もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「子供の事情」見てきました

2017-08-15 23:47:30 | お芝居
シス・カンパニー公演 「子供の事情」 新国立劇場 中劇場 2017.08.02 18:30~

三谷さんのお芝居で、キャストを見て~これは絶対行きたい!と、思ったんだけど、
案の定、チケット激戦でした。あれこれハズレ、A席でも!と切り替え何とかゲットできましたが、
2階最前列の真ん中で、よく見えました。

期待どおり、すごく面白い舞台でしたよ。
けど、面白いだけでなく、すごく深いというか・・・
舞台は小学校4年生の教室で、出演者はみんな小4なんだけど。
子どもは子どもなんだけど、ある意味、大人社会の縮図のような感じで、深いな~って
思いました。

小4・・・10歳ですよね。子供からだんだん、大人へ意識が変わってくる最初の時期で、
早い子だと、もう大人びた考えを持ち出すし、でもまだまだ幼稚園児に近いような子もいるしという
複雑な年代ですよね。そこに目をつける三谷さんもさすがだと思いました。


話の内容は。。。

三谷さんが小4だった昭和46年の学校の教室。
芝居の始めに・・・林遣都くんの「こんにちは、三谷幸喜です」には笑いました。
え~??林くんが三谷さんの小さいころ??
この芝居は三谷さんならぬ「ホジョリン」がストーリーテラーになるんですね

放課後の教室、すぐに下校しないで教室にいる8人の「スーパーエイト」
あだ名をつけるのが得意なホジョリン。みんなのあだ名はホジョリンがつけた。
みんなが頼りにしている「アニキ」(天海祐希さん)。いつももめごとを解決してくれる。
クラスの問題児は「ゴータマ」(小池栄子さん)
ゴータマの子分は「ジゾウ」(春海四方さん)
頭はよくないけど、いつも勉強している「ホリさん」(吉田羊さん)
恐竜博士な「ドテ」(小手伸也さん)
人の意見をリピートしているだけの「リピート」(浅野和之さん)
それから学級委員でバカ真面目な「ソウリ」(青木さやかさん)

この8人に、放課後に特別授業を受けている子役スターのヒメ(伊藤蘭さん)

そこに、転校生のジョー(大泉洋さん)がやってきて、クラスの雰囲気も序列もみんな変わってしまう

アニキに対抗するジョーは「クラスにアニキは二人はいらない」と、いろいろと画策しだす。

最初に、今クラスで問題になっている「ドテ」の水飲み場での問題。
「ドテ」が蛇口に口をつけて飲むから、女子たちが禁止にしようとしていた話・・・
それを蛇口が上を向いていなければ・・・と下向きに固定するという
解決策を出し、一気にクラスの信頼を得るジョー。

まず、ターゲットになったのがアニキ。
皆から頼りにされる立場だったアニキが、「揚げパン襲撃事件」を
ソウリにチクった事でシカトされる立場に。そしてそう導いたのが
ほかならぬジョー。しかもそう仕込んだと思わせない自然さで。
アニキに彼女自身でも感じていた弱点を突きつけ、自信を失わせ
「アニキ」の立場を奪っていく。
子どもの頃の「学校」って、ある意味、自分の社会の全てだから
シカトされるアニキが切なかったですねぇ。



お楽しみ会などとかのいろんな出来事も通して
クラスを思い通りに動かし始めたジョーは、
理科室の恐竜の化石を埋めて、ドテに発見させ、それが大騒ぎになって・・・
引っ込みがつかなくなってね。
学級委員はずっとソウリと決まってたのに、それをリピートにしてしまったり

途中から「殺人事件を起こした兄を持つものがいる」という話が出てきて。。。
一体誰だろうと思いながら進んでいく話。
これは「ホリさん」だったんだけど。同級生たちはそのことを知っていても、あえて触れないように
してきた。でも、学校に記者がきたりして。
みんなはホリさんをうまく逃がしてあげようとするんだけど、
ジョーはそこで「逃げるな」っていうんだよね。
ホリさんはそれがうれしかったと・・・そんなことからジョーは単に腹黒いだけでないんだなって
思ったりもした。

ほっこりしたのは、席替えの時に、ゴータマがあれこれ言いだして、どうも隣になりたい人がいるらしい・・・
で、それがホジョリンだった。そうなんだ~って。

相変わらずてんやわんやしてるクラスだったけど、
ある日、ジョーの筆箱を見たアニキが、ジョーのウソに気づく。お父さんは船乗りでと言ってたけど、
それは嘘で、実はお金持ちのおぼっちゃん。
そしてこのクラスを引っ掻き回すのが目的だ!とアニキに指摘されたジョー
転校前の学校では、クラスになじめずにつらい学校生活を送っていて、違うキャラになりたかったのがきっかけだった。
見つかってしまったジョーは「パパにしかられる」とわんわん泣き出す。

このときのゴータマの「アニキは裏切ったけれど、嘘はつかない」もかっこよかったな。
ゴータマはいつもアニキに注意されながらも、アニキのこと、よくわかってたんだ。

アニキはここで「クラスにアニキは二人はいらない」といい、アニキの座奪還に施行する。

そんなこんなでいろいろなことがあった4年3組。
学年の終わりには、ジョーも仲間と一緒に遊んでいる。
みんなの成長ぶりを少し見せつつ、ホジョリンのモノローグ。
ホジョリンはその後転校して、同窓会にも出ていないので、みんながどうしているか、知らないとのこと。。。

そして、最後は、みんなが相変わらずわいわいやっている教室が、舞台の奥へと、だんだん遠ざかっていく

終わり方がまた素敵で。。。昔のあの時代がどんどん遠くにいってしまって、もう戻れないんだなあ。遠い昔のことなんだな~と、なんか感傷的になりました。
すごく素敵な終わり方でした。

カーテンコールになって、奥に下がった舞台から、みんなが元気良く駆けてくる姿もよかった。
みんな10歳から現年齢に戻ったんだね(笑い)


大人から見れば「まったく子どもなんだから」って言える10歳の子たちも、その仲間の中で、どの
ポジションに自分がつくかとか、集団に受け入れられるかなど、みんな悩んでいて、それは大人社会と
同じなんですよね。そんなことを思い出させてくれる話でした。
それこそ「子供の事情」だよね。さすがだな。三谷さん。

あと、10人のキャスト、それぞれのエピソードが一度は出てくる話の作りも、ちょっと感動だった。

で、ミュージカルなんだよね~生ピアノ(荻野清子さん)が袖にスタンバってるんですもん。
すてきだった~
ときどき、みんな急に歌いだしたり。。。
天海さんも大泉さんも、みんな歌うまいしね~

カテコもそのまま歌だった(笑い)
青木さやかさんがリードして
「みんな早く帰れよ。これで終わりだよ」とかさ。
これもなかなかよい演出だと思った。まあ、魔都夜曲で慣れた私にはちょっとだけ物足りなかったのも事実だけど。


さて、キャストの感想。もうすごいキャストですよね。豪華すぎる

アニキの天海さん
絶対当て書きですよね。ほかのキャストもそうだけど。
かっこいいアニキでした。この役は天海さんしかできない!

ジョーの大泉さん
存在感抜群。あの腹黒さ、すばらしいな~
そしてよくしゃべる。
どこからアドリブなんだろう。三谷さんも自由にやらせてる感じでしたよね。うん。
歌もうまいんだよね。ぜひミュージカルもやりましょう!

ゴータマの小池さん
目がくるくるして、いたずらっ子だよね。もう演じることが楽しくてって感じだった
一番生き生きしてたな~

ヒメの伊藤蘭さん
めっちゃ弾けてませんでした?学芸会のときのあのおおげさな演技には笑った。
コメディエンヌぶり発揮でしたね。

ホリさんの吉田羊さん
難しい役でしたよね。オドオドしている感じだったのは、そういう背景か~って
あとからわかったけど。いろいろ背負ってるからの役つくり。さすがでした。
「エノケソ」に続き、美声を聞けてうれしかったです。

ソウリの青木さやかさん
元気はつらつなセリフ回しが、正義感にあふれる、将来の都知事候補(笑い)にぴったり。
いつのまにか、青木さやかさんっていい女優さんになりましたよね。
滑舌がよいから舞台向きだし。
カテコは最高でした。

リピートの浅野さん
浅野さん10歳?って笑えるんだけど。どう考えてもおじいちゃんなのに。
ときどき、スイッチが入るのが笑えた。

ドテの小手伸也さん
私、初めて見るんじゃないかって感じですが。
こういう子いたよな~って思った。蛇口に口つけちゃうような子。
すごく優しいんだよね。

ジゾウの春海さん
おばあちゃん子なんだよね。妙に達観してる。
そこが春海さんの醸し出す雰囲気とあって、ぴったりでした。

それからホジョリンの林遣都くん
三谷さんの役だもんね(笑い)ちょっとかっこよすぎない?
オドオドしているようであり、でも自分の芯もあるという複雑な役柄をしっかり演じてました。
ストーリーテラーも兼ねてて、お疲れ様でした。
このキャストの中で唯一の若手だもんね。
今後が期待できる役者さんですよね


10歳かあ・・・自分の10歳のころを思い出したりして。
学校終わって教室にはいなかった!
すぐに家に帰って、団地の公演とか、近くの川で遊んでる10歳でした。

もう1度、いろいろわかったうえで見たかったお芝居だったです。
でもWOWOWで放送あるらしいから、楽しみです。
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「魔都夜曲」大千秋楽 サンケイホールブリーゼ

2017-08-15 22:33:04 | 藤木直人
「魔都夜曲」サンケイホールブリーゼ千秋楽 2017.08.13 12:00~

魔都上海への最後の旅は、大阪のサンケイホールブリーゼ。
そう、2008年の「冬の絵空」以来です。
あのときは、お友達に連れて行ってもらったから、どうやって行ったか覚えてないけど、
四季劇場のすぐ隣なんですね。大阪駅からも近かった。

この日の席は1階R列のど真ん中。
見やすかった。適度な傾斜があるんで、すごく見やすい席でした。
芝居用の劇場だからか、刈谷のような音が発散することもなく、ちゃんと聞き取れたし。

あと、この劇場、1階の出入り口が、通路の両側でなくて、下手側だけなんで、
役者さんの動線が少し変わっていました。

いつものごとく、ジャズの演奏、そして秋さんのすてきな歌から始まるんだけど、
最後だと思うと、なんか大事に聞かなきゃって感じでした。
そう、途中でさとしさんが言ってたんだけど、このバンドは「上機嫌バンド」だそうです。

大千秋楽だから、みなさん、すごく気合が入っているように思えました。
清隆さんもそうだし、サミーも、それからいつもの大野木さんも(笑い)

この日のいろいろでは、
清隆さんが、ソファに飛び乗る時に、着地にちょっと失敗気味だった(笑い)
お疲れモードかな?

あと、清隆さんのお見舞いに、チーチャンとホンファが来た時に、二人で相変わらずじゃれるとき、
チーチャンの小突きにマジで「あいたっ!」という清隆さんがかわいかった

大野木さんのくるくるも相変わらず、切れがよかった・・・
今日も、清隆さん、笑ってしまってましたね。

幕間の「In the Mood」のときに、サミーはなんとこの日はイリュージョンしてました(爆)
お酒が抜けてなくて、あんまり走れなかったからみたいだけど。

「In the Mood」の前って、バンドの音楽しっかりやってましたっけ?
なんか今までなかったような気がしたんだけど・・・私が忘れてただけ?

新田さんの歌のあとに、サミー、バンドのメンバーが先に帰るシーン。
サミーが「愛してる」って言ったら新田さんが「愛してるなんていうとさびしくなるじゃないか」って言ったのが
私もそう思ったな~ホントさびしくなるよ~
そのあともメンバーも「愛してる」って言ったりいろいろだったけど、
一番最後のバンマスの立川さん、いきなり新田さんとハグ。ちょっと感動だったな。
いいシーンだと思ったら、なんと帰るときに、立川さん、階段に足ぶつけてこけそうになってました(笑い)
持ってるな~

このあと、鹿取くんとユーチュンのデュエットがあるんだけど、
私、この舞台の中で、一番この曲が好きなんです。しっとりとしてて、すごく甘い。
なんか切なくなるんだよね~

そして激動のル・パシフィークでのできごとがあって、大団円。
ラストの「オピウム・ラヴァーズ」はみんな上機嫌。
いい顔してるんですよね。みんな。楽しそう。
座長のギターも、ガンガンなってました。ギターに合わせて踊るキャストもすてき。
これが見納めだと思うとほんとにさびしくなってきました。

そして最後のご挨拶。
一人一人キャストが出てきて挨拶するときに、演奏されるやさしい曲も大好きです。
みんなやりきったお顔をされていました。

演じてる人たちが楽しそうっていうのは、見ている方も楽しくなりますね。

カテコはなんと、5回でした。
お客さんはもちろんスタンディングオベーション。手拍子もすごくて、ものすごい盛り上がりでした。
会場とステージが一体化してましたね。とっても気持ちのよい空間でした。

3回目には、いつものごとく、階段を駆け上る3人。

拍手が鳴りやまず、ふっと見ると、上機嫌バンドのみなさんが楽器を持って所定の位置についているので、
これは「オピウムラヴァーズ」だなと。なんだか私も上機嫌。

座長のご挨拶・・・
「無事に大千秋楽を迎えることができたのも、毎回会場に足を運んでくださった
みなさんのおかげです。本当にありがとうございました」
」今回、うちの事務所のアニバーサリーということで、事務所が同じの内輪の
メンバーなんですが、そんな中、マイコさん、秋さん、奥田さん、前田さんにも
客演していただきました」(みんなの顔見ながら)
「うちの社長が、この舞台を気に入って、25周年も何かやろうと言ってるんで、
そのときは、またぜひきてください」
というようなことを挨拶してくれました。
席がちょっと後ろ目だったから、途中途中、拍手や歓声で聞き取れないところも
あったんだけどね・・・
でも、直人の眼には涙がなくて(のように見えたけど)、ニコニコでしたよ。
みんなで肩を組んでの挨拶でした。

サミーの髪型が、なんか変になってて、みんな素で笑ってました。
サミーは本当に、このカンパニーのムードメーカーですね。
「オピウムラヴァーズ」はサビからだったけど、すごい盛り上がった~

そしてそのあとも、まだ拍手が鳴りやまず、
5度目のカテコ。
並ぶキャスト。。村井さんが直人に、2度3度話しかけ、、、、
キャストが手をつないでのご挨拶でした。村井パパさすが。
で、最後は、サミーの合図で、みんなで「ドーン!」

3人階段を駆け上がって、何かこそこそしてたけど、結局そのまま
グダグダで(笑い)挨拶して去っていきました。
小西さんと直人の仲のよさは、ほんとに伝わってきたわ~

大千秋楽、ほんとに楽しくて、気持ちよくて、上機嫌で・・・行けてよかったです。
すばらしい魔都夜曲に出会えて幸せな夏でした。

しばらくは、魔都ロス、清隆ロスの日々になりそうです。
キャスト、スタッフのみなさん、上機嫌な音楽劇をありがとうございました。
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