もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

お次は、「印獣」 PARCO劇場に(ねたバレあり)

2009-10-30 16:04:06 | お芝居
「印獣」 2009.10.29 マチネ PARCO劇場

続けて、PARCO劇場に「印獣」を見に行ってきました。
「蛮幽鬼」の感想を書くのが遅かったんで・・・・翌日に見に行ったわけではありません。10日ほど日が空いてます。

新感線の公演に、古田さんが出てないのは、この舞台があったからですね。

席は、端だけど、2列目でしたが。。。前の人や、他の演者さんが邪魔になって、見づらかったり、スピーカーの音が大きかったりと。。。
やっぱり、お芝居は、前の席より、後ろでも真ん中がいいです。
(ライブは前の方がいいけどね)

ねずみの三銃士は生瀬勝久、池田成志、古田新太さん・・・すごい豪華メンバーですよね。
それに、第2回の公演では、三田佳子さん、岡田義徳さんが出ます。
宮藤官九郎さん脚本、演出は河原雅彦さん

豪華な舞台です。。

面白かった!面白かったんだけど。。。。先週に「蛮幽鬼」見たばかりだったんで、ちょっと物足りなかったかな。
なんていうか、物語の内容にもよるからなんだけど、すかっとしなかったって感じかなあ。

感動大作って感じではないですもんね。この物語は。

芝居の内容は、
生瀬さん演じる売れない携帯小説家飛竜と、池田さん演じる売れない絵本作家上原、古田さん演じる風俗ルポライターの浜名の3人が、岡田君演じる編集者の児玉の車で山奥の別荘にやってきます。それも「印税生活してみませんか?」という甘い言葉に誘われて・・・
その別荘の地下室に3人とも監禁され、女優長津田麗子の自叙伝を書くよう強制されます。その女優を演じるのが三田佳子さん。
つれてきた編集者児島は、自分の娘を誘拐されて人質にとられており、自叙伝ができないと娘を解放してもらえないので、麗子には逆らえず、3人を脅迫して執筆させようとします。
彼らは、自叙伝を書き始めるが、作り話だと思って書いたものが実は真実だったりと、麗子の過去があきらかになっていきます。彼らが書く作り話は、自分の経験からきているものもあり、実は、監禁されている3人は、過去に麗子の人生と接点があり、そのために、ここにつれてこられたのだということが、明らかになっていくのです。さらに、児島も麗子の人生と関係があることがわかり。。。


ある意味、ホラーな舞台ですよね。徐々に明らかになっていく麗子の過去。それに関係していた3人+1人の男。麗子の人生は、はからずも彼らによって変えられてしまっており、それが明らかになっていくにつれ、ちょっと背筋がぞっとします。

とはいえ、クドカン作ですからね。。。笑いもたっぷりありますよ。
で。。。三田佳子さんですよ。私にとって三田さんといえば、「有森冴子」なんですけどね。ある意味大女優さんですよね。
この方に、ランドセルしょわせたり、セーラー服着せたり、戦隊ものの悪役「毒マグロ貴婦人」(それもかぶりものまでさせて)までさせちゃうんですからね~河原雅彦さんの演出恐るべしです。
三田佳子さんありきで、この本をかき、この芝居を作ったんでしょうか・・・

蛮幽鬼も復讐の話だったけど、この話もある意味復讐ですよね。でも、蛮幽鬼はストレートな復讐ものなんだけど、こちらは、じわじわっと・・・ひとつずつ真相がわかるにつれ、麗子の恐ろしい意図がわかってくるっていう。不気味な怖さがありました。

ねずみの三銃士の3人は、実力も十分だし、面白いし。。。と、想像どおりだったんですが、岡田くんがすごくよかったですね。初めて舞台で拝見したんですが、声も通るし、この方は舞台向きな方だわ~と感心しました。最初は、単なる編集者かと思ってたら、終盤の壊れっぷりっていうんですか・・・不気味で怖かったです。

あと、上地春奈さん。。。初めて知った女優さんなんだけど。。。ぶっ飛びましたね。字幕がないと、何しゃべってるんだかわからない沖縄弁をまくしたてて。笑いましたね~彼女が出てくると、舞台の雰囲気一変ですからね。注目していきたい役者さんだわ。。。

そして。。。三田さんです。何があったんですかね?いいんですかね?ここまでやっちゃって。。。心境の変化でもあったんでしょうか?

こういう役をする方とは思わなかったけど。。。でも、正直、ちょっと浮いてたかな。。。せりふ回しとか。。。さすがに、大女優や、大衆演劇のときは、よかったけど。セーラー服やランドセルのときは、もう少しふっきってほしかったかも。ちょっと見ているのが・・・というか、せりふを聞いているのがつらいときがありました。
でも、このチャレンジ精神は立派です。

生瀬さんって。。。やっぱりすごいなあ~って、しみじみ思っちゃいました。最後のところで豹変するところなんて。。。怖かったですもん。

2時間40分の舞台ですが、、、時間を感じなかった。1幕なんて、芝居に引き込まれているうちに、え?もう休憩?って感じだったし。。。あと、「蛮幽鬼」でも思ったけど、スクリーンみたいなのを使って、お芝居を盛り上げるっていうのは、今は流行なんでしょうか?使い方は双方違ったけど、「印獣」では、セットの1部のような感じでつかってましたよね。とても効果的でよかったです。

ねずみの三銃士の第1回公演は見てないんだけど、また第3回公演もするのかな?この3人の芝居をしていると思われないような、自然体だけど。。。すごく上手な芝居と、3人の間やテンポのよさを、また味わってみたいな~と思いました。


ところで。。。何で、ハッピーターンなんでしょう・・・あれ、甘じょっぱすぎて、私は飽きるんだけどな~
コメント (5)
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