さん
みんなに諭されても諭されても、おしゃべりがとまらない。。。
彼も現実逃避をしていますよね。
で、妹にも頭が上がらないのか。。。

ロパーヒンの荒川良々さん
上にも書いたように、私の中では、主役でした。
良々さんといえば、出てくるだけで笑えるとか、怪演につぐ怪演とかのイメージが強いんですが、
今回は真面目な役で、わからずやの一族に真摯に向き合ってというのが、
良々さんの一面を引き出しててとてもよかったです。
もともとのご主人様の土地や屋敷を手に入れてしまうという複雑な役で、
この芝居のキーマンともいえる人物だったと思います。

名作のこの話をKERAさんの演出で見れてよかったです。
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「そのいのち」見てきました

2024-11-29 00:14:08 | お芝居
ちからわざ第13回公演「そのいのち」 世田谷パブリックシアター 2024.11.17 13:00~

佐藤二朗さんの脚本で主演が宮沢りえさん。
なかなかすごい組み合わせじゃないですか~ということで、チケットゲット。
なかなか行ける日がなくて、東京の千秋楽になってしまいました。

中村佳穂さんの「そのいのち」という楽曲にインスパイアされて、佐藤二朗さん本を書いたそうです。
その楽曲を知らないので、、、何ともいえないのですが。

話の内容は
「マンションのキッチンで煙草を吹かす至って平凡な女性、山田里見(56)。彼女は介護ヘルパーである。新たな雇い主である相馬花(24)は障がいを持っている。花は動物ライターの夫・和清(45)とペットのウサギ「スケキヨ」と一緒に暮らしていた。要介助の妻と歳の差夫の関係はどこか奇妙ながらも幸せそうに見えた。
ある日、花の母・瑠依(44)とその再婚相手の悟(42)、息子の圭祐(10)が訪ねてくる。上辺は取り繕っていても実の親からも、世間からも見放されている花にシンパシーを感じていく里見。優しい時間の中で、花も徐々に里見や和清に自分の気持ちを吐露していく。しかしある出来事をきっかけに、穏やかだった3人の関係が徐々に狂い始めていく。そしてその先にあった驚愕の秘密…。浮かび上がる「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」。それを前にした時に、3人が選んだ衝撃の結末とは…。」(公式より)

障がいを持っている人の役は、キャストに本当に障がいを持っている方が演じてました。
そういうお芝居を観るのは初めてだったので、ちょっとびっくりしてしまいましたが。

話の始まりは、静か。
障がいをもつ相馬花(上甲にかさん)とその介護ヘルパーの山田(宮沢りえさん)の日常生活から。
花の夫は動物ライターをしている和清(佐藤二朗さん)。
花の賠償金で、住みやすい家を建て、ペットのウサギの「スケキヨ」と、中庭のリンゴの木と。。。平和に暮らしているように見える。
和清はなかなかけたたましい。大げさな物言いや、一人でのノリツッコミ。

だんだんと登場人物の人となりがわかってくる。
和清はリンゴが大好きで、食べ過ぎるため1日に3個までと花によってきめられている。
リンゴが好きな理由は、刑務所にいたときに、それを食べると甘くてほんとにおいしかったかららしい。
山田はもともと薬剤師だったが、最近、この家で介護ヘルパーを始めたらしい。
花はお風呂にはいるのがあまり好きではない。。。そして、いつも競馬で同じ馬ばかり買っている。

ある日、花の母と再婚相手、そして息子が訪ねてくる。
普通に会話をしているが、障がいをもつ娘を、疎ましく感じていることが言動から伝わってくる。
それは花もわかっているだろうし、ヘルパーの山田にも伝わっている。

花と和清は年の差もある。結婚は賠償金目当てかとも思われるが、和清は花を愛しているという。
二人は体の関係はなかったが、花は和清にねだり、そして和清によって「感じる」体験をする。
それを見た和清も大声をあげて泣くのだった。

芝居の最初から「その日」の●●前とか表示されていて「その日」は何かと思っていたが、
ついに「その日」がやってくる。

山田には、ダウン症の男の子がいた。その子が7歳のとき、15歳だった和清は弱者を虐待するということで
殺してしまったのだった。和清は、自分より弱いものを痛めつけるという性癖があって、急に大声をだしたり騒いだり、
急に攻撃的になったりするのは、ある種病気なのだろう。
山田は和清が出所して、それから、罪滅ぼしのためか、障がいをもつ花と結婚したということを聞き、
介護ヘルパーとしてきたのだった。それは復讐のためだった。

花の「この人は私にとって必要なの」との叫びも振り切り、山田は和清を刺し復讐を果たした。
和清は心の底では、障がいを持つ花のことをさげすんでいたから。。。

それから。。。
花はこの家を出て、やさしい継父とともに、母と継父たちの家に引っ越すことに。




介護士の山田と和清には何かあるとは思っていたけど、まさかそういう間柄だったとは。
そして最後の悲劇に、息がとまりそうでした。
和清は最初から何かおかしい、というかどこか壊れている人だったけど、
自分より弱いものを必要以上に攻撃するという性格は、それは15年たっても何も
変わってなかったということ。
障がいをもつ花と結婚したのも、そいいう性格だから、優位に立てるという気持ちがあったのだろうか

ゆがんだ関係ではあったけど、最後、花が新しい生活に出発するのを見て、
きっと花はこのあと幸せに穏やかに暮らせるといいなと思いました。

そして山田さんは復讐を遂げられて、ほっとしたのだろうか・・・・・

佐藤二朗さんって、福田さんの舞台とかドラマとかで、アドリブだかなんだかわからない演技で
めちゃめちゃ笑わせてくれるという印象だったけど、こういう作品をつくるとは、意外と越えて
衝撃的でした。
そして、うさぎのスケキヨが前半は特に癒してくれました。
本物の動物が出てるってすごいな・・・・ちょこちょこ動いてるのが可愛かった。


そしてキャストの感想

山田役の宮沢りえさん
本物の介護ヘルパーさんみたいでした。
すごく抑えた演技でだからこそ、最後の復讐劇がグッときました。
淡々と仕事をし、和清にも必要最低限のことしか言わない姿。
すべてがわかったあとで、心に復讐心を秘めてたからだと思うと、ちょっと怖かったです。

和清の佐藤二朗さん
登場してからの、自分のおなかがメタボな話とか、いつものごとくで笑わせてはいたけど、
だんだんと、それも狂気なのではと思わせるような演技だった。
静かな話し方をしているときも、怖さを感じるような・・・さすが二朗さんでした。

花役の上甲にかさん
障がいをもっておられるから、演技も大変だったと思うけど、そのままの姿で
とても良かったと思う。途中途中で「そのいのち」の歌詞をしゃべってたけど、
呪文のようにきこえ、あとから考えるとちょっとホラーチックだったかも。。

東京公演の千秋楽だったので、カーテンコールでは、このあとの地方公演で花を演じる佳山明さんも登場された。
佐藤二朗さんがあいさつ。
宮沢りえさんにオファしたときは、ほんとに出てくれるとは思わなかったそうです・・・

緞帳が一度閉まってから、再度のカテコでは
宮沢りえさんも挨拶されました。

なかなか、すごい芝居だったなというのと、佐藤二朗おそるべしというのが、一番の感想でした。
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ミュージカル 「グラウンドホッグ・デー」 見てきました

2024-11-19 00:25:39 | お芝居
ミュージカル 「グラウンドホッグ・デー」 東京国際フォーラムホールC 2024.11.13 18:00~

久しく福田さんがらみの芝居(テレビも)見てないな~と思って、久々に笑おうと思ってチケットゲットしました。
演出福田さんしか考えずに行ったんだけど、めちゃくちゃ客層が若くて、、、、若い女子が多く。
そっか~主演がWESTの桐山くんか~とここで初めて納得(汗)

桐山くん??あ!「泣くロミオと怒るジュリエット」の主演の桐山くんね~と・・・とても良い演技だったことを
思い出し、期待度大になりました。

グラウンドホッグ・デーって何?って思ったら、
「アメリカやカナダで2月2日に冬眠から目覚めた大きなリスの一種であるウッドチャック(別名グラウンドホッグ)の動きで、春の到来を予想するお天気占いの行事。昨今は、大勢の観衆のもと開かれるイベントになっている。」
だそうですね。初めて知りました。

話の内容は
「傲慢で自己中心的なテレビの人気天気予報士フィル(桐山照史)は、「グラウンドホッグ・デー」の実況中継をするため、アソシエイト・プロデューサーのリタ(咲妃みゆ)、カメラマンのラリー(川久保拓司)と共にペンシルベニア州のパンクサトーニーにやって来た。
今年もフィルは退屈な田舎町で行われるお天気占いの中継に文句たらたら。午前6時、グラウンドホッグ・デーを告げるラジオのDJの声で目を覚ましたフィルは、民宿のおばさんや、通りで出会った高校時代の同級生ネッド(戸塚純貴)にも不機嫌な態度で、町の広場へ向かう。
そっけなく中継を済ませ、仕事を終えたフィルたちが町を後にしようとした時、吹雪が町を襲い、道路は閉鎖され電話も不通という事態に見舞われ、やむなくもう一泊することになる。
夜が明け、朝がくると午前6時。昨日と同じようにDJはグラウンドホッグ・デーを告げていた…!民宿のおばさんは昨日と同じあいさつをし、通りで同級生ネッドに会い…、何もかもが昨日と同じ。そしてまた吹雪にあい、道路は閉鎖され、町に閉じ込められ、また一泊…。夜が明けるとまた午前6時。今日も同じ1日が始まる…。
フィルは自分だけが永遠に同じ2月2日を繰り返していることに気づき、仲間たちに打ち明ける。フィルたちは、本当の明日は永遠にやって来ない!であれば食べても太らない!飲んでも二日酔いにならない!と、この特権を利用して大暴れ。ある時は町で出会ったナンシー(豊原江理佳)と一夜限りの遊びを楽しんだり、ある時はリタを口説いてみたり、やりたい放題の1日を過ごしていくが……」


のっけから、いきなり福田さんっぽい演出で。フィルの性格がわかるように、ある番組のお天気コーナーの場面だったけど、
アドリブ満載っぽくて。。。これ、もし全部台本通りだったらすごいよな~と。
そこから、フィルの長い長い、、、2月2日の出来事に移っていきます~

あらすじの通りの話で、フィルは何をしても2月2日から抜け出せない。
途中からやりたい放題を過ごし、警察につかまってももとに戻っちゃう。
気になっているアシスタントプロデューサーのリタを口説くことにも何度も失敗。
嫌になって、自殺を図ってみても、結局2月2日の朝を迎えることに。。。

リタに事情を話してみたフィル。そこから、気を取り直して、今までの傲慢な態度を変え、
人に親切にし、ピアノを習ってみたりと前向きに過ごしていく。
町で倒れていた老人を救うことには失敗したけど、その気持ちにみんなが理解し、ついていくようになる。
そして、、、ついにリタを口説くことに成功。

2月2日、一夜をともにして、、、目が覚めると、リタが隣にいて、2月3日になっていた。
フィルは無限ループから脱却できたことを喜んで。。。。幕

そんな感じのお話でした~

最初フィルの場面。。。アドリブなんだか、とにかく内輪受けっぽいのが多かったし、あと長かったのでちょっと辟易してたんですが、
だんだんと面白くなってきて、ほっとしました。
この調子でずっと行ったら飽きちゃうな~と思ったもんで。
ただ、途中WESTネタがあったみたいなんですが、そこは私はさっぱりでした。
お客さんたち、めっちゃ受けてたから、桐山くんのファンがすごく多かったんでしょうね。(直人ファンとして気持ちはわかる)

でもテンポもよかったし、歌もよかったし、楽しいミュージカルでした。

だけど、、、ずーっと一人だけ同じ日を過ごすことになったら、、、もう抜け出せないのではと思ったら、
最初は驚いて、困惑して、悩んで、途中破れかぶれになって、楽しんで、でも絶望してって、気持ちわかるな~

ヨーロッパ企画とかで、2分だけループとかあったけど(映画のリバーね、、、)1日だからなあ、、、
それに、リバーはみんなが2分前に戻っちゃうっていう設定だったからね。

何度も2月2日の場面をやるんですが、、、
通りであった高校の同級生ネッド(戸塚くん)とのやりとりは、ほんとに自由でアドリブ満載だったようで、
毎回桐山くんが戸塚くんに無茶ぶりをするという。。。お決まりなんですね。
この日は、途中、バク転をやらせようとして、、、大騒ぎになってました
戸塚くん、エンターテイナーだからなあ。笑った笑った。。。ある意味ここ見せ場ですね。

歌もダンスもかっこよかったし。。。タップもやってたね。
リタ役の咲妃みゆさんも、さすがの歌声でした。
あと川久保さんもいい味だしてたなあ・・・あの銀ラメのスーツには笑ったけど。

福田さんの芝居だけあって、楽しくてたくさん笑って、私は満足でした。
そう、笑おうと思ってチケットゲットしたんだし、目的達成。

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「セツアンの善人」 みてきました

2024-11-13 23:53:57 | お芝居
「セツアンの善人」 世田谷パブリックシアター 2024.11.03 13:00~

recriって聞いたことありますか?
チケットのサブスクで、登録すると(もちろん会費あり)、チケット診断にあったチケットを月1枚
送ってくれるというもの。登録時に自分の嗜好を入力しておきます。
その後のアンケート(診断)で、たとえば「流行は押さえておきたい」とか「考えさせられる作品が好き」とか
答えていくと、その人にあったチケットを選んでくれるんです。

今回初めてそのrecriで選ばれて送ってもらったチケットが、この「セツアンの善人」でした。
白井さんの演出はいくつかは見てますが、そこまで好みではないので、この芝居はチケット取りにいかなかったんですよね。
キャストもそこまで惹かれなかったし。。。

でも、なかなか面白い作品でした。ブレヒトの作品で、いろんなキャストで何回も上演されてきたものなんですね~

あらすじは
「善人を探し出すという目的でアジアの都市とおぼしきセツアンの貧民窟に降り立った3人の神様たち(ラサール石井、小宮孝泰、松澤一之)は、水売りのワン(渡部豪太)に一夜の宿を貸してほしいと頼む。ワンは街中を走り回って神様を泊めてくれる家を探したが、その日暮らしの街の人々は、そんな余裕はないと断る。ようやく部屋を提供したのは、貧しい娼婦シェン・テ(葵わかな)だった。その心根に感動した神様たちは彼女を善人と認め、大金を与えて去っていった。それを元手にシェン・テは娼婦を辞めてタバコ屋を始めるが、店には知人たちが居座り始め、元来お人好しの彼女は彼らの世話までやくことになってしまう。ある日、シェン・テは、首を括ろうとしていたヤン・スン(木村達成)という失業中の元パイロットの青年を助け、彼に一目惚れをしてしまう。その日からシェン・テはヤンが復職できるように奔走し、金銭的援助もしはじめるのだが、その一方で、人助けを続けることに疲れ始めていた彼女は、冷酷にビジネスに徹する架空の従兄、シュイ・タ(葵わかな・二役)を作り出し、自らその従兄に変装をして、邪魔者を一掃するという計画を思いつく……」

舞台美術がなかなかでした。ロビーに模型もって、手に取ることもできました。
そう、カプセルを積み上げたような部屋になってて、、、
昔の中銀カプセルタワーみたいな感じです。その部屋のいくつかに生演奏のミュージシャンの方も。




水売りのワン(渡部豪太さん)が登場し、貧民街の住人たちに水のペットボトルを奪い取られてしまう。
そこに現れた3人の神様たち(ラサール石井、小宮孝泰、松澤一之さん)
一晩泊めてほしいと頼む。ワンは街をめぐって家を捜したが、、、みんなそのような余裕はないと断る。
そんな中、貧しい娼婦シェン・テ(葵わかなちゃん)が神様を泊めてあげるのだった。
3人の神様はお礼にシェン・テにたくさんのお金を与えて去っていく。
シェン・テはそれで、タバコ屋の店を手に入れ、商売を始める。

が、あまりに善人であるシェン・テは、知り合いの大人数の家族に居つかれ、商品のタバコを勝手に取られたりするのに、彼らの世話をしてしまう。結局タバコ屋の家賃も払えないようになってしまう。
ある日死のうとしていた、元パイロットの青年ヤン・スン(木村達成さん)を助け、二人は恋人どおしになる。彼がまたパイロットになれるためにと、お金の援助もはじめるようになり、さらに困窮。疲れ果ててしまう。

そこで、彼女は冷徹な従兄シュイ・タ(葵わかなちゃん・二役)という架空の人物を作り出し、シェン・テを救おうとする計画をたてる。
シェン・テの家に住み着いていた家族を追い出し、タバコ工場を始めることにする。
シェン・テにたかっていた家族はそこで働き始め、タバコ工場は軌道にのってどんどんと大きくなる。ヤン・スンもここで働いているが、うまく立ち回り工場の責任者となっている。しかしシュイ・タはあまりに冷酷であるため、従業員たちは不満を持ち出す。そして従妹のシェン・テはどうしたと言い出す。シュイ・タがシェン・テを殺して財産を独り占めしようとしているのではとなり、裁判を起こされてしまう。
シェン・テはヤン・スンの子供を身ごもっていたので、だんだんとシュイ・タに成り代わることが厳しくなってきて。。。

裁判が行われ、裁判員は3人の神様。シェン・テはすべてを明らかにする。生きていくためには善人でばかりはいられなかったと言う。
そしてどうすればよいのか?と神様に問うが・・・
神様たちは、シェン・テの懺悔の言葉を聞いて、やっぱりシェン・テは善人だったと安心し、行ってしまった。

さあ、ここからどうなるの?と思ったら、
長老の隣人が前に出てきて「こんな終わり方でよいのでしょうか?何も解決していません」みたいなことを言い出し、
「解決していないのはわかってますが、あとは皆さんにお任せします」というような無責任な(笑い)挨拶をして幕。

いろいろと突っ込みどころはあるんだけど、
あまりにいい加減な神様たちと、あまりにいい加減な終わり方であっけにとられました。
でも、話自体は面白いし、私たちの胸にグッと刺さる問題提起だし、見ごたえはありました。
善人で居続けるのは難しい、、、どこかに無理が生じますよね。
そして善人とは何か・・・・他人が困っているときに、自分を犠牲にしても手を差し伸べる人?ってことですかねえ。
だけど、その他人のことを思えば、そこで援助しなかったり、突き放したりすることが大事なことも
あるんじゃないかなあとも思うし、なかなか難しいです。
シェン・テは悪意を持って頼ってくる人を見抜けないという問題を持っているとも思ったし。
私は、、、個人的にはシュイ・タの方が好きだったりします・・・

生演奏はやっぱりいいです。で、葵わかなちゃんはたくさん歌ってたけど、めっちゃ歌がうまくてびっくりだった。
声もすごくいいし。ミュージカルとかもやってるんだろうか?
あと、演出で、最初にワンがみんなに取られてしまった水のペットボトル。。。それを回収せずに、ずっとそのままに
なっていて、それが新鮮でした、だから、ときどききゃストが踏んだりして、音が鳴るのが面白かったです。

さて、キャストの感想ですが、
シェン・テとシュイ・タの二役の葵わかなちゃん
上にも書いたように、歌がめっちゃうまかった。声も伸びてたし、すごくよかったです。
ただ、、、二人の演じ分けがやっぱり難しいんでしょうね。
仮面をかぶって衣装を変えただけだと。。。うーん。あんまり背も大きくないし男性には見えずらい。
でも男装のシュイ・タの方が、声の出し方とかしぐさとかは良かったと思ったんですよね。
もう少しシェン・テの方が可愛い感じで演じてればな~と思いました。

ヤン・スンの木村達成さん
三条天皇じゃないですか・・・それはいいんだけど、もっと歌ってほしかったな~
思ったより出番が少なかったけど、でも普通に演じてられたなと。
そんな感じの感想でした。

神様の3人
小宮さんを久々に拝見しました。ってか、ラサール石井さんもいたので、
松沢さんが渡辺リーダーなら赤信号じゃないか!なんて思っちゃった。
この3人のコミカルで無責任な感じ。。。私は好きでした。いい味だったな

ワンの渡部豪太さん
途中、舞台下に隠れてたりするんですよね。すごいね。疲れるよね。
めっちゃいい味で、私は好きでした。

それと、キャストの名前はわからなかったんですけど、
大家さんでシェン・テの秘密を知ってる女性を演じてたあめくみちこさん
すごくよかったです。ちょいちょい心配そうにのぞいてたり、シェン・テのことを
心配しながらも、黙ってみてるという表情がよく出てました。
神様もこういう人を評価してくれればよいのにね。

初めてrecriで芝居に行ったけど、なかなかいい芝居をチョイスしてもらって
よかったです。
12月はいろいろ忙しいので、パスしたんだけど、11月はもうチケット持ってるので
それは楽しみにしてようっと。絶対、普通自分じゃ買わないような芝居だから。

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「ピローマン」見てきました

2024-11-12 00:47:37 | お芝居
「ピローマン」   新国立劇場小劇場 2024.10.17 18:30~

成河さん主演のイギリス劇作家マーティン・マクドナー作の戯曲。
まっちゃんこと、松田慎也さんが出演されるので、チケットをゲット。行ってきました。

会場はセンターステージで、観客席が対面形式。満席でした。

あらすじですが
「作家のカトゥリアンはある日、「ある事件」の容疑者として警察に連行されるが、彼にはまったく身に覚えがない。二人の刑事トゥポルスキとアリエルは、その事件の内容とカトゥリアンが書いた作品の内容が酷似していることから、カトゥリアンの犯行を疑っていた。刑事たちはカトゥリアンの愛する兄ミハエルも密かに隣の取調室に連行しており、兄を人質にしてカトゥリアンに自白を迫る。カトゥリアンが無罪を主張する中、ミハエルが犯行を自白してしまう。自白の強要だと疑うカトゥリアンは兄に真相を問いただすが、それはやがて兄弟の凄惨な過去を明らかにしていく......。」
(公式より)

キャストの熱量が、ものすごく伝わってくる芝居で、特に成河さんと木村了さんの演技がすさまじかったです。
話の内容的には、ヒリヒリするような、やるせないようなものでした。
1幕2幕ともあっという間、スピード感ある芝居でした。

話は取調室から。作家のカトゥリアン(成河さん)が警察に連行され、トゥポルスキ(斉藤直樹さん)とアリエル(松田慎也さん)の
取り調べを受けている。が、カトゥリアンはなぜ自分が連行されてきたかがわかっていない。
二人の刑事が担当している事件は、カトゥリアンが書いた物語の内容に似ているので、彼を疑っている。
彼の書く作品は、子供が虐待されるようなものが多いようだ。
刑事は知的障害のある兄のミハエル(木村了さん)も連行し、ミハエルが犯行を自供したとカトゥリアンに告げる。
ミハエルのいる部屋に行き、拷問していたアリエルの手が血にまみれていたことから、カトゥリアンは不安になる。が、刑事は
ミハエルが昔から聞いていたカトゥリアンの物語をそのまま実行しただけという。

場がかわり、カトゥリアンの子供のころ。両親と一緒にいて、物語を、それも幸せな物語を書くのが好きな子だった。
夜になると隣の部屋から聞こえてくる物音、それも誰かを痛めつけているような拷問のような音がするようになり、
カトゥリアンはだんだん暗い物語を書くようになっていった。
ある日、1枚のメモがあり、カトゥリアンの両親は、彼を作家にするための実験として、兄弟を毎晩拷問しているというもの
だった。しかし、隣の部屋をあけると両親がいるだけだった。
それから何年かしてカトゥリアンがその部屋に行くと、兄の死体を発見。死体の手には、カトゥリアンが書くよりも素晴らしい小説が。
・・・と、カトゥリアン本人が、これは後から書いた話だと言い、
実際は隣の部屋には、生きている兄を発見。カトゥリアンはその夜、兄への虐待の復讐で、両親を枕で窒息死させた。

また、場が変わり、カトゥリアンとミハイルは、警察の牢にいる、カトゥリアンは拷問をされたあと。ミハイルは拷問はされていなく、アリエルに頼まれて叫んでいただけだったという。
カトゥリアンは自分の作品「ピローマン」を話す。この話は、枕でできた男が、子供たちの未来が見え、そしてひどい未来になることが分かった子供には、子供のうちに自殺を促すという話。ミハイルは「小さなキリスト」の物語を聞いて、そのとおりに子供を殺したという。そして自分が好きな話は「小さな緑のブタ」だといい、それを読んでほしいと兄に懇願する。
子供たちを殺してしまったミハイルは、処刑されるだろうと思ったカトゥリアンは、「小さな緑のブタ」の話をしてミハイルを寝かせ、そして処刑の苦しみから救うために、ミハイルを枕で窒息死させた。

カトゥリアンは自身が書いた物語の「小さなキリスト」の話をする。
ある少女は自分がキリストの生まれ変わりと信じている。親は困り、少女を十字架にかけて、3日以内に復活できるように埋めるが、復活はできなかったという話。

カトゥリアンはアリエルとトゥポルスキとともに取調室にいる。トゥポルスキは両親とミハイルの殺人、および3人の子供の殺人について記録をかかせている。アリエルは拷問の準備をしている。残虐なアリエルは、子供のとき、父親に暴行を受けていて、その父親を殺してしまった過去があったのだった。。
トゥポルスキはカトゥリアンに3人目に殺した子供のことを聞く。「小さなキリスト」のとおりに殺したという子供のことだが、子供を埋めたとき、その子が生きていたかどうかをカトゥリアンは答えられなかった。カトゥリアンが殺害に係っていなかったのでは、ひょっとしてまだ生きているのではと、アリエルは急いで出ていく。
その間トゥポルスキは自分が作った話をカトゥリアンに聞かせる。その話は耳の聞こえない少年が、近くの塔から見ている人のおかげで列車に轢かれずに済むというような話。
そうしいていると、アリエルが生きていた少女と戻ってくる。
結局、カトゥリアンは刑事からの質問で、この事件にはかかわっていないことがばれてしまう。
刑事たちは、両親とミハイルを殺した罪で、カトゥリアンを処刑することにする。カトゥリアンは自分の書いた小説を保存するという条件で、すべての罪を認めるという。カトゥリアンは処刑されるが、アリエルは小説を燃やさないことにする。

ちょっと最後の方があやふやになっちゃったけど、こんな感じのお話でした。
ずっと、緊張感が半端ない芝居でした。とにかくキャストの皆さんがすばらしかったです。

カトゥリアンはなんで、あーいう物語ばかり書くんだろう、、、ミハエルへの虐待があったからとはいえ、心が痛い話ばかり。
でも、芝居のタイトルでもある「ピローマン」は考えさせられる話で、虐待を受けている子供の前に現れるピローマンは、この子が将来も幸せになれないなら、今の苦しみから救うために、子供が寝ている間に自分の体で、子供を窒息死させてくれるというもので。
その子にとっては、その方が幸せなのかと考えさせられてしまう。
ミハエルも、殺人の罪で拷問を受けるなら、自分が殺してしまおうと思ったカトゥリアンはピローマンなんだろうなと。

キャストの感想
カトゥリアンの成河さん
ほとんど出ずっぱりなのに、最初から最後まで、ものすごいエネルギーでの演技。すばらしいです。
あのセリフ量をよどみなく話すのにも感動。
やっぱりすごい役者さんですね

ミハエルの木村了さん
ちょっと頭の弱い兄のミハエル。その姿をしっかり演じてらっしゃいました。
そして汗だくでの演技。成河さんとの二人でのやり取りは、見ていて胃が痛くなるようなものだったけど、
でも、すばらしかった。カトゥリアンが読んでくれた話だから、それは行動に起こさなければと思っちゃうっていう
思考はわからないけど、それが当たり前と考えるミハエル。だけどカトゥリアンとの関係は友好で。
あんな両親でなければ、兄弟仲良く過ごせていたんだろうな~と思えるほっこりした感じもありました。

トゥポルスキの斎藤さん
アリエルと比べて「静」の部分を受け持つ トゥポルスキだけど、けっこう強圧的な言い方で取り調べるし、
この人もなんか過去があるんじゃないかと思えるように演じられてました。
でも、あの列車の話は、、、変だよね~この人もやっぱり変人だわ、、、って思えちゃった。

アリエルの松田さん
2列目だったので、松ちゃんでかい~ってのが、登場してきてすぐの感想でした(笑い)
何か心に闇を抱えてるがために、激情的になる刑事さん、ちょっと怖かったよ。でかいから(汗)
すぐに拷問しようとするし、直情型の人をしっかり演じられてて、よかったです。

そうそう、直人も見に行ったみたいですね。後輩松ちゃんの芝居ってことだし。
もし、私と同じ日で、対面の客席だから、向こう側に座ってることがわかったら、、、きっと
芝居どころではなかったかも(汗)



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ヨーロッパ企画第43回公演 「来てけつかるべき新世界」 見てきました

2024-11-07 21:58:46 | お芝居
ヨーロッパ企画第43回公演 「来てけつかるべき新世界」 本多劇場 2024.09.25 19:00~

岸田國士戯曲賞を受賞したこの作品の再演。。。これは楽しみです。
2016年の初演はもちろん見ています。
その時の感想はこちら

まず見終わった感想。。。。
いろいろと進化してる(笑い)。少しだけ内容が前後したりしてる。でも大筋は同じ。
そして。。。面白い。いやあ~細かいとこもいろいろ面白い。
それと、この日はちょっとトラブルがあったけど(キャストは動揺してたらしい)普通に進行されてました。

キャストはですね。
初演から変わったところ。。。
歌姫は西村直子さん→町田マリーさん(客演)
「きて屋」のお父さん 角田貴志さん→板尾創路さん(客演)
理容店経営 本多力さん→岡田義徳さん(客演)
コインランドリー経営 福田転球さん(客演)→角田貴志さん
そうだ、理子ちゃんはこのときはまだ客演だったんだ。
あと、客演の金丸さんは、今回も同じ役どころ・



あとは基本同じだったかなあ。5話にわかれている。

話の内容も基本的には同じ。理子ちゃん演じるマナツが進行も。

1話目はドローンのお話。
初演から8年がたち、ドローンも進化。
大阪もドローンで宅配が普通になってきてる。
「きて屋」の店先のあれこれは、変わらず。。。
歌姫は歌い終わると、アプリをダウンロードして~とか言ってる。
相変わらずおっちゃんはソースを二度漬けしようとして、マナツに怒られてる。
「きて屋」は食べログの評価がよいらしく、客がやってくるが、常連客と喧嘩になり、、、
食べログの評価を下げてやると言って帰っていく。。。それにはマナツが常連客に激怒。
そこに、酒井さんテクノのドローンが、、、モニタには酒井さんのお顔のはずだったんだけど、
この日のトラブル、、、、お顔が映らない。。。でも声は酒井さん。
単なるモニターのドローンになってた、、、テクノは串カツを買いにきたらしい。
阪神が優勝して、道頓堀に飛び降りるファンの映像をドローンが映し出していた・・・

そして2話 ロボットの話。
「きて屋」の向かいにあるコインランドリー屋。ここの主人のワカマツは野良ロボットと仲良くなり、パトローと名付ける。
このロボットは、歌姫が窃盗ドローンに盗まれたビリケンさんを取り返してくれたり、家の周りのパトロールを
してくれたりしている。
ホームレスのトラやんが壊れたパトローを持ってくる。バットで壊してしまったと。ワカマツは激怒。
そこにもう一台パトローと同じロボットが現れる。
テクノがクラウドで保存していたデータを別のロボットに移し替えたので、これがパトローだと。
ワカマツは新しいパトローと心を通わせる。。。
帰ってきたワカマツの息子キンジとともにクリーニング屋で暮らし始めるのだった。
第2話はちょっとほろっとする話。。。
そう、テクノ本人が現れる。。。。ほんとに存在してたんだと感動するおっちゃんたち
そしてなんと。。。テクノはマナツにプロポーズ。表参道に連れて行こうとする。

3話目はAIの話
AIもロボットもどんどんとちまたに侵食してきている。
マナツは串カツを揚げるロボットを導入しようとしている。テクノとの結婚で東京にいくことを考えているのか、ずっと
「きて屋」にいるわけではないからと。。。。
常連のおっちゃんは、テクノがAIのチップをはめ込んだ炊飯器と将棋対決をする。が。。。おっちゃんは惨敗。
テクノはさらに、相手の将来を解析できてしまうアプリを開発していた。キンジが炊飯器を持つと価値があがる。
キンジはAIに命を吹き込まれた炊飯器を相方にした漫才を始める。炊飯器の鋭い突っ込みに
爆笑の連続となる。
マナツはテクノと結婚をやめて、幼馴染のキンジと結婚することにする。

4話はVR
マナツとキンジはハネムーン。。。だが、それはVR。ずっと座りっぱなしでVRを見てただけ。
「きて屋」のとなりの理容店のおっちゃんは、VR界の恋人リンネちゃんに夢中になって、現実を忘れてしまっている。
現実では更地の場所もゴーグルをつけると繁華街になっていて、そこにリンネちゃんもいるらしい。
テクノはまた暗躍。歌姫のアバターをVR界につくろうとするが、アバターではなくて同じ人格を作ってしまう。
歌姫は現実界とバーチャル空間と二つ複製されてしまう。バーチャル空間の歌姫は自分は本物だと言い張り、
SNSを更新したりやりたい放題。現実界にも行こうと、クローン人間を購入していた。
理容店のおっちゃんは、さらにすごいことになっていた。リンネがいろいろな電化製品に乗り移り暴走を始める。
ネットワークがつながっていれば、どこにでも入り込める。最後は電化製品たちが人形のような形になって
おっちゃんを襲っていた。

最終第5話
マナツの亡くなった母チナツのデータはバックアップされていた。
チナツは今ペテルギウス座にいるという、すべてデータ化されていてネットの世界からマナツのことを見守っているという。
チナツは「きて屋」のロボットに乗り移って揚げ物を始める。。。

で、終了。

上にも書いたけど、8年前より、世の中の進化に合わせて、話の内容も出てくるものも
いろいろ進化してた。。。
テクノロジーが進化したことによって、弊害もいろいろ出てきてるけど(これから出てきそうなものも含めて)
それも含めてしっかりと描いてるのがいいな~って思いました。
4話の歌姫の人格が複製されてしまうとか、理容店のおっちゃんの話とか、あと50年後には実際に起こりそうな気もする。

マナツの母のチナツも、データがすべてクラウドにあるから、通天閣に乗り移って、普通にマナツに話しかけられる。
クラウド上に亡くなった人のデータ(記憶や感情その他もろもろ)を残しておけば、いつでもその人の人格が
復活できるようになるんだろうか。。。それはそれで怖すぎる気もするけど。
ただ、、、マナツやお父ちゃんにとっては、忘れられない大事なお母ちゃんだから、自分たちのことを
見守ってくれているってだけでうれしいんだろうな。

キャストの感想

やっぱりこの芝居はテクノの酒井さん
トラブルもあったけど、この役の酒井さんはめっちゃ生き生きしてると思います。
きっと心の中は、なんでモニターに映らないんだ!がいっぱいだったと思いますが。
小道具大道具、IT機器その他も含めて最高の酒井さんでした。
てか、初演よりマナツにぞっこんだったよね。

お父さんの板尾さん
板尾さんが、ヨーロッパ企画にいるのが、なんか不思議。
それもいつも2階からうだうだいってるだけ。
だけど、すごい存在感なのはなぜ?こういう、お父ちゃんいるよね~
って、リアル感満載でした。

理容店のおっちゃんの岡田さん
岡田義徳さんも、ここで見るのが不思議。。
それも理髪店のおっちゃん。初演のときはパーマ屋だったような。それも本多さん。
4話は岡田さんのターンで、VRにがんじがらめになってる姿が笑えました。
また、ぜひぜひ客演してください。

マナツ役の理子ちゃん
初演のときはまだ劇団員じゃなかったんだよね~
すっかり主役様になってました。
今回はストーリーテラーも。。。声が通るからとてもよかった。

コインランドリー屋の角田さん
転球さんに当て書きだったのね。。。だからおまけトークショーでコインランドリー屋の
間口が狭いんだよって。。。笑えた。
転球さんとは違うお父ちゃんよかったです。

歌姫の町田マリーさん
マリーさん素敵だった~
もっと出番があればよかったけど、、、、VRに乗っ取られたマリーさんもなかなかでした。

キンジの金丸さん
初演と同じ役。はまり役。炊飯器と漫才(笑い)
毎回書いてますが。。。そろそろ劇団員になっちゃって~

他のヨーロッパ企画の団員さんたちは、相変わらず適材適所でよかったです。

この日あったおまけトークショーで、、、ドローンのモニターの画面が映らなかったとき、
皆さんめっちゃ動揺したらしく、石田さんはセリフが飛んだりしてたそうですが、
見てる方はわからなかったです。
炊飯器のAIが動くか、芝居しながらめっちゃ心配してたそうです、こっちは大丈夫でよかった。
こういう機械をたくさん使っていると、いろいろトラブルありますよね~
でも、皆さん流石でした。見てる方は、アクシデント回が見れて、ちょっと得した気分でした。
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いのうえ歌舞伎「バサラオ」 見てきました。…アップ忘れてた

2024-10-31 23:28:57 | お芝居
2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 明治座 2024.9.12 14:00~&9.16 14:00~

いのうえ歌舞伎ってだけで、絶対見に行きたい案件なのに、主演が生田斗真、中村倫也だって?
で、古田先輩も出るって?
これは行かないといけない!!
とりあえず、キューブさんで1枚確保して、もう1枚何とか。。。と思ったけど、これがまた激戦。
A席ねらいで何とかもう1枚確保できました。・・・二日見に行くことができてうれしい~

明治座ですからね、のぼりもたってて、わくわくしました。










まずの感想ですが、
めちゃくちゃ面白かった。新感線はいつも面白いのですが、今回は特に。。。最高に面白かったです。
見に行けてよかった~
4時間弱の長い舞台ですが、あっという間でした。
今年見に行けたお芝居の中で(今のところですが)一番です。

ということで。。。感想を。

まずはあらすじ
「幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。
島国「ヒノモト」に生きる男が二人。
幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。
そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。
「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。
その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。
一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。 京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。
そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。
流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。
新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。
「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」
眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。
たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?
〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。」(公式より)


簡単に言えば、鎌倉幕府の終わり・・・南北朝時代にかけての話です。この時代も結構好きだから。。。余計面白かった。

鎌倉にある幕府は執権キタタカ(粟根さん)が実権を握っている。
キタタカの密偵だったカイリ(倫也くん)は足抜けしたいと言ったため、追われる身に。
逃げる途中にバサラの宴を催していたヒュウガ(斗真くん)に出会う。
ヒュウガは女性たちと狂い桜の下で歌い踊るが、それを取り締まりにくる幕府の役人と争いになる。女たちは役人と剣を交え
殺される者も出るが、ヒュウガはそれを見ているだけ。カイリは女たちを守ろうとするが、ヒュウガは自分のために死んでいく女たちは
幸せなことと、一切助けない。
ヒュウガとカイリは同じ村の出身で、いじめられていたヒュウガにカイリは手を出さなかったという過去がある。
二人は手を結び、一緒に戦うこととなる。

ヒュウガに手を焼いた幕府は、サキド(りょうさん)にヒュウガを倒すよう申し付ける。彼女は京都守護に赴任するため京都へ向かう道中、
ヒュウガを倒そうと襲うが、彼の顔と瞳の美しさに魅了されてしまう。
ヒュウガ、カイリはサキドにゴノミカド(古田さん)を京都に持ち帰る(連れていく)からという約束をして、隠岐の島に向かう。
途中クスマ(村木よし子さん)たち斬歌党の手助けを得ながら、そしてヒュウガはその顔でゴノミカドも魅了し、京に連れ帰る。
ゴノミカドは帝に返り咲き、幕府と朝廷の対立が始まる。
キタタカを倒そうとするゴノミカドだが、彼はさすがの曲者で、カイリとクスマにこっそりヒュウガとサキドを倒すように命じ、
斬歌党と行動を共にしていた、ゴノミカドの王子タダノミヤ(インディさん)は半ば無視。

ゴノミカドが朝廷に復帰してからは、幕府と朝廷と、そしてヒュウガと・・・周りも含めて、裏切りの連続。
誰が誰を狙っているのか、誰が誰の味方なのか。。。目まぐるしく変わる展開であっという間。戦の途中でも裏切っちゃうんだもんね。

幕府のキタカタたちは、京都の朝廷と戦おうと京へ向かうが、結局倒すことはできず、殺されてしまう。
ヒュウガはタダノミヤを鎌倉で帝としてたて、ゴノミカドと対抗する。
そしてゴノミカドも鎌倉に呼び寄せて、そして殺してしまう。
登場人物も次から次へと負傷し、退場。。。アキノは目をやられ、サキドは背骨を折られ、ゴロウザは息子を盾にされ殺される。
ヒュウガも顔を焼かれる、あの美しい顔を焼かれ、仮面をつけるようになる・・・が、案の定治ってるんだよね~

さて、邪魔者はすべて消し、幕府も朝廷もなくなって、実権を手にしたヒュウガは、あの狂い桜を京都に運ぶこととする。
天下をとったヒュウガにカイリは自分の本心を話す。カイリは自分が思いを寄せていた同郷の娘が、最初に出会ったときに
ヒュウガと桜のまわりで踊っていて、そしてヒュウガを守るために命を散らしたことを恨みに思っていたのだった。
二人の一騎打ち。。。
ヒュウガに斬られるカイリ。。ここで終わりかというところに、サキドとアキノが現れ、協力して毒矢でヒュウガを狙う。。。が。
その矢はカイリにあたってしまう。
瞬間、その矢をカイリは抜き、ヒュウガにさす。そして毒消しの薬を取り出し、「この毒消しは飲むと、命は助かるが、顔がただれる」と
告げる。。。ヒュウガはどうするか。
毒消しをカイリから奪い、口に含むが、ヒュウガはそのままその薬をカイリに口移しで飲ませるのだった。


最終的にヒュウガは死に、カイリは、、、顔がただれたまま生きるということになるんだろうけど、
カイリのその後は特になく。。。
エンディングに入ったのでした~

とにかく艶やかで華やか、
話の展開は裏切りの裏切り。。。二転三転のストーリー、全く飽きないスピード感!
長い芝居なのにずっと引き込まれてた。誰が敵か味方か、面白かった。
さらに歌や踊りやてんこ盛りで、狂い桜の宴ですね。
そして、ラストの毒消しのシーンは、色っぽかったなあ。。。生田斗真と中村倫也だからできた
シーンだったかも。。。ヒュウガは自分が息絶えても、カイリには生きててほしかったのか?
いや、それはどうでもよくて、顔がただれてもなお、生きようと思わなかったのか。
二人の一騎打ちからのこの流れは見ごたえありました。

あと、花道はないけど、キャストが通路を走り回るので、通路側の人は楽しかっただろうな~
私は1階のときは、上手側の端っこだったから、美しいお顔を近くで見れなくて残念だった。


キャストの感想
ヒュウガの斗真くん
すごくきれい、美しい、色っぽい。ダンスはキレキレ。歌もうまい。
ヒュウガが天下を取りたい目的は、自分の美を知らしめるためっていう、バカバカしいけどシンプル。
そのためには何でもやるという姿を突き詰めてましたね。さすが生田斗真。
登場シーンが上からというのも、、、なかなか。そう旧ジャニーズだもんね。

カイリの倫也くん
声がめっちゃ良い。歌も上手いそして殺陣がキレキレ。斗真との殺陣もすごい。
なんだかんだ言っても、ヒュウガのことが好きで仕方ないというのが駄々洩れ。
いろいろ理由はつけてるけど、ヒュウガと対決する理由は好きだからなのよね~と
思えるような色っぽいお芝居してました。

アキノの七瀬ちゃん
演技がめっちゃ上手くなった。発声がすごくよい。殺陣はがんばれ。
そして、顔小さい。すごく良い役。
清野菜名ちゃんみたいな感じだけど、動きのキレかな。でも、歌はそこそこかも。
自分の彼氏は殺した男の髑髏って、、、おそらく今回のキャストで一番の変態だよね。
髑髏が場面で増えたり減ったりしてたのはなんでかなと、気になったけど。

サキドのりょうさん
怖い!存在感ある。こういう役は、りょうさんか小池栄子か松雪さん?
サキド好みっていうくらい派手好きらしいけど、、、そこはあんまりそういう風には見えなかったかな。

ゴノミカドの古田先輩
存在感半端ない。結構前に出てくる役だった。久しぶり?殺陣はやっぱり、斗真や倫也に負けてた。歳のせい?
普段は関西弁のいいおっちゃんなのに、実は腹黒で、ねちっこく嫌な奴。これを古田先輩が演じるのが最高でした。

キタタカの粟根さん
もっと最後まで出て欲しかったけど、らしい役。
歌も踊りもなかったような。。。ちょっと残念

タダノミヤのインディさん
インディさんがたくさん見れてうれしい。ヒカラビさんではなくて、天皇の息子ってのがまたよい。
ゴノミカドに邪険にされて、悲しそうな顔がまたよかった。


あとはの団員さんたち
サンボさんは何でいつもこんな役?
川原さんがもうカッコ良すぎ。殺陣相変わらずキレキレ。惚れ惚れ見てました。
団員さんは適材適所。
いやあ、楽しかったな。

カテコの時のノリノリで踊り歌う斗真と倫也がよかった。楽しそう。そうそう2人ともほぼ出ずっぱりなのに、最後の殺陣とか凄すぎる。体力お化け?で、カテコでもノリノリって笑
3回目?4回目のカテコで、倫也は、サンボさんとか、いじって楽しそうでした。
斗真と倫也仲良しだなって。
ほんとにいい座組なんだろうな~ってカテコ見てて思いました。

じゅんさんと聖子さんいなかったのがちょっと残念




コメント
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