もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」 見てきました

2024-09-16 00:48:55 | お芝居
イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」 東京芸術劇場シアターイースト 2024.09.01 13:00~

何たる失態!!!
14:00開演と勝手に思い込んでた。なんでチケットチェックしなかったかなあ。。。
最近こういう間違い(時間とか日にちとか)多くて。。。もう年かな~と悲しくなる。

めっちゃ楽しみにしてたのに、、、
行ける日が、東京千秋楽のこの日しかなかったから、リベンジもできない(涙)

劇場についたのが、13:30くらい。ちょうど開場と思っていったけど、どうも雰囲気が。。。
愕然!!でした。
係りの方に、話してロビーまで入れていただき、客席に入っていいころ合いを、みはからって入れてもらいました。
席は3列目を持ってたんですが、入ってすぐの端の席が空いているということで、そこをご案内していただきました。
ほんとにありがとうございました。

ちょうど2つ目のお話でした。
2つ目のお話の最初の方はロビーのモニターで見てたので、見れなかったのはオープニングと1つ目のお話ってことかな?
ほんとにバカな私。。。

途中からだったのに、とってもよかった。ほんとによかった。
あ~だからこその後悔です。。。
そして、本を読みたくなりました。

まずは、公式より
「怪談は 昔も今も 変わらない
東へ西へ 旅した八雲は 知っている
この世は実に 奇ッ怪だ」

とある旅館に宿泊していて、小説を執筆している作家の黒沢(浜田さん)
ある日、旅行客の田神(安井さん)と、宮地(盛さん)がやってくる。
ここで出会った3人は奇怪な話をお互いにすることになることとなったらしい(見てないので・・)

ここから語られるのは、小泉八雲の怪談5編「常識」「破られた約束」「茶碗の中」「お貞の話」「宿世の恋」
怪談は、劇中劇として、話の中の人物と、そこにいる人物がうまく入れ替わり演じるというのが、
イキウメらしく、さすがだった。違和感なく、すーっと物語に入り、そしてすーっと現実に戻る。その匙加減がすばらしいなと
改めて思いました。

「破られた約束」では、ある侍(浜田さん)には病床の妻(松岡さん)がいた。自分が死んだら新しい嫁を迎えてというが、
侍は妻のことを愛しているから、そんなことはしないと約束する。妻はなくなり、約束したとおり、侍は妻の亡骸を庭の梅の木の下に埋め、鈴も一緒に埋めた。
しばらくして、侍は再婚した。ある夜、侍が家をあけたとき、新しい妻(平井さん)が眠っていると、鈴の音とともに前妻の幽霊が現れ、離婚して家を出ていけという。
新しい妻は侍に離婚したいという。そして前妻の幽霊に言われたことを侍に話す。
再び、侍が仕事で夜、家を空けるとき、周りに男たちに番をさせる。鈴の音が聞こえる。気が付くと男たちは倒れていて、新しい妻が声を上げて男たちを呼ぶが
誰も来ず、幽霊に襲い掛かられる。
翌朝、侍は新しい妻の首が引きちぎられて死んでいるのを発見する。。。。

田神は、怪談なら幽霊が呪い殺したで済むが、これを事件として考えると、侍が犯人とも思えてくる。実際にこの怪談のような事件があって少女が殺されているという。

次の話は「茶碗の中」
ある男性(安井さん)は、茶碗の中に見知らぬ人の顔が映っていて、お茶が飲めない。同僚に渡すが、同僚には見えていないようだ。茶碗を変えても変わらない。
男性は嫌だったが、それを飲み切った。
男性役を宮地(盛さん)に代わる。
宮地が遺体安置所にいると、外に見知らぬ男が立っている。ここは関係者以外立ち入り禁止。。。しかも、その男は茶碗に中にいた男だった。
彼は自分を飲み干したなと言って、襲ってきた。が、何とか逃れることができた。
そして、その茶碗の中に出てくる男が黒沢にそっくりだと話す。

宮地は実は検視官で、実際に遺体安置所から、一人の女性の遺体が行方不明になっているという。もう一人の田神は刑事で、二人はこの事件を捜査中。
この旅館と、小説家のことを聞き、やってきたのだった。二人は黒沢にその女性の写真を見せる。

ここから黒沢の過去の話になる。「お貞の話」
黒沢(学生時代は大窪さん演じる)は学生のころから小説家をめざし、そのころの彼女は画家志望のしのぶ(平井さん)だった。
しのぶは、想像で描いた絵も、実は過去にあったことと全く同じ立ったりするという才能をもっていた。彼女が言うには、この世で起きることは決まっていて、
それを私は絵にすることができるのだと。
そして自分の顔が黒く塗られている絵を見せる。これは自分が死ぬことを表しているという。もし死んだら、15年後に生まれ変わって、また黒沢の元に戻ってくる
ともいう。そしてしのぶは自殺してしまった。
先日、黒沢は旅館で忍にそっくりの女性をみかけた。それが遺体がなくなってしまった女性だった。話しかけてみたが、彼女はわからないようだった。
すると田神が、彼女の姉の証言を話す。彼女はその旅行のあとから、様子がおかしくなったとのことで、突然別人格が現れるようになったみたいだったと。
そしてそのあと自殺してしまったそうだ。
田神と宮地は、黒沢にそのあと会ってないかと聞くが、黒沢は会ってないと答えた。

そこへ旅館の女将(松岡さん)が来て怪談話を始める。これは「宿世の恋」。「牡丹灯籠」の題材でもある。
新左衛門(浜田さん)という浪人は、旗本の娘のお露(平井さん)と恋仲になる。しかし身分の差があり結婚はできない。
最初に紹介してくれた医師(安井さん)にお露と会いたいとお願いするが、それは無理だと断られる、
あるとき新左衛門はお露がなくなったことを聞く。
その後、町でお露とその女中(生越さん)に出会い、驚く。その後お露は夜になると新左衛門のところにやってくるようになる。
様子がおかしい新左衛門を心配して、医師たちが身に行くと、新左衛門はお露と女中の死体と戯れていた。
新左衛門は和尚(森下さん)にお露の霊が取りついていると言われ、お祓いをすることになる。1週間お経を唱えればお露の霊は成仏してくれるという。
そしてそのお経の最中に、お露の声にこたえてはいけないと言われる。
新左衛門はお露の声にこたえるのを耐えて、6日間。とうとう最後の日、、、お露の声に耐え切れず答えてしまう。そして、、それなら自分がお露のもとに行くと
自害してしまったのだった。

暗転したあと、
旅館だった場所は廃墟。そして黒沢はいない。いるのは田神と宮地だけ。
祠の前の地面の蓋を開けると、ものすごい悪臭とともに、女子高生の遺体と、黒沢の遺体を発見する。
二人は黙って手を合わせる。それを黒沢が遠くから見守っている。

「報告書どう作成します?」と田神。狐に化かされたとこからですかね・・・・



現代の遺体がなくなった事件と、それぞれの怪談話との融合が絶妙でした。
最終的に、事件の真相にもだんだん迫っていって、終わり方もきれいでしたよね。すばらしい。。。

最後の「宿世の恋」
お露に叫ばれ続けるのは、、なかなか怖いというかつらいですね。あれを聞こえないようにしてお経を唱えるのは、、、
お露役の平井さん、絶叫でしたもん。熱演でした。

それと舞台セットもよかったです。シンプル。不要なものを一切排除した感じだけど、何かあったかい感じすらする。
奥に作られた中庭には、実際に砂利があって、祠、梅の木も。。。
照明も怪談のときと、そうでないときとのメリハリを出していて、怪談のときは、ちょっと怖さを出していました。


キャストでは、
やっぱり黒沢役の浜田さん
以前からイキウメの舞台を見に行った感想に書いているんだけど、
私、浜田さんの声がめっちゃ好きなんですよ。今回もすっかりその声にやられちゃいました。
さらに、和装の衣装がお似合いで、色気がすごい。
小説家というけど、訳ありな感じが浜田さんにぴったり。堪能させていただきました。

他の安井さんはじめイキウメの人たちも、適材適所でさすが。。。。

で、今回の客演では、
黒沢の恋人や、お露などを演じた平井さん
何役か演じられてたけど、全然違う役をしっかり演じ分けられていて、すばらしかった。
黒沢の恋人役では、いまどきの若者だけど、ちょっと得体のしれない不思議ちゃんという感じで、黒沢をほんろうしてた。
さらに、お露のときは、新三郎を引き込もうとする狂気の出し方がすごかった。。。
今後が楽しみな役者さんです。。。

現実と怪談話や過去の話を行き来するのですが、そこがシームレスにつながるので
とても見やすかった。見ている方も??にはならずに、ついていくことができるのは
演出の仕方もそうだし、キャストの所作やセリフもうまく作られているからだと思う。
そこが、イキウメだな~って思う、、、
あ~だからこそ、最初から見るべきだった、、、、

この舞台は再演なわけで、、、また何年後かに、再演を期待します。


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