「不倫探偵」見てきました

日本総合悲劇協会 Vol.5「不倫探偵　～最期の過ち～」 本多劇場　2015.06.20 14:00～

大人計画のこの芝居。なかなかチケット激戦だった。
お友達といくんで、土日をねらったのもあるんだけどね。

でも、無事ゲット、本多劇場の後ろの方だったけど、ここは狭いから見やすいです。

芝居は休憩なしの2時間半弱でしたが、一気に見れたという感じでした。


もう全公演終了しているので、ネタバレは気にせず行こうと思います。


あらすじ　ローソンチケットHPより　
「欲望の街ネイキッドシティ、寂れた雑居ビルの一室。不倫探偵、罪十郎（松尾スズキ）のもとへ人妻、麻里が訪ねてくる。
夫、孝太郎の浮気調査依頼だった。
だが、罪十郎と人妻はその日のうちに不倫関係に堕ちてしまう。

翌朝、罪十郎の事務所に女刑事・赤星乱(片桐はいり）が訪ねてくる。
隣の空き室で殺人事件が起きたという。駆けつけてみるとそこには麻里の夫、孝太郎の死体が・・・
現場のトイレには”謎のホテトル嬢”キャンディ(二階堂ふみ）が拳銃を手に立っていた。

事件の解明が進むにつれ、浮かび上がる登場人物たちの忌まわしい過去。
愛憎うずまく壮絶なドラマの結末は・・・・・・」


不倫探偵というタイトルから、ひょっとしてかなりきわどい話かとか、ハードボイルドかとか想像しましたが、
基本、松尾さんの話だなという感じでした。
あちこちに小ネタもあって笑えて、かなりエロいとこもあったりね。

登場人物の関係がけっこう複雑に絡み合ってて、気を抜くとわからなくなる。
途中、ちょっと私は意識がとび気味になって、え？？っと、なってしまったとこもありましたが、
まあ、途中だったので、流れから何とか追いつきましたけど。


最初は、相談者の夫が探偵の部屋の隣の部屋で殺されていたところから始まるわけだけど、
ここに係る人たちの人間関係が実は複雑に絡み合っていて、

それが、だんだんと解き明かされていく。
殺人事件の真相や、トイレから現れたホテトル嬢の正体、持っていた拳銃の謎、
さらには、それにからんで、探偵と死んだ妻との話などなど。。。

背後にあるのは、「人狼病」という病気。これにかかった喜屋武が原因だった。
ただ、彼だけでなく、登場人物はかなり変な人ばっかり。。。変態だったり屈折してたりね。

複雑な人間関係は、探偵の罪十郎のなくなった妻京子は、罪十郎の父親に殺害された犠牲者の娘。
復讐のために結婚したが、人狼病である喜屋武にレイプされてしまい、妊娠してしまう。
そのときの子供がホテトル嬢のキャンディ。つまりキャンディの父親は喜屋武。
京子は出産後に死んでしまう

殺人事件の真相は、犯人は喜屋武。人狼病を発症し、キャンディを襲おうとして、探偵の隣の部屋に逃げ込んだキャンディを追ってきた喜屋武がその部屋にいた、相談者の夫、宇山を殺してしまったということ。

あちこち小ネタでだっせんしながらも、最後にはいろんな伏線を回収した、脚本と演出には感動でしたね。

ラストも、まさかの罪十郎の警察時代の相棒レッドと喜屋武が獄中結婚しちゃういう。。。びっくりだよ。
レッドは十郎と最後にくっつくのかと思ってたから・・・
あ。でも、死の世界の寸前まで行った、十郎が京子と和解できたのはよかったな。
一応はハッピーエンドなのかな？

なかなか面白いお芝居でありました。

セットは回転セットですね。３つの場が、回転して入れ替わるって感じかな。
でも、その両側に額縁のようなセットがあって、そこもしっかり使ってて、それもドラマの合間に入るCMとかのようなのとか。
セット転換の時間かせぎなんだろうけど、なかなかよいアイディアで面白かったです。


キャストの感想

一番印象的だったのは、やっぱり喜屋武役の皆川猿時さんかなあ
今回は狼ですか？人だか狼だかわかんないよ。。。っていうか、人狼病を患ってて、狼に豹変してしまう人間の役だったんですね。
相変わらず、汗びっしょりの体当たり演技んですよね。破壊力満点で笑ってしまった。
いつも彼は存在感すごいあるんだけど、今回もすごかったです。


それから平岩紙さん。相談に来て不倫してしまう人妻ですが、
人妻に見えない透明感でした。私はいまだに紙ちゃんを見ると「ラストフラワーズ」のタンバリンを思い出します。

二階堂ふみちゃん
下ネタ満載のセリフをためらいなく、口にしていてさすが女優だわ～
しかし、もう少し芝居を選んだほうが・・・
濃いキャラの面々に混じっても負けてなかったし、やっぱりうまいわ～これからの注目株ですね。

片桐はいりさん
この方はずるいよね。やっぱりこの風貌は舞台栄えするんだよね。もう出てくるだけで笑っちゃうし。
そんで、演技もうまいし。。。ずるいよな～途中髪型変えたりして、笑いをとってました。


そして松尾スズキさん。
なんというか独特の演技ですよね。最近の役より探偵さんで男前だったかもでした。


大人計画はなかなかチケット取るのが厳しいけど、また行こうと思いました

「37.5℃の涙」初回感想

せっかくいい題材なのに、ちょっと甘いかなあ。。とも思ったけど、
登場人物の紹介とか、うまくしていて、テンポもよかったし、
初回としては、よかったんじゃないかなと思います。

保育園母だけでなく、小学生母にとっても、発熱の問題は大変なんですよ。
私、個人的な感想だと、保育園より、小学校のほうがきつかったな。
うちの保育園はけっこう寛容だったから、「お母さん無理しないで下さいね」って
感じだったけど、学校は有無を言わさず「来てください」だったからなあ・・・

昨日の中越ちゃんが「これから会議なのに」って言ってたけど、まさに
私も同じことありましたもん。
よくわかるな～

働く母は、子供に申し訳ないって気持ちたくさん持ってるのに
桃子のような新米保育士に「もっと子供を見てあげろ」なんていわれたら
カチンとくる気持ち、すごい共感しちゃいました。
あと、中越ちゃんの会社の面々の感じもね。わかるな～私も同じだったな。

だから、いきなり。。。あの折り紙のメダルを見ただけで、翌日謝りにくるって・・・
うーん、甘いなって思ったんだけどね。まあ、ドラマだから。

でも、このあと、いろんな親子に出会って、桃子が成長していく姿を描くんだろうなと
期待はできます。

あとは、桃子の母親と兄がね。。。ちょっといやだよね。この家庭には何があったんだろうと
心配になるけど。ここも最後にはうまくいくのかな。

水野美紀さんとか美保純さんとか、いいキャストだから、この方たちのエピも描かれるんだろうね。

さて、柳さん役の直人ですが、怒りすぎ(笑い)
確かに、会社の存続とかいろいろ考えると、クレームは困るしってわかるけど、あんなに桃子のこと
怒らなくてもね～って思っちゃいましたよ。

成宮くんと共同経営者なわけだ。で、成宮くんの死んだ奥さんと何かあるのかな？
たとえば、兄妹だとか？？そのあたりのことも今後描かれるのかな。

それにしても、これから直人はライブとかカフカとかあるから、毎回の出番はほとんどないんだろうな～
なんて、思うわけです。最後は桃子に笑顔でねぎらってくれないかな。
そうそう、水野美紀さんとの並びが、なんかうれしかった。「初体験」が懐かしい。