もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「世界は一人」見てきました

2019-03-20 00:13:08 | お芝居
「世界は一人」 東京芸術劇場プレイハウス 2019.03.07 19:00~

ハイバイの岩井さんの脚本・演出で、出演は松尾スズキさん、松たか子さん、瑛太さん、平田敦子さん他。
なかなかおもしろそうだなと思ってチケットゲットです。

音楽劇だそうで・・・最近流行ってるのかな~?
音楽は舞台上で生演奏。これがまた素晴らしかったのです。

「海のそば、かつて炭鉱で栄えたが
いまは寂れ切ってシャッター街となった地域に
生まれ育った同級生三人が、
成長し、家族とモメにモメ、
窃盗で捕まったり、自死を計ったり、
上手く立ち回って人生の罠から
逃れたりなどしつつ、東京へ出て成功したり
失敗しながら再び巡り会う、物語。

三人の人生のねじれと交わりを、
<前野健太と世界は一人>が奏でる
オリジナル楽曲にのせてたっぷり描きます。 」
(公式HPより)



小学校のときの林間学校での、同級生3人のおねしょ事件が物語の発端となる。
昔と今とを行き来しながら、話は進んでいくが、その事件によって
三者三様の人生を歩んでいっている。

金持ちの娘だが、親にかまってもらえない美子。
両親に愛されて育った吾郎。
貧乏な家で育った良平。

美子は高校の時に友達と盗みをしてしまう。そして子供のころ出て行ってしまった父が
自殺し、そのお葬式をしているときに逮捕される。
釈放後、マンションの部屋から飛びおり、意識不明に。
意識が戻ったあと、美子に残されたものは、請求書・・・母も不動産もなくなっていた。

吾郎は母は自殺、父もなくなり・・・
勤務していた会社も倒産

良平はおねしょ事件を吾郎にばらされ、いじめられてから、引きこもりに。

美子は吾郎と再会し、一夜を共にし妊娠。故郷に戻り娘を育てていく。
育児ストレスを感じるようになり、朗らかだった娘の藍も笑わないし、寝ない子になっていき
さらに、ストレスを感じるようになっていく。
吾郎はそんな美子と子育てをめぐってぎくしゃくしていく。

引きこもりだった良平だが、彼も再会し・・・藍を誘拐してしまう。
ちなみに藍を演じてたのが、平田敦子さん。

最終的に、藍は二人の元へ戻るんだろうけど・・・・
そのあと、普通に暮らせたんだろうか。美子の前で、藍は笑うようになるのかな
良平も含めて、幸せとは言えなくても、普通に人生が送れるならいいなんて
思ってました。

それにしても、不幸なできごとがあれこれ起きるんだけど、それって
普通に生きてるなかで、ちょっとズレれば自分だって同じことが
起きるかもって思えるようなもので。
考えさせられたなって感じでした。

これだけ暗い内容なのに、、、そこまで暗さを感じなかったのは、
やっぱり音楽劇で、生演奏に生歌だったからでしょうか?
キャストの皆さんとともに、前野健太さんの歌というか、彼の声がこの
芝居にあっていて、心地よかった。
前野さんじゃ、歌だけでなく、ナレーションのようなものも担当されてました。

キャストが少ないこともあって、各々いろんな役を演じるので
ときどき、混乱することもあったけど、でも、みなさん芸達者ですね~




キャストの感想ですが
良平の瑛太さん

瑛太さんってこんなに歌上手いんだね。歌っているときとセリフを言ってる時の
声の印象もだいぶ違いました。
野田さんの芝居で何度も見ているけど、どんどんうまくなるな~って思います。


美子の松たか子さん

歌うまい~声がすごく伸びてて素敵だった。
あとチャーミングだったな。悪気がない金持ち・・・でも、心は満たされていない
複雑な役だけど、でも、チャーミングだった。



吾郎の松尾スズキさん

松尾スズキさんは松尾さんだった(笑い)
彼の演技には、なんというか哀愁が漂うんですよね。
説得力があるセリフでも、なんか切なくなってしまいます。
あと、歌もちょっとおどけた感じの声が、よけい、この役と
あいまって、素敵でした。


藍の平田敦子さん

最初から最後まで舞台上にいるんだけど、いるだけで存在感抜群
病気で外に出ると破裂するという設定だったんだけど、
それは誘拐されて良平と一緒にいる安心感や内面的なものや
良平自身も外に出したくないという気持ちもあってのことなのかなと
後半感じました。


小学校の林間学校のおねしょを発端として、それがもとでいろんな人生を歩み・・・
いったんは離れたけど、また交わった彼ら。

誰にも、そういう思い出したくない過去にしたことを・・・・
再会によって、また思い出し、時が動き始め、気まずかったりしながら
また新たな人間関係も作っていくということは起こりうるんですよね。

そんなことを考えさせられた舞台でした。
それにしても岩井さんって、厳しいところ、ついてきますね。
コメント
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